@shinkai35 やっぱバルトの真似っこですかね。おフランスはそんな奴ばかりやな
2015-07-29 19:34:23@tatsurokashi とりあえずブースはこれまでの議論をいろいろ紹介したうえでわかりやすく書こうと努めているのに、バルトにはそういう努力が見られないんで不信感わきますね。
2015-07-29 19:37:09ブースの面白さというのは、結局こういうことだと思うんだよね。ごく一般的には、フィクションというのは、登場人物に感情移入したり、作品のメッセージに共感したりして楽しむものと受け取られている。しかし、文学の研究者はしばしばそういう読み方に懐疑的だった。
2015-07-30 01:51:23たとえば、フィクションの価値がメッセージにあるなら、メッセージだけ受け取ればいいことになり、フィクションは必要ないってことにならなくね?といった理由で。こうした考え方にはそれなりにもっともなところがある。
2015-07-30 01:54:03しかしブースは、登場人物への感情移入やメッセージ性への共感こそがフィクションの楽しみだという常識的な感じ方はやはり間違ってないんじゃないの、というところに戻り、こうした常識的な文学観を擁護するために理論武装を重ねる。その結果かえって過激な主張になっていくんだよね。ここが面白い。
2015-07-30 02:01:38ブース、今読んでいるところでは語り手と内在する作者を同一視してよいケースとそうでないケースについて論じていますね。ここから信頼できない語り手論が出てくるわけかな。
2015-07-30 02:46:16ブース、「テーマの価値=作品の価値」という発想に陥らずに、なおかつテーマ性が作品の魅力と重要なかかわりを持っていることも否定しないあたりにバフチンと通じるものが感じられる。これ今年に入ってから読んだ本で一番面白いんじゃないか。
2015-07-30 02:54:44ブースは、解釈の多様性を無条件にありがたがる文学観を批判するため、コクトーやメルヴィルのような大家が、いかに読者を作者の望む解釈へと誘導する工夫をしているかについて書いている。こういうところで具体例がバシバシ出せるのはブースの強みだな。
2015-07-30 11:08:57フィクションの解釈には多様性を許す面があるのかもしれないし、ないのかもしれない。この点については半分くらいまで読みましたがはっきりしたことは言ってないと思います。ブースが問題視しているのは、より多義的な表現のほうがよりすばらしいというドグマが存在し、これには根拠がないということ。
2015-07-30 18:30:15まてよ、内在する作者説は結局のところ解釈の多様性を否定しているのかな。ここはもうちょい読む必要がある。いずれにせよブースは作家の文学観をもかなり攻撃しているので、たんに批評家が悪いという話をしているのではないはず
2015-07-30 18:39:16そういえば、経済学が金儲けにあまり役立たないように、批評も創作にはあまり役立たないことが多いと思うんだけど、ブースは結構役に立つかもね
2015-07-30 21:40:17