公的権力を持つ人間が、自分を公僕でなく「管理者」だと錯覚し、大義名分を掲げながら「無限の可能性を持った人の心に」土足で介入している。
「安保法案批判の垂れ幕撤去」とか、かえって宣伝になって、何万倍もの人が知るようになるのにね。抗議する人とか、撤去を忖度する市の担当者って、結果として最優秀の「宣伝部隊」になっている。mainichi.jp/select/news/20… pic.twitter.com/7aVdsyaUDn
2015-07-25 14:00:06東京都現代美術館「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に、会田家として出品した「檄」という作品が、撤去の要請を受けていることについて、私見を述べました。一読よろしくお願いします。 m-aida.tumblr.com
2015-07-25 19:27:12再送します→東京都現代美術館「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に、会田家として出品した「檄」という作品が、撤去の要請を受けていることについて、私見を述べました。一読よろしくお願いします。 m-aida.tumblr.com
2015-07-25 22:00:52東京都現代美術館は会田家の作品への撤去要請を通じて「美術であるもの」と「美術でないもの」の境界を明らかにしたわけで、そういうふうに考えてみると彼らは「東京都現代美術館の考える美術の範囲」という極めて現代的なアート作品を展示しているわけですね。
2015-07-25 22:38:26→ 会田誠氏「ふと『何件のクレームが来てるんですか?』と聞きました。返答は『友の会会員が一名』というものでした(略) また『その東京都庁の部署はどこでしょうか』と尋ねたところ、『それは言えない』という回答でした。」 m-aida.tumblr.com
2015-07-26 08:07:58都現美、会田家展示撤去・改変要請。檄文に関心が集中しているが、会田誠が首相に扮して鎖国を説く演説を収めた映像作品への改変要請はより深刻かもしれない。問題とされたのが安倍晋三に酷似しているということなのか、はたまた演説の内容なのかは知らないが、後者なら文言をどう変えろと言うのか。→
2015-07-26 08:12:37会田誠氏の例の作品がアートの名に値するのか値しないのか、プロの仕事として展示に耐え得るのか耐え得ないのかなどなどについては、様々な意見があって然るべきなのだろうが、「撤去しなければならないほど悪質な展示物なのか」ということについて申し上げるなら、断じてそんなことはないと思うぞ。
2015-07-26 12:33:39ある人が好きな作品を別の人間は嫌うだろうし、Aさんの目にはアートでもBさんの目にはクズかもしれない。それでも、様々な来場者の多様な審美眼に応えるべく、幅広い作品を展示するのが美術館の使命なわけで、してみるとクレーム一つで展示作品を撤去するなどというのは、美術館の自殺ではないのか
2015-07-26 12:43:46会田誠氏の作品撤去の件、あれが芸術作品なのか単なる檄文なのか?と色々議論を呼んでいるけれど、基本的に現代美術は「芸術とは何か?」の認識に揺さぶりをかけるものなのでこういう議論が行われている事自体があれが芸術作品である証だ。そしてそれを撤去してしまった都現美は敗北したのだと思う。
2015-07-26 12:47:05東京都現代美術館は、無難な作品だけを展示する空間なので、既定の枠の中におさまることを生涯の目標とする芸術家以外の人間は作品を寄せないように注意していただきたい。
2015-07-26 12:55:41「子供に親しみやすいように」なんていう小腰をかがめて話しかけるみたいな基準で、作品を改変することが果たして可能なものなんだろうか。 digital.asahi.com/articles/ASH7S…
2015-07-26 13:11:16たとえば、自分の書いたコラムを「子どもに親しみやすく」書き変えることを要求されたら、オレは「お×んこ」という文字で紙面を埋めるよ。
2015-07-26 13:17:20東京都現代美術館(都現)は私も何度か行ったことがあるが、以前ある映像作品を「入り込んで」観ているうちにマジで気分が悪くなり、館内のベンチでしばらく座って休憩したことがある。そんな「希有な経験」ができる場所が「現代美術館」だと理解しているので、当然クレームを入れるという発想は無い。
2015-07-26 13:17:24もし私が「あの映像作品を観てマジで気分悪くなったから撤去しろ」とクレームをつけたら、現代美術館側から「あんた、何しにここへ来たの?」と問い返されると思うし、それが適切な対応だろう。会田氏の件は、現代美術館の通常の対応とは明らかに違う。撤去を命じたのが誰なのかも明確に公表されない。
2015-07-26 13:18:38会田誠氏(会田家)の作品「檄」内にある「役人風情が無限の可能性を持った人の心に介入すんな」という言葉、まさしく今回の騒動にぴったり当てはまると思う。公的権力を持つ人間が、自分を公僕でなく「管理者」だと錯覚し、大義名分を掲げながら「無限の可能性を持った人の心に」土足で介入している。
2015-07-26 13:19:56「東京都庁のしかるべき部署」とあるが、作品の撤去を要請したのが都庁の一部署なら、公僕が公的権力の行使として美術展の内容に干渉したことになる。問題無い公務なら、堂々と担当部署を説明できるはず。なぜ「それは言えない」という回答になるのか。 m-aida.tumblr.com
2015-07-26 13:22:28この「それは言えない」という回答自体が、撤去させた側の「うしろめたさ」つまり「内心では間違っていると知りつつ、それをやっている」状況を示していると思う。イベントでの展示物撤去や、自治体による後援取り消しなど、全てに共通しているのは「現政権とその政策に不都合な内容が含まれる」こと。
2015-07-26 13:23:45京大と731部隊の関連、ピースおおさか、七夕短冊、商店街の垂れ幕、制服向上委員会、自衛官のブログなど、第二次安倍政権が発足してから、現政権の政策方針に不都合な内容が含まれる対象が撤去されたり削除されたり後援が取り消されるケースが続いている。役所の事なかれ主義が、それを後押しする。
2015-07-26 13:25:09先の戦争における日本の「負の歴史」から目を逸らし、日本の「美しい歴史」にしか目を向けない考え方に囚われた人間は、当然「最後には日本も天皇・皇室も滅亡寸前になった」という「見たくない結末」からも目を背ける。なので「美しい歴史にしか目を向けない考え方」がなぜ危険なのかも理解できない。
2015-07-26 13:26:561930年代後半の日本でも「国体明徴」という名目で日本の歴史や伝統、日本人の資質などをひたすら美化・礼賛する思想が「道徳的に正しいこと」とされた。その当然の帰結として1945年8月の「最後には日本も天皇・皇室も滅亡寸前になった」「大勢の自国民と他国民が死んだ」という結末に至った。
2015-07-26 13:28:08「最後には日本も天皇・皇室も滅亡寸前になった」「大勢の自国民と他国民が死んだ」という厳然たる事実から戦争を振り返る視点を拒絶し、「道徳的に正しいことをした」と強弁するような人間が、国政の中枢を占める限り、戦前と同じような現象は社会に増え続ける。根源に対処しなければ現象は消えない。
2015-07-26 13:29:14