☆丸山隆平【幼馴染み】

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

《丸山隆平》 【幼馴染み 1】 『好きやねん』 「丸山くん…」 『せやから僕とつきおうて』 丸山くんから告白されて 付き合った私達 優しくて 面白くて 楽しくて 丸山くんから丸ちゃんになって 丸ちゃんから隆平くんになって 隆平くんから隆平になって 私は幸せだと思ってた

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 2】 まったり隆平とおうちデート レンタルしたDVDを観ながら 楽しい時間を過ごしてた ～♪♪♪ 「隆平のスマホじゃない？鳴ってるの」 『ホンマや 誰やろ』 画面に表示された番号をみて 眉間に皺が寄った 「どした？誰？」 『あっ、嫌、なんでもあらへん』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 3】 『もしもし？あ、うん、どないした？』 電話しながら部屋を移動する隆平 誰と話してるの？ 隆平と付き合って 初めて不安がよぎった… きっと電話の相手は女の子 根拠のない自信 それも隆平にとって特別な女の子 その子は私より大事？ 一滴の涙が頬を伝う

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 4】 『ごめん、ごめん』 『続き観ようか』 私のご機嫌を取るように ニコニコ顔で戻ってきた 「も～長いよ～」 『ごめんなぁ～許したってぇ～』 「待ちくたびれちゃった…」 『あぁ、そんな凹まんとって…』 隆平の胸にコテンって オデコをつけた

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 5】 『DVD明日見いひん？』 優しく髪を撫でる隆平 『あっち行こう…』 「…隆平」 『アカン…？』 黙って首を横に振った 『よっしゃ！特別やで(笑)』 ふわってお姫様抱っこされた 『僕のお姫様♡』 「重たくない？(笑)」 『全然！』 「隆平…好き♡」

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 6】 隆平に 優しくベッドに下ろされて 優しく見つめられて ドキドキする 『ドキドキしとる？』 ふふって笑う隆平 コクンって頷くと 『可愛えぇなぁ…』 隆平の大きい手が 私を触る なんでだろう… いつもより 優しく 丁寧に 甘く 何度も 愛してくれた…

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 7】 『泊まっていくやろ？』 隆平の腕枕の中 うつらうつら 返事の代わりに 隆平の胸ににちゅうした 寝返りを打ったら ふわんって枕だった …あれ？ …隆平？ 起きあがったら ベッドに隆平はいなかった 『…ん…せやから…なっ？…ちゃうやろ？』 また、電話…？

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 8】 「…隆…平」 『あっ、…ん…ほな…またな』 『目ぇ覚めてもうた？』 「隆平…いなかったよぉ…」 涙ぐんでる私の背中を ポンポンって軽く叩く 誰と電話してたの？ 『ごめんなぁ～ベッドに戻るで』 「いなくならないでぇ…」 不安で胸が苦しくなった…

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 9】 不安で隆平から離れたくなくて ずっと後をくっついてた ソファでも隆平の膝の上 『どしたん？甘えたさんやなー』 「だって…昨日も…」 『あー、ごめん、ごめん』 『急ぎの仕事やねん』 …嘘 でも、怖くて言えない… その時 チャイムが鳴った 『誰やろ？』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 10】 『はーいどちらさんで？』 ［隆ちゃん…］ 『えっ…』 『あっ、保険ですかぁ～？』 （『後で連絡すんで、帰れや』） ［隆ちゃん…あの…］ 『すんません、間におうてますぅー』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 11】 「隆平…？」 『保険の勧誘やったわ～』 『甘えたさん♡』 『ソファでお膝の上がええかな？』 『それともベッドでゴロゴロがええかな？』 「ソファでもベッドでもない」 『ん？』 「今、ここで、ぎゅうーってして…」 『ええよ…』 リビングのドアの前で抱きしめた

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 12】 結局…その日１日中落ち着かなかった… 嫌なモヤモヤしたものが 胸の中で渦巻いて 隆平から離れられなかった… 隆平のスマホが震える度に ビクってなって その度に隆平は 優しく抱きしめてくれた 「隆平…？」 『ん？どないしたん？』 「帰る…」 『送るな？』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 13】 女…って カンが鋭いんやな 僕のちょこっとした変化を 敏感に捉えとる 何も言わへんけど どっか不安に思うとるみたいや 離れたがらへん めっちゃ甘えたさんや せやけど「何があったの？」 聞いてこうへんから 言わへん僕もズルいんかな 甘えたさんも可愛えぇな…

