2011年初かなやん!#gengo #knyn
あ、ちなみにさっきの実験に用いられた英文の「雪国」はサイデンステッカー訳のそれだそうです。 The train came out of the long tunnel into the snow country.
2011-01-03 17:22:22英語と日本語とでは文章がまったく違う!という人もあるでしょうが、日本語の場合は主語がなくとも「経験」そのものを描くことができるけれど、英語にはそれができない。主語 the trainを設定して「現象」として描かないと文章にならない。すでにそこが違う。
2011-01-03 17:25:29言い換えるならば、日本人の場合の世界は「関係性」によって成りたっている。自分が置かれた「状況」に対応する形で「ワタシ」がある。一方のヨーロッパ近代語では、状況依存ではない「ワタシ」という存在がキリリと立っている、とでも言えましょうね。
2011-01-03 17:27:59まあ、楽なのは状況依存ですよ。社会的文脈、歴史的文脈を乱さないように調和的に生きて行くのがいいわけですから、そんなに「決断」しなくてもいい。「ワタシが」といちいち自己決定していくのでは疲れるでしょうね。
2011-01-03 17:30:49この雪国冒頭、では「誰が列車に乗っているか」は明らかになっていないので、サイデンステッカーが列車を主語にしたのは適切だと思います。むしろ主語に「ワタシ」とか「彼女」とか「彼」とかを入れて訳すのは、訳しすぎですね。
2011-01-03 17:37:29長いトンネルを抜けると、彼/女は雪国だった RT @Shueisha_int: …「誰が列車に乗っているか」は明らかになっていないので、サイデンステッカーが列車を主語にしたのは適切だと思います。むしろ主語に「ワタシ」とか「彼女」とか「彼」とかを入れて訳すのは、訳しすぎですね。
2011-01-03 17:41:29つまり、雪国の冒頭の一文が示すのは、誰が列車に乗っているかを描かなくても日本語では叙述が可能であるということでもあるわけです。
2011-01-03 17:41:32チョムスキーの普遍文法、あるいは変形生成文法は一時期、日本語研究でももてはやされましたが、今では批判が大きいですね。そもそも変形生成文法は「後出しジャンケン」みたいなもので、どうにでも説明がつけられるという批判が大きいですね。
2011-01-03 17:43:59チョムスキーの普遍文法、あるいは変形生成文法は一時期、日本語研究でももてはやされましたが、今では批判が大きいですね。そもそも変形生成文法は「後出しジャンケン」みたいなもので、どうにでも説明がつけられる。それだけ融通無碍で、普遍なのでしょうが^^;
2011-01-03 17:45:38