ゆりうす三国志

ゆりうす @juliu__s

噂話も多い、董太后と董重が何進を殺そうとしているとか、何進が宦官を追い払うために地方の豪族たちを呼び寄せるとか、その一人に董卓がいるらしいとか。宦官を倒すのは大歓迎だが、何進将軍はあの化け物を呼んでどうするのだと袁紹はうなった。曹操は劉焉の話が気になった　#ゆりうす三国志

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あるとき幽州の太守・劉焉（リュウエン）が朝廷に献策をした。いわく、地方の暴動、黄巾残党、野盗山賊のたぐい、異民族の侵入、極めつけは飢饉の発生と、地方の混乱はたいへんなもの。そこで新たに州全体を指揮する牧（ボク）という職をおいて、混乱をしずめたいという　#ゆりうす三国志

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漢王朝は十三州に分割され、さらに州は郡に分かれている。その郡の長官は太守（タイシュ）という。劉焉などは太守である。つまり州には太守または太守級の者が数人おり、それぞれがそれぞれの土地を取り仕切っている。これでは州としてまとまりがない　#ゆりうす三国志

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実はひとつの州に一人、太守たちの上に、刺史（シシ）と呼ばれる監督官が中央から派遣されているのだが、刺史には行政・軍事の力はなく、たまに太守を監査するくらいで役に立たない。むしろ太守からの賄賂が無いと中央に悪口をいうため、邪魔な存在でしかない　#ゆりうす三国志

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そこで劉焉は州全体の包括的な統治の為、太守の上に刺史と同等で、しかも行政力・軍事力を認められた牧（ボク）という職を置き、州統治の安定を図るというのだ。曹操は理にかなっているように見えるこの案に不安を覚えた。それでは地方割拠の元ではないかと思うのだ　#ゆりうす三国志

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劉焉はすべての州に牧を置かなくてもいいから、実験的に益州に牧を置き、その牧に自分をあてるよう願い出ているという。劉焉はまじめでお人好し、数年前の黄巾の乱ではニート詐欺集団を信じてしまい、えらい目にあったという噂もあるほどだ。赤心ただひとつ漢王朝のためだろう　#ゆりうす三国志

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霊帝が死んだ。霊帝は蹇碩（ケンセキ）に協（キョウ）を頼むと言い残したという。協は霊帝の実母董太后が養育している。蹇碩と董太后、その甥の董重（トウジュウ）が手を組み、皇太子辯（ベン）を擁する何皇后、その兄の大将軍何進（カシン）との対立は避けられなくなった　#ゆりうす三国志

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蹇碩は宦官にしては忠義と侠気があったが、おおざっぱな性格だった。董重と何進暗殺の計画をたまたま居合わせたトイレでするほどだった。二人は計画の成功を信じた。しかし二人は知らなかった。そのときトイレの個室には、お腹を下した何進がつま先を立てて座っていたことを　#ゆりうす三国志

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何進は先手を打って、あっという間に蹇碩、董重たちを殺した。何進の成功には多くの十常侍たちが味方をしたことが大きかった。宦官にしてみれば、かしこい協が皇帝になって、蹇碩という堅物が宦官の筆頭になるのは面白くないのだった。アホの皇太子辯と田舎者何一族を支持したのだ　#ゆりうす三国志

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辯は少帝として即位した。それにともない、何皇后は何太后となった。こんどは十常侍の張譲、趙忠らが朝廷を牛耳ることになるだろう。袁紹はこの混乱を逃すまいと大将軍何進に進言した。「蹇碩めを滅ぼした、その返す刀で残りの宦官たちもお討ちなさい」と。何進は二の足を踏んだ　#ゆりうす三国志

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何進も宦官は憎い。それに何進の清流意識は強いものがあった。元は平民だからこそ、誰よりも清流でありたいと自分を律していた。コンプレックスであろう。しかしだからと言うて宦官を全員殺すなんて、とも思う。ついに何進は清流派代表の袁紹の粘り強い説得でしぶしぶオッケーした　#ゆりうす三国志

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宦官排除のみことのりをいただくため、何進は妹の何太后に話してみた。すると何太后は大反対だった。およそ宮中のよしなしごとは宦官なしではそこはかと何もできない、これは漢王朝四百年のしきたりだというのだ。それもそうだと何進は思った。宦官は嫌いだがそこまでしなくてもと　#ゆりうす三国志

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心変わりしている何進。袁紹はもっかい何進にこんこんと説明して、気持ちを宦官排除にもっていった。さらに地方の有力者たちを武装して呼び寄せ、少帝や何太后たちに圧力をかける用意もした。軍隊を呼んで戦争するつもりかと、これには何進の部下、陳琳（チンリン）が猛反対した　#ゆりうす三国志

