- syerryloves8
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横島100 きみくんが言う方向を見ると手振っている指先がチラチラと見えた 「…よかったぁ…」 きみくんがまた私を抱えてベッドに戻る 『まあ…見えとったと思うけどな…w』 「もう…ばか…//」 押し倒してきたきみくんが見下ろしてクスクス笑って頬を撫でてくる
2015-07-12 21:38:56横島101 『それにしても…もう、何回イったんw…明日の夜帰るし、今日は朝まで寝かせへんから…』 そう言ってきみくんが中に入ってくるとまた腰を揺らし出した… ーー 朝、心地いい風が頬を撫でて目が覚めた 横を見れば腕枕のままスヤスヤと眠るきみくんの横顔
2015-07-12 21:39:46横島102 「きみくん、おはよ…♡」 身体を起こしてベッドに座り、こっそり眠る彼の頬にキスをすると彼が身じろいだ 『…ん…』 眠そうに目を開けながら私の腰に手を回して膝に顔を乗せて抱きついてくる 「…まだ寝ててもいいよ?」 『…んん…起きる…』
2015-07-12 21:40:13横島103 お腹に顔を擦り付けて甘えてくる彼の髪を撫でてあげると、段々上に移動して胸にわざと頭を当ててくる 「…き、きみくん?//」 『ああ、バレた…?//』 フッと笑って身体を起こすと優しく頭をポンポンと撫でてキスをしてくる 「…ん//」
2015-07-12 21:40:54横島104 『…今日は最終日やからな…連れて行きたい所があるんやけど…ええか?』 「うん!もちろん!」 ーー 朝食を最上階のテラスで食べながら過ごしているときみくんがポケットから携帯を取りだした 『実はここに着いた日にメンバーからメールが来ててな?』
2015-07-12 21:41:47横島105 『ここの住所に行って来いって書いてあってん』 メール見せてもらうとメンバーみんなからの楽しんでこいというメッセージと番地までの住所が書いてあった 建物の名前はなく住所だけでそこに何があるのかは書かれていない 「…どこなんだろうね?」
2015-07-12 21:42:26横島106 『…さぁ…土産ここで買ってこいとかってことかもなぁ…』 ーー ホテルからタクシーで住所の場所に向かう タクシーのおじさんに住所を見せるとすぐ分かってくれたようだった (有名なお店なのかな…?)
2015-07-12 21:43:08横島107 てっきり繁華街のお土産やさんだと思ってたのにタクシーはどんどんと郊外へ走っていく 『…結構メインの通りから離れてるんやな…?』 海沿いを10分ほど走ってタクシーが停まり、降りて目の前にポツンと佇む建物を見つめた 「…ここって…」 『…教会…やな…』
2015-07-12 21:43:49横島108 ちょうど教会から女の人が出てきて話しかけられる 《ようこそ、横山さん》 (日本人だ…) 『…えーっと…?』 《安田さんからご依頼があって私がご案内致します》 『…はぁ、失礼ですが安田とは…?』 《ああ、スキューバ仲間です》
2015-07-12 21:45:17横島109 そう言うとその女性がきみくんに耳打ちする 何か言われたのか顔を赤らめてきみくんが口元を手で覆う (あ…照れてる…) きみくんが内緒話に頷きながらチラチラこちらを見てくる 内緒話が終わったのかきみくんが歩いてきて頭を撫でられる
2015-07-12 21:46:08横島110 『…この人、田中さんって言うて安田の知り合いらしいねん、この人にちょっとついてって、大丈夫やから』 「…え、いいけど…きみくんは…?」 《横山さんは横山さんで準備がありますから、さ、行きましょう》 田中さんに肩を押されて建物の中へ入る
2015-07-12 21:46:45横島111 応接間的な部屋に通されるとそこには真っ白なドレスが置いてあった 「…これって…//」 田中さんがニッコリ笑い、ウインクをした ーー ドレスに着替えて教会の礼拝堂に入ると窓のステンドグラスに見入る 石造りの教会に光が差し込み、ステンドグラスがキラキラと輝く
2015-07-12 21:47:52横島112 「…凄い…綺麗…//」 見とれていると正面のドアが開き、白いタキシードのきみくんが入ってきた (うわ…かっこいい…//) きみくんが目の前に立つと破顔して笑いかけられる 『…予想以上に綺麗や…//』 照れて赤い顔で笑うきみくんが頭をポンポンと撫でる
2015-07-12 21:48:32横島113 「きみくんこそ…凄いカッコいい…//」 『…色白に白いタキシード着せてどないすんねんなぁ…?//…それにしても…あいつらにしてやられたな…//』 「…感謝しなきゃだね//」 そう言っている間にパイプオルガンの音が教会に響いた ーー
2015-07-12 21:49:08横島114 メンバーからのサプライズウェディングの帰り、散歩がてらに海辺を二人で手を繋いで歩いた 以前きみくんがくれた指輪上に重ねてはめられた結婚指輪をきみくんの親指が撫でる 『…俺、こんな仕事やから結婚とか無理やと思ってたけど…お前とはいつかしたいと思っててん…』
2015-07-12 21:49:34横島115 「うん…嬉しい…ありがとう//」 『…日本戻ったら…俺のこの指輪も外さなあかんけど…』 「…うん、それで良いよ、きみくん」 『…ん、でも俺はもうあの教会でお前と結婚したと思うてるから…』 きみくんが私の身体を抱きしめて、身体を離すとジッと見つめてくる
2015-07-12 21:50:06横島116 『…俺と…結婚して下さい…』 真剣な目が私を見つめてくる 「はい、不束者ですがよろしくお願いします…//」 『お前が不束者やったら俺とかどうなんねんw』 照れ隠しに怒るきみくんがコツンと額をくっつけて見つめてくる
2015-07-12 21:50:47横島117 本当は耳まで真っ赤なのにちょうど夕日が彼の顔に当たって隠してくれている 「…きみくん、顔真っ赤…//」 『夕日当たってるだけや…//』 恥ずかしいのかきみくんがそっぽを向く 「お式とプロポーズ逆になっちゃったねw」 『…なんかちょっとカッコ悪いな、俺//』
2015-07-12 21:51:23横島118 「…ううん、嬉しかった…//…」 『…愛してんで…//』 そう言ってきみくんが唇にキスを落とした ーー 帰国後、きみくんの家でメンバーへお返しの飲み会を開いた 安『どうやった?教会!』 「ステンドグラスが綺麗で素敵でしたー!安田さんありがとうございます!」
2015-07-12 21:51:53横島119 村『俺のプレゼントしたタキシードはどうやった?』 「はい!凄い似合ってて!ベストが薄いラベンダー色だったんで、ひょっとして村上さんが選んでくれたのかなぁって思いました!」 村『おお!やっぱ、さすがやなあ!』 村上さんが頭を撫でてくるときみくんが村上さんの手を掴む
2015-07-12 21:52:44横島120 『ヒナ、そこは俺専用やからあかん、でもタキシードありがと//』 大『…ええなあ…俺も行きたいなー、南の島』 丸『今度はみんなで行きたいねー!』 錦『やっぱ南の島でコンサートしたいよなあ』 渋『もちろん、絶対皆で行ってやろうな?』
2015-07-12 21:53:42横島121 ウンウンと頷くメンバーを見て笑っているときみくんが横から耳打ちする 『今度皆で行くときは参列してもらわんとな?』 見上げると少し照れ顔できみくんが笑っていた (終) pic.twitter.com/5862rRNv46
2015-07-12 21:57:22