「ダブルメガネたんの孫子の兵法!第四回」まとめ

第一回(togetter.com/li/826908)第二回回(togetter.com/li/833413)第三回(togetter.com/li/839769)に引き続き、twitterで活躍する学術たん「経営学たん」「古典たん」のコラボ企画第四弾、つまり最終回。中国古典『孫子』を経営学的視点からも考察します!
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経営学たん @keieigakutan

なるほど!さて、これが実際に用いられた例はありますかー? @kotentann

2015-07-14 22:14:24
万学たん @bangakutan

この「相手を離反させる」という戦略は、シンプルながら効果絶大ですので、たくさん例がありますが、今回は楚漢戦争を挙げたいと思います。 @keieigakutan

2015-07-14 22:15:13
経営学たん @keieigakutan

楚漢戦争と言えば、秦の始皇帝が亡くなった後の天下をめぐって、項羽と劉邦が争ったものですよね? 中学の時にその漫画を何度も読んだ記憶があります。 @kotentann

2015-07-14 22:17:07
万学たん @bangakutan

その通りです(・∀・) その中で、項羽とその参謀の范増が仲違いするような策を、劉邦の参謀である陳平が献策し、それが功を奏したという話をしようと思います。 (経営学たんの方が詳しそうですね・・・汗) @keieigakutan

2015-07-14 22:18:44
万学たん @bangakutan

まず劉邦は、たくさんの金を用意し、敵の中にスパイを送り込み、「項羽の武将たちが項羽の武将たちへの待遇に不満を持っている」という噂を流します。そして、項羽に、武将たちへの不信感を抱かせるのです。 @keieigakutan

2015-07-14 22:19:58
経営学たん @keieigakutan

確か・・・このように、相手方に偽の情報を流させるようなスパイのことを、『孫子』では、真実がバレたら殺されるという意味で「死間」と命名していましたよね? @kotentann

2015-07-14 22:21:26
万学たん @bangakutan

まさにそれですね! そして、ある時、項羽から劉邦のもとへ使者が送られてきます。初め、劉邦はこの使者を范増からの使者かと思い、豪華な食事でもてなそうとします。しかし項羽の使者であると名乗った瞬間にがっかりし、すぐさま粗末な食事に取り換えてしまいます。 @keieigakutan

2015-07-14 22:22:51
経営学たん @keieigakutan

あっ、もちろん、それは策略ゆえのお芝居なんですよね? つまり、范増が劉邦に内通していると、項羽の使者に思わせる・・・という目的の。 @kotentann

2015-07-14 22:24:59
万学たん @bangakutan

経営学たんは鋭いですね・・・! なんだか今回は、予習済だったり、「死間」を覚えていたり、いつもより経営学たんっょぃですね( ゚д゚ ) ・・・まぁ、その結果、見事に項羽は范増を信用しなくなり、項羽の陣から離れ、やがて亡くなってしまうのです。 @keieigakutan

2015-07-14 22:26:38
万学たん @bangakutan

つまり、孫子の言うところの「上下相扶けず」という箇所に当てはまる策略によって、項羽の陣の戦力を大きく削ぎ、劉邦の陣は天下統一に向けて大きな一歩を踏み出した、ということなんですね。 @keieigakutan

2015-07-14 22:27:28
万学たん @bangakutan

さて、経営学たん、経営に於いて、このような孫子の言が適用できそうな例はありますか? @keieigakutan

2015-07-14 22:28:16
経営学たん @keieigakutan

なんか古典たんに褒められて嬉しい経営学です。ヤター。 ・・・そうですね。この孫子の言葉は連携の切断を説いていますが、裏を返せば、組織内の連携の重要性を読み取ることができそうですね。 では、私はそれに関連した内容を話してみましょう。 @kotentann

2015-07-14 22:30:08
万学たん @bangakutan

「ヤター」・・・可愛いですね、ちょっとキュンとしちゃいました笑 @keieigakutan

2015-07-14 22:31:23

「情報」の例 by経営学たん

経営学たん @keieigakutan

さて、「組織の連携」というものは様々な要因によって基づいているのですが、今回は「情報」という側面からこれを見ていきましょうかーーーー! @kotentann

2015-07-14 22:31:30
万学たん @bangakutan

「情報」・・・ それってつまり、数字とかで表されるデータのことですか? @keieigakutan

2015-07-14 22:32:25
経営学たん @keieigakutan

そういったものもありますが、ここでいう「情報」には個々人の“経験知”、“価値観”、“理念”といったものも含まれます。 普段あまり気にならないと思いますが、私たちが所属している組織にはこういった「情報」が絶えず飛び交っているのです。 @kotentann

2015-07-14 22:34:09
経営学たん @keieigakutan

こうした情報を互いに飛ばし合う、交換し合う、共有する行動を(簡単にいうならば)『コミュニケーション』と言います。 組織論において、しばしばこのコミュニケーションは「血流」で喩えられることがありますね。 @kotentann

2015-07-14 22:35:31
経営学たん @keieigakutan

それは人体の隅々まで駆け巡るのと同じで、組織の上方から下方まで、同僚との横の関係(厳密には組織の外部へも)などで伝達され、循環をしています。 そして情報の血流が正常・・・例えばトップと現場で戦略や方向性の共有がなされていれば、強力な連携をとることができます。 @kotentann

2015-07-14 22:37:34
経営学たん @keieigakutan

しかし、そう簡単にいかないのが組織でして・・・。血の巡りがどこかで滞ったり、足下へ流れていった血が上に登ってこないといったことがよく発生し、その結果何かしらの病状を引き起こす場合もあります。 @kotentann

2015-07-14 22:39:05
万学たん @bangakutan

そういえば私も、「営業部と開発部の軋轢の話」とか耳にしたことがあります。自分たちの部門の業績だけを考え、営業部が開発部の能力限界を視野に入れず、無茶な仕事まで受注してきてしまう話でした・・・。 @keieigakutan

2015-07-14 22:40:07
経営学たん @keieigakutan

典型的な連携を難しくしている例ですね。その場合、「部門同士での目標や自分たちの能力、受注状況などの情報が十分に共有できていないこと」「自分たちの部門だけに固執し、会社全体を視野に入れる組織文化が欠如している」等といった情報の滞りができているのかもしれません。@kotentann

2015-07-14 22:42:30
経営学たん @keieigakutan

他にも「トップから現場への指示が一方的で現場で得た情報がトップへ届かない」「各部門同士で干渉し合わない」「企業の決定された戦略や方向性や組織文化などが現場で共有されず、うやむやになり実行されない」などといった情報共有における失敗がありますね。 @kotentann

2015-07-14 22:43:22
万学たん @bangakutan

あっ、私なんとなく察しましたよ! 今回の事例というの、さては、こういった情報共有をスムーズにする工夫を行った企業を紹介するんですね! @keieigakutan

2015-07-14 22:49:01
経営学たん @keieigakutan

さすが古典たん、その通りです! おっしゃるとおり、今回は情報交換・共有の流れをスムーズにした企業事例を3つ程簡単に紹介しますよ! @kotentann

2015-07-14 22:50:03
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