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やはり、宦官排除を決めた何進は、袁紹のアイデアをよしとし、各地に檄を飛ばした。そのとき盧植や曹操も反対したが、大将軍の決定である。何進は一代で出世し背景もない。普段から遠く近くの将軍たちと親しくするよう努めていたのだ。その中には西方の実力者、董卓の名もあった　#ゆりうす三国志

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気が大きくなった何進はトイレで袁紹といっしょになった。日時など細かい確認をして、もう完璧だと言って笑っていた。二人は計画の成功を信じた。しかし二人は知らなかった。そのときトイレの個室には、お腹を下した張讓がカランカラン鳴らないように紙を引き出していたことを　#ゆりうす三国志

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何進は何太后に呼ばれた。何かあれば妹は自分を頼る。この忙しい時に何の用だと困りながらも、何進はこの「この王朝に必要とされている感」が嬉しかった。ニコニコしたまま何進は首だけになってしまった。宦官 張讓たちの待ち伏せだった。しかし何進の兵たちは激怒したのだ　#ゆりうす三国志

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何進暗殺さるの報を聞いた何進の忠実な部下の呉匡（ゴキョウ）は激怒した。知らせを聞いた袁術（エンジュツ　袁紹の異母弟）も呉匡とともに宮中へ突入した。袁紹はこの機に乗じて何進の仇ということで目に付く宦官たちを斬りまくった。曹操はまだいろいろ考えてた　#ゆりうす三国志

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髭の無いものは宦官ということで斬られた。髭の薄い者は間違えられないようにズボンとパンツを脱いで「ホラアありますよ。宦官ではないですよ」とアピールした。彼らはパンツを下まで脱いでるので、足の可動部分の関係でチョコチョコと走るしかなかったであろうと推測する　#ゆりうす三国志

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少帝とその弟、協は張讓に連れられ、洛陽から脱出した。しかしそこに待ち構えていたのは董卓だった。ぐるるるるる、とうなる董卓。張讓は恐怖のあまりそのまま黄河に身を投げて自殺した。少帝を手に入れた董卓は「ぐふふふ、これはいいものを拾ったわい、がはは」と完全に悪者だった　#ゆりうす三国志

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洛陽の混乱がおさまった頃、董卓は鳴り物入りで入城した。皇帝を手に入れた董卓は我が物顔で朝廷を牛耳りはじめた。恐るべき恐怖政治の始まりである。はむかう者は全て殺した。曹操は「いわんこっちゃない」と袁紹宅を訪ねた。留守だった。留守っていうか、逃げて誰もいなかった　#ゆりうす三国志

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董卓は残酷だ。逆らった役人や、気に入らない者、罪人などを並べて、殺し合いをさせたり、煮たり、どこかをくりぬいたり、動物にひっぱらせてちぎったりと、恐ろしいショーをみながら、宴会を開いているのだ。ぶはははと醜く大きく太った体を揺らして、毎夜毎夜、繰り広げているのだ　#ゆりうす三国志

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董卓は名士を取り立てて朝廷を運営させた。拒む者、はむかう者はもちろん斬った。また、勘のいいものは洛陽から逃げたが、曹操など逃げ遅れた実力者には高い位を与えて懐柔しようという知恵も、董卓は持っていた。董卓の天下は続かないと見た曹操は、董卓政権に不真面目だった　#ゆりうす三国志

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あるとき曹操は王允（オウイン）に呼ばれた。しぶしぶ董卓のいうことを聞いている政府の高官である。この悪政、悔しくてならんと王允は泣いた。さもありなんと曹操も頷いた。王允は曹操を見込んでプレゼントをした。七星剣という見事な剣である。王允は、わかるな？という顔をした　#ゆりうす三国志

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え？という顔を曹操はした。王允は剣をもって誰かを斬るジェスチャーをした。曹操はえ？という顔をした。王允は宮廷の方角を指さし両手を広げて太っているていで歩くマネをしてちょっと距離をおいて最初にやった斬るジェスチャーをした。え？という顔を曹操はした　#ゆりうす三国志

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曹操「うんうん、えっと、指、十本？あ、十、とお！そんで、うん、机、麻雀やってる、雀荘？ちがう、じゃん、ちがう、麻雀やってる、なんだ、やってる、雀士？あ、机？雀卓！うん、うえした、下半分、雀卓の下半分、卓？あ、たく！んで、あ、さっきのとお、あ、とうたく！」　#ゆりうす三国志