- kankyoizon
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@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「どっちつかずの、役立たずだからだ、善も、悪も、どちらにもなれず、染まりきれない、誰の役にも立てない、誰も喜ばせることが、出来ない、役立たずだからだ」
2015-07-31 21:05:59@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「……、」 一度嗚咽だけとなる。そして、辿々しく語り始める。 「最初に許せないと思ったのは、ネクタールという違法薬物に、手を出した時だった、……誰かを傷つける悪しき自分が、裁かれるべき存在だと、おもった」
2015-07-31 21:12:48@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「其れからチョーク、貴様によって殺人鬼になったとき、吾は、もうそれで、一生善人になれなくなったと思った、そして、それは今も、尾を引いている」
2015-07-31 21:15:27@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「その前、」 答えを必死に求める。 「吾は、異能者ではなかった、吾は異能者の家に生まれた、異能者ではない者だった、……だが、極めて普通というわけでも、なかった」
2015-07-31 21:17:33@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「善悪では、ない、だが……吾は、普通にも、異常にもなれなかった。吾は、どちらにいても、居心地が悪かった。だが吾は、どちらかを選ばないと、……いけなかった」
2015-07-31 21:21:06@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「異能者からは、異能者でないからと追い出され、普通からは、普通ではないからと遠ざけられ、……吾はそれでも、どちらかを選びたかった、居場所が、欲しかった」
2015-07-31 21:24:10@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「何故なら、どっちつかずで誰の役にも立てない人間は、どこにもいる資格なんてない、彼らの排斥は、当然だ……」 ヒヅメも言いながら徐々に気付き始める。排斥へ抱いていた恐怖を。それを克服しょうと異能者に紛れたことを。
2015-07-31 21:28:15@kankyoizon2 @goga_tis 白磁】「得た結論から感じた評価(おもい)なら、十分聞いている。だがソレは、誤魔化しだ。堂々巡りでしか無い。既に、御前が口にした言葉に数々の中に、答えは埋もれている」
2015-07-31 21:30:36@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「吾は認めてもらいたかった!わたしは、わたしは……」 誤魔化すな、と言われて、自分の真意を探り始める。 「……わたしは、……安心したかった」
2015-07-31 21:32:48@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「存在の庇護を受けるのは、安心だ」 何かが違うのか。頭の中で探すが、わからない。
2015-07-31 21:35:36@kankyoizon2 @goga_tis 白磁】「御前の辿る道に、御前の安心がどこかにある――そう本当に思っているのか?それ程に、容易いものだったか。八尺ヒヅメは」
2015-07-31 21:39:09@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「この世界に……抑も、そんなものは……存在しないと?」 相手の声に、そう結論付けたらいいのかと呟く。
2015-07-31 21:41:58@kankyoizon2 @goga_tis 白磁】「世界などと広げるな。八尺ヒヅメ、御前の歩んできた道がこのまま続くとして、御前の望む安心がどこかに求められると――」
2015-07-31 21:46:33@tometis_story @goga_tis ヒヅメ】「誰かの味方になれば、……その誰かが認めてくれるのでは、ないのか?」
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