マイアミVSアサイラム 第三次合同演習inワールドツアー Part5

orphe @orphechin

鳥海は彼の手をとり振り回す。「あんたにはDEAを追っ払うのに随分世話になったんです、お安いご用ですよティオ(叔父貴)。この列車に積まれてる核だってあんたがロシア経由でうちに納入してくれましたし、実質あんたは列車のオーナーですよ」「仲がいいんですか」霧島が聞く。 #マイ鎮特別編

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「オー、もちろん！」提督の代わりに鳥海が答える。「なんといってもうちの商品をよく捌いてくれますからね。マイアミの叔父貴はうちの代理店中最優秀です」代理店、という言葉と、先程の鳥海のあだ名が霧島の中で結び付く。そして、「わざわざ南米からヤク仕入れてたんですか？」 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

「深海に襲われるリスク考えたら手数料上乗せしても南米からブツを入れるのは、そのう、どうなんでしょう？しかもコカですよね？私の好みもありますが、今時は覚醒剤の方が流行りでは？それなら潮ちゃんに作らせてるのだけで十分かとも思いますが」 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

「HAHAHA！」鳥海は爆笑しながら霧島の背中を叩く。爆笑しすぎで鳥海の頭に縫い付けられた帽子が取れ、肌色の後頭部-ステロイドの影響だ-が見える。「グリンゴ(アメ公)さんはトレンドをご存じないようで！それともアメリカンジョーク？残念ながらここはメキシコですよ」 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

「オーガニック！ロハス！それが時代の最先端です。ケミカルによる偽りの刺激ではなく、古くから人々に馴染んできた自然由来の心に優しい廃人促進の成分、これが現代社会でさもしい労働にいそしむクズどもの癒しになるのです。私の計算は正しいんです」熱弁する鳥海。 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

「とはいえ口で言っても詮ないですね。物質主義に毒されプレゼンで直感の鈍った哀れなグリンゴ(アメリカ野郎)の目を覚まさせるには、やはりエビデンスという方便が何より重要」鳥海は雷鳴の如く指を鳴らす。するとスキンヘッドに「山形」タトゥーを刻んだ彼女の部下艦娘が現れた。 #マイ鎮特別編

キタユキ @k_t_y_k

加賀「海」 提督「どう」 加賀「毎日行ってます」 提督「せやな」 #横須賀アサイラム

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二体の山形重巡スキンズ-そのうち一体はマイアミの秘書艦と同型だ-は、恭しく金の蒔絵をあしらった漆器と、そこに盛られた和三盆めいた白い脱法粉を霧島の前に差し出す。「うちの農家が丹精込めて作った特上品です。メキシコの誇りともいうべき逸品、お試しあれ」 #マイ鎮特別編

キタユキ @k_t_y_k

山形県メキシコ説 #マイ鎮

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「holy shit,私はアメリカ人ですよ、トランス脂肪酸のない食品なんか食べてお腹壊さないかしら」「下らない比較をやめていいからやってみろ」提督に促され渋々白い粉を漆の匙で掬い、口に運ぶ霧島。「甘…」彼女の口からその言葉が漏れたとき、 #マイ鎮特別編

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霧島はオメガ(ω)を悟った。 #マイ鎮特別編

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それは客観的には座席からの予備動作なしの跳躍と天井への衝突、そして意思とは関係なく筋肉がそうさせる、熱く終わりのないフグリコールとして表現された。それを汚物を見る目で見下す羽黒。鳥海は笑いながら霧島にプランチャー、そして裸締めを決め、一旦生命活動を停止させる。 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

スキンヘッドの最上がゴングをならす。鳥海は列車を360見回しその見事に広がった輝く後頭部-ステロイドの賜物だ-を披露しながら、儀礼的にガッツポーズ。そして霧島を足で蹴飛ばしスキンヘッドの羽黒に運ばせる。「これこそが私の商品、タマ・メヒカーノです」 #マイ鎮特別編

