黄身と白身の固まる温度とゼラチンの不思議 ~タンパク質の立体構造~
えっと、じゃあこれらの現象はなぜ「熱」でおこるんですか。
@y_tambe @_taka51 なんで熱なのかなーって思うんですが、そうか熱エネルギーが仕事をするのかな。
2015-08-07 12:58:38@Butayama3 @_taka51 それもあるんだけど、実際には、タンパク質の周りの水分子との相互作用で立体構造がキープされてる面が大きいのです。温度が上がると水分子の動きも変わる。
2015-08-07 13:00:56@Butayama3 @_taka51 タンパク質みたいに、でかい分子の中に、水と馴染みやすい(=親水性)の部分と、そうでない(=疎水性)の部分がある、というのがポイントで、そこが「折りたたみ状態」をキープするのに繋がってる。
2015-08-07 13:02:55@Butayama3 @_taka51 消毒用アルコールとかが、殺菌作用を持つのもそれが理由の一つ。タンパク質の周りが、水でなくて、エタノール(70%~80%くらいが効果高い)含んだ状態になると、タンパク質が変性する。
2015-08-07 13:08:02@Butayama3 手抜きだが、こんなんでどうだ。 左がほどけた状態。右が折り畳まれた状態。青丸が親水性の側鎖で、周りの水分子と引き合う。赤丸が疎水性の側鎖で、水とは反発し、互いに引き合う。 pic.twitter.com/nTamIGx1cU
2015-08-07 13:53:18ああ、なるほど。「ほどけて」いる。
@Butayama3 デンプンとかもそうだけど、タンパク質みたいな高分子は、こうして周りの水分子と引き合って、水分子を引き寄せる(=水和)ことで水に溶けてる。んで、タンパク質ではさらに疎水性部分も引き合って立体構造をキープしてる。この「ひっぱる力」のバランスが変わると、ほどける。
2015-08-07 13:58:17ここで、先生から課題が!
よーし、がんばる。
@y_tambe 卵や牛乳は、熱を加えることで立体構造が「ほどけて」、水に馴染まない部分が表に出て、それがくっつきあって固まる。 えーと、ゼラチンは、逆に立体構造のあるときに中に水を溜め込む構造なのかしら。だから、あたためて「ほどけて」くると、水が外に出てくる。
2015-08-07 17:52:36@y_tambe 水に馴染みやすい部分が中に折りたたまれてるタンパク質なの?>ゼラチン
2015-08-07 17:54:28ダメみたいです・・・。
@y_tambe んじゃ、えーと、「コラーゲンの三重螺旋構造が、熱変形によって、ほどける」…? あー。これが縦横に絡まって網の目みたいになってるんだ。これで水を蓄えるのかな。 で、熱を加えるとこれもほどける。
2015-08-07 18:01:11