intellectual history をめぐる書き込み

タイトルのまんまです。
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Adam Takahashi @adamtakahashi

昨夜のスカイプ上の発言から抜粋しました。

2010-03-10 00:50:35
Kuni Sakamoto @kunisakamoto

ヘレニズム哲学研究者からの『ミクロコスモス』評が出ました!古代異教著作家索引も。 http://d.hatena.ne.jp/prokopton/20100308/p1 #rekisinews

2010-03-10 00:54:29
@kunisakamoto

ATAKTAより抜粋 「徴」とか「精気」とか,扱われている主題の多くは古代哲学にもそのまま通じるはずなのに,(少なくとも日本の)古代哲学研究者の中でこういう主題をきちんと論じられる人は,残念ながらごく限られるのではないか(情けないことに私にはほとんど無理である)。

2010-03-10 00:55:38
Kuni Sakamoto @kunisakamoto

ATAKTAより抜粋続き 「こんな宝を放っておいて,みんな何やってるの?」 古代哲学研究者にとっても,この論文集はそういう挑発として受け取れると思うし,少なくとも私はそう受け取った。

2010-03-10 00:55:51
@odg1967

@adamtakahashi いえ、お気になさらないで。周知の相違は単位観念の扱い http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_ideas コンテクストや思想家の意図を離れて思想が力を持つという見方を許さないのがスキナーやケンブリッジ学派。

2010-03-10 00:59:53
@odg1967

様々な方法論をどう区別するかということも大事なんですが、思想史以上に閑事と見なされがちな思想史方法論が敢えて問い直されるのはどういう場合なんだろうと思うことがあります。もちろんそれは思想というものについての既存の説明に対する不満から来る場合が多いわけですが。丸山の徂徠論然り、……

2010-03-10 01:17:15
Adam Takahashi @adamtakahashi

とはいえ、英米の大学院はディシプリンが整っているので、そういうところ出身の方というのは(どの分野でも)習ったことを金科玉条のごとく振り回す傾向が少なからずあると思います。で、そういうのは話半分に聞いておいた方が良いというのもあります。学問は日々進歩しているので。@odg1967

2010-03-10 01:28:10
@odg1967

歴史学方法論とか思想史方法論を単一の理論として押しつけられることは非常に迷惑ではあるのですが、歴史主義(この言葉の意味を説明できるひとはそんなにいないと思います)の考え方とかウィッグ史観批判とか歴史学方法論の多様性についての理解を共有する試みは有益だと考えています。

2010-03-10 02:00:06
@odg1967

「立憲主義って何?」ときかれて「立憲主義とは、憲法主義、つまり憲法を根幹に据えた生き方のこと」と答えるひとはあまりいないと思いますが(しかしいろんな応答が期待できる質問です)、「歴史主義って何?」という質問にどういう応答が帰ってくるか……これはいろんなひとに試してみたい問いです。

2010-03-10 02:07:00
@odg1967

(「歴史主義って historism ?それとも historicism の方?」以外にどのような応答があるのか分かりませんが。)

2010-03-10 02:13:40
FUJITA YUH @fujitayuh

「歴史主義って何?」という問いに不真面目に答えるなら、新歴史主義(New Historicism)より古い歴史を重視した方法論、とでも答えるべきか・・・・ちっともおもしろくないや、失敗作。

2010-03-10 02:29:03
Adam Takahashi @adamtakahashi

@odg1967 具体例が挙げられないで「○○とは何か」というのが論じられていたので、スキナーが政治思想史の文脈で行ったことに、あくまで一例として言及してみました。これは「哲学」と「哲学史」の問題にも基本的に当てはまると思うので。>歴史学方法論の多様性

2010-03-10 02:30:41
FUJITA YUH @fujitayuh

最近フォロワーも増えてきているし、まじめに答えなきゃいけないんだろうけど・・というよりも、スペンサー解釈における重要な論点の一つが普遍主義対歴史主義だと提起している以上はまじめに答えるべきか・・でも、普遍主義に対して歴史的な変化をふまえた相対主義くらいしか言えないな・・

