- fussoo_moe
- 8133
- 2
- 3
- 2
ちょっとこの二つに関連してお話を togetter.com/li/851565 togetter.com/li/851569
2015-07-24 10:19:39「帝国国力の現状」「世界情勢の判断」「梅津参謀総長の報告」「長谷川清大将の報告」を聞いた昭和天皇は憤ります。確かに戦況そのものは“一般国民に比べれば”正確に上げられていたものの、今後の防衛計画の準備状況については“善処している”という報告しか受けていませんでした。
2015-07-24 10:24:49一方、鈴木首相もまた窮地に陥ってました。昭和20年6月9日から10日までの二日間の日程で開かれた第八十七臨時帝国議会に提出する戦時緊急措置法案と国民義勇兵役法案に対し議員らが反発、議会軽視か否かという議論の為に議会が空転する騒動になります。
2015-07-24 10:35:30更に6月11日、護国同志会が鈴木首相の“太平洋は名の如く平和の洋にして日米交易のために天の与えたる恩恵である、もしこれを軍隊搬送のために用うるが如きことあらば、必ずや両国ともに天罰を受くべし”という言葉に噛みつき、衆議院委員会室は混乱。倒閣運動の動きも出てきます。
2015-07-24 10:42:02また議会の醜態を見た米内海軍大臣が辞任を示唆するという事態に発展するものの、阿南陸軍大臣が慰留に努めたことで鈴木内閣が崩壊するという最悪の展開は免れます。第八十七回臨時帝国議会に出された法案は修正案が可決成立し以後、終戦後まで帝国議会は開かれることはありませんでした。
2015-07-24 10:47:01ちなみに戦時緊急措置法は本土決戦に備えて立法権を大幅に政府に委任する法案だったんですが、これが緊急勅令ともども終戦時にめっちゃ有効に働きまして、議会を無視して一気に戦争終結へ突っ走る事ができました。
2015-07-24 10:49:49ところで「帝国国力の現状」「世界情勢の判断」の文章を作成したのは内閣側だったのですが、戦争の方針について、“国体護持”さえできれば良しとする終戦派と、“聖戦完遂”を目標とする軍部の双方にどちらでも解釈できる文章になっています。迫水さん曰く「まさに同床異夢」
2015-07-24 10:59:56こうして6月20日、昭和天皇は「最近受け取った報告によって、統帥部の言っている事とは違って、日本内地の本土決戦準備が全く不十分であることが明らかとなった。このうえは、なるべくすみやかに戦争を終結せしめるようとり運ぶことを希望する。」と東郷外相へ要請。日本は終戦へと舵をきります。
2015-07-24 11:04:50