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霧島の席に代わりに座り話し始める鳥海。「メキシコに売られて来たときは地獄を見ました。昼はルチャドールレスラー、夜は持ち主のラブドールの過酷な日々。ですが、この地がキンタマの原産国である事と、妖精が麻薬精製に秀でた能力を持つ事に気づいた時から、私の運命は変わった」 #マイ鎮特別編

武原秋泉 @akaeinouo

…原産国だっけ！？ #マイ鎮

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「キンタマがヤクの材料になるなんて、オレがガキの頃は思いもよらなかったな。お前がメキシコに来てから、世界のドラッグ事情は変わった」鳥海はBLUE AGANO100%と書かれた艦娘汁のテキーラを傾けつつ、「それまで、キンタマは雑草の一種ぐらいの扱いでしたから」 #マイ鎮特別編

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「キンタマに含まれるフグリチン、これは通常人体に対し何の影響も与えない成分でしかありませんでした。しかし妖精がこれを扱い、コウガン環の構造に調整を加えさらにタマヒュンゾールと結合させることで…」「ヤクザになってもインテリなのは結構だが、専門的な話はわからん」 #マイ鎮特別編

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「とにかくぶっ飛ぶんです、深夜の女児向けアニメ100本分ぐらいには」端的に結論を述べる鳥海。「おかげさまで米大陸ではシェアNo.1です。特にアイビーリーグのキャンパスではキンタマ難民なる単語まで生まれるぐらいのヒットを飛ばしています」「心がゲロ漏らしそうな話だ」 #マイ鎮特別編

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「このドラッグは男女問わず身体の内に眠るオスの本能を啓発し、タマのイデーを会得させる、一種の宗教的儀式ともいうべき体験を与えてくれる」 「アステカの神官が使いそうだな」 そこで鳥海は意味深な笑みを浮かべ、 「似たものは使っていたそうです…後で知った事ですが」 #マイ鎮特別編

キタユキ @k_t_y_k

そういえばそういうキンタマだった #マイ鎮 #言いだしっぺが忘れてる

orphe @orphechin

「お前はマフィアのついでに歴史学者までやってるのか？」「ここ最近ようやく私の持ち主の残党の最後の隠れ家を焼いて、落ち着いてきましたから。教養のない人生とはいかにも退屈なものでしょう。とあれ、アステカ-インカ文化圏において、妖精の存在は確認されています。艦娘もね」 #マイ鎮特別編

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「この土地はかつての神話の時代に戻りつつあるようですよ。艦娘が地に溢れ妖精がキンタマから霊薬を作り、いと高き山々に鎮守府が建立されたというあの麗しい世界に。これからあんたらが行く街にも、その神話的な世界の一端が再現されています。そして、試合会場はそこです」 #マイ鎮特別編

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「そこってのは」 「セニョリータ・ホーショーさんからはなにも聞いてないのですか？」 「聞くのを忘れた…というよりもコンタクトとれてないんだ。ただメキシコシティ行けってだけ言われた」 提督は答える。長門の違法改造事件を受け、鳳翔は介入の犯人探しに本腰を入れた。 #マイ鎮特別編

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「ブタ野郎の所在が掴めたら連絡します、それまではしばらくお相手できません…だってさ」 「ああ。あれはながもん可愛そうでしたね。犬を苛める奴は私も許せません。もし見つかったら呼んでくださいね。そいつを新作ドラッグの実験体にしたいので。…それで第三試合の場所ですが」 #マイ鎮特別編

orphe @orphechin

「場所はメキシコシティ、テスココ湖」 「ようやく水の上で戦いか」 「…の跡地を使った超大規模キンタマ農場です」 提督は椅子から滑り落ちた。 「やっぱり陸かよ」 「キンタマの海で戦うようなもんですから、あんま代わりないかと思います」 #マイ鎮特別編