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 14】 嘘… それが嫌… ポツン 胸に小さな小さな 針の先程の黒い染み お願いだから これ以上拡がらないで 「隆平…」 「やっぱ…帰んない」 『ホンマ？僕ももっと一緒におりたかったんよ』 「隆平…ちゅう…シて」 『ちゅうだけで終わらへんよ(笑)ええ？』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 15】 また… 優しく 何度も 甘く 愛してくれた 気持ちよくて 嬉しくて… 『んっ…ここ…やろ…』 「あっ…ぁん…りゅ、隆平…」 隆平にしがみついて その逞しい肩に噛みついた 私のだから… 隆平… 私の隆平だから… 『…つっ』 しょっぱい味が広がった

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 16】 彼女を送っていった帰り あの子に電話した ～♪♪ “隆ちゃん” 『なんや？』 “あんね、私、こっちに出てきたんよ” 『はっ？何でや？』 “んー…と、仕事？” 『やからって、急に来んなや』 “…だって…まさか…女の人がおるって…思わんわくて…” 『アホ』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 17】 “まさか…喧嘩しちゃった？” 『してへんけど…』 “けど？” 『めっちゃ不安がってん』 『可哀想やで』 “ごめーん” 『ホンマやで！』 『結婚してるて言わな』 “してへんよ…” 『何言うとん？』 『したやん！』 “…離婚…したんよ” 『はぁ？嘘やろ？』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 18】 “それでな、こっちで仕事みつけてな” 『…』 “せや、隆ちゃんに挨拶に行かな思うて…” 『アホぉ…』 〈ごめん！〉 『いくら幼馴染みやって…ちょっとは遠慮してやぁ～』 〈せやから、ごめんって！〉 『まぁ、今度ゆっくり話聞いたるから』 “ん…” 『またな』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 19】 通話を終え カフェに寄った なんか、ちょっとヤバイんちゃう？ 幼馴染みとはいえ女やし 絶対誤解しとるやろな いや、誤解させるような態度とってもうたんは、僕やな… いや、だって急に来るアイツがアカン！ ちょっとぬるくなったカフェラテを 一気に飲み干した

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 20】 カフェの少し離れた席 隆ちゃんの背中を眺めとった あんな女に夢中なんや ずっと傍におったのに ウチの事 一度も女として見てくれへんかった 悔しくて 言い寄る男の中から 隆ちゃんに似てもにつかない男と結婚した かなりの優良物件だったけど やっぱりアカンかった

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 21】 せやから今度こそ 隆ちゃんが欲しい 彼女のいる人を 好きになってはダメですか？ 彼女からあの人を 奪ってはダメですか？ そんな事を考える私は 悪い女ですか？ 誰かを好きになるって イケナイ事ですか？ 他人のモノを 欲しがるのは罪ですか？

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 22】 その日は朝から雨 それだけ憂鬱になる 仕事も思うように進まず テンション上がらない… そんな気分のとこに 隆平からLINE 『昼、一緒に食べへん？』 「いいよー」 『ほな、いつもとこで待っとるよ』 「了解」のスタンプ ちょっと頑張れる気がした…

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 23】 お昼休みちょっと前に 隆平が迎えにきた 「あれ？隆平？」 『ん、ちょっと早かった？』 「いいよ、でよ」 隣のデスクの子に声かけて 私はバッグを持って席をたつ 「何食べる？」 『実はなぁ…』 私の耳に内緒話をする隆平 「えっ…」 『ほな行くで♡』

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 24】 隆平に手を引かれ 会社近くの定食屋へ 『こんちは～』 ‘あぁ、隆平くんいらっしゃい’ 『あっ、おった！』 誰…？ 『お待とっさーん』 “隆ちゃん” 『おっちゃん！僕、金目鯛の煮付け定食』 『何にするん？』 「あっ…唐揚げ…定食」 ‘金目と唐揚げね’

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

【幼馴染み 25】 “隆ちゃん”って呼んだ人の向かいに 二人で座った …誰？ 「隆平…この方は？」 『おん、僕の幼馴染みや』 『こっちに引っ越してきたばっかりなんよ』 『友達もようおらんから、仲ようしたってや』 「あっ、う、うん」 “こんにちは よろしくお願いします”