2010-03-10 02:37:29
@odg1967

@adamtakahashi スキナーが言ってること(≠やってること)は「思想家の意図の解明以上のことを求めてはならない」(大意) http://j.mp/bxoD1B ということなんですけど、こういう発想は history of ideas の発想とは相容れないと思います。

2010-03-10 02:40:49
FUJITA YUH @fujitayuh

というわけで、基本文献を示してお茶を濁す。Georg. G. Iggers, "Historicism: The History and Meaning of the Term," JHI 56 (1995): 129-152.

2010-03-10 02:43:56
@odg1967

どうなんですかね、スキナーの「思想史家は、思想家の意図の解明に仕事を限定すべきだ」という妙な禁欲の背景に嫌みな IDEOLOGIST が隠れているかどうかはともかくとして、思想が思想家の意図を超えて持ちうるポテンシャルに対しスキナーはあまりにも冷淡だという印象をぼくは持ってます。

2010-03-10 02:44:25
@odg1967

(しかし、政治思想史とか政治史以外の領域で、スキナーが大きな影響力を持っているのかなという疑念が……。たとえば history of ideas が最も盛んだと思われる科学史の領域で、スキナーって読まれているんだろうか?)

2010-03-10 02:52:13
@odg1967

様々な分野の歴史学における主要な論争をマッピングした概説書を作るとしたら、どういうトピックがありますかね。争点整理だけでも非常に啓蒙的なよい本ができると思うのですが。

2010-03-10 03:01:30
FUJITA YUH @fujitayuh

Intellectual HistoryとHistory of Ideasの話が微妙に盛り上がっているが、僕の発言が発端?なのかどうかはともかく、興味深い。僕の発言の文脈と意図とは関係なく、展開しているので。

2010-03-10 03:11:09
FUJITA YUH @fujitayuh

僕の元々の発言の文脈は思想史と哲学史の違いで、発言の意図は僕は哲学史に馴染みがないということ。僕が感じている思想史と哲学史の違いが、一部、あくまで一部、ColliniによるIntellectual HistoryとHistory of Ideasの違いに重なると思っただけで。

2010-03-10 03:13:46
FUJITA YUH @fujitayuh

LibertyとFreedomの違いという議論を見かけることがあるが、多くの英語圏の人にとってはえっ違うの?という感じだと思う。すでに指摘があったが、同じように、Intellectual HistoryとHistory of Ideasを区別せずに使うことも多いだろう。

2010-03-10 03:19:22
Adam Takahashi @adamtakahashi

@odg1967 以下では誤解があるときは訂正していただく、というスタンスでなるべく正確なことを簡潔に述べるつもりです。odagawa さんの言及されたことに対して、確認しなければいけないことは大きく二点あると思います。一点目はスキナーの言っていること&やっていることは何か。

2010-03-10 03:21:24
FUJITA YUH @fujitayuh

思想史方法論として狭い意味と捉えれば、Intellectual HistoryとHistory of Ideasが違うと言えるが、アカデミックの世界ですら曖昧になっている気がする。言うほどHistory of ideasがかっちりしたものでもない気がするし。

2010-03-10 03:23:39
@odg1967

@fujitayuh ぼくは「学史」としての哲学史と脱領域の history of ideas ではかなり違うものだと考えています。history of ideas 派の哲学史というのもある。たとえばJ. H. Randall, The Career of Philosophy.

2010-03-10 03:26:58
FUJITA YUH @fujitayuh

ちなみに、学派としてのHistory of Ideasに思い入れがある人はDictionary of the History of Ideasの新版が単なる哲学・思想事典になってしまったという感想を持つようだ。高山宏がどこかに書いていた気がする。

2010-03-10 03:27:24
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