1945年６月御前会議報告「帝国国力の現状」「世界情勢の判断」

ユキカゼ @NAVY_ICHIHO

・支那方面 重慶は米の支援に依り基幹戦力の米式強化を図る一方、空軍の増勢と相俟ちて米の作戦に策応し、秋季以降、対日全面反攻を実施するの算大。 重慶と米との関係の現況に照らし、当面日支間の全面和平を実現せしむること至難。

ユキカゼ @NAVY_ICHIHO

・南方方面 ビルマ方面に対しては引き続き陸海空の敵戦力加重に依り、同方面に於ける我が戦攻略態勢は緊縮するの已むを得ざるに至るべし ・大東亜諸邦の動向 大東亜諸邦は大東亜戦局の推移と、敵側謀略の激化と相俟って、対日非協力態度漸次表面に露呈し、中には遂に敵性化するものあるに至るべし

ユキカゼ @NAVY_ICHIHO

判決 今や戦局は帝国に取り極めて急迫し、欧州盟邦も既に崩壊し、ソの対日動向また最も警戒を要し、帝国は真に存亡の岐路に立ち入る。

ユキカゼ @NAVY_ICHIHO

従って帝国は牢固たる決意の下、必勝の闘魂を堅持し、皇国伝統の忠誠心を遺憾なく発揮し、速やかに政略戦施策を断行し、以て戦勝の神機を捕捉するに遺憾無からしむるを要す。（了）

ユキカゼ @NAVY_ICHIHO

以上の報告をふまえ、今後採るべき戦争指導の基本大綱を決定 御前会議決定第一号 　方針 七生尽忠の信念を源力とし、地の利人の和を以て、飽く迄戦争を完遂し、以て国体を護持し、皇土を保衛し、征戦目的の達成を期す。 （昭和二十年六月八日）