@nyaro_ さんと@gasyuu01さん、社会階層と教育について語る。

@nyaro_ さんの社会階層と教育についてのつぶやき、そしてその中での@gasyuu01さんとのやり取りをまとめました。日本での教育や格差社会の問題に関心のある方にお勧めです。
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田井中 @nyaro_

ま、だからこそ文科省が定義して述べるところの「多様な価値観」って概念が、文科省が意図したようには解釈されずに機能している現実をとても歯がゆく思う。文科省が「多様な階層(にもとづく多様な価値観)」って言えばだいぶ現場の先生がラクに解釈できるんだけどなぁ。

2011-01-04 19:21:37
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ その定義で、それを教育課程に持ち込むってのは、大人社会で解決できていない、利益代表集団同士の殴り合いを、良い意味で社会から隔絶保護されている教育施設に持ち込む事になるんじゃない?多様な価値観を受容する能力と、多様な価値観の実例は別問題だよ?

2011-01-04 19:25:48
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 案外、現代社会に即した題材を採用せずに、歴史や遠い国際問題で「多様な価値観」を、現場の先生たちが語るのは、そういう「生臭さ」から子供の感性を保護しようとしているのかもしれないね。まあ、責任逃れの面もあると思うけどね。

2011-01-04 19:29:27
田井中 @nyaro_

@gasyuu01 利益を代表しない、利害抜きの「多様な価値観」ってなんなんですかね……ぼくはそーゆー色抜きした教育が日本の公教育において開放性をスポイルして階層の再生産を促している、と思ってます……

2011-01-04 19:30:48
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 大人の解決できていない問題をガキにダイレクトに投げかけるのは、どうかと思うなぁ。白・青・雇用主という社会構造だって、それを支える価値観を含めて、それが今後も最適解とは限らないしね。考え方を教えるのと、現実問題をぶつけるのは、別の事と思うよ。

2011-01-04 19:32:35
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 利害抜きにしない教育をしたいなら、まずは群雄割拠からやり直す事をお勧めする。価値観を定義するのは支配者の特権。いかなる価値観を持つ支配者がどのように国を作るかを、大人が一切語らずに、デマゴーグだけで政権を決めている現状で、それをおこうなうのは時期尚早。

2011-01-04 19:35:06
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 物事を概念的に考察したり、物事を批判的に見る能力と、個別の価値観はまったくの別物だと思いますよ。それが判らない人が教育現場に溢れているとすれば、悲しい事ですね。昔、高校の英語教諭が漏らした「概念的な考えを持つ学生は珍しい」という言葉が、いろんな意味に聞こえてくる

2011-01-04 19:38:21
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 文字通りの意味ですよ「群雄割拠」。武器を手にするのか、投票権を手にするのかまでは、私の知る所じゃありませんけどね。いちど、価値観をぶつけ合って為政者を決めてみると良いということです。アジェンダなんて、妥協案ではなくてね。

2011-01-04 19:39:59
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 一部の社会集団の利害関係を元に教育プログラムを組むとなると、「白・青・雇用主」以外にも「XX教、XX共同体、XXニスト」みたいな社会集団に属する方々が教員免許を持っている場合は、それらの教理・価値観に基づく教育も現場の判断で実施される危険性はありませんか?

2011-01-04 19:44:22
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 法律や行政の網は粗雑です。氾濫する情報も膨大で、概念的に学問を出来る人間以外は、容易に流される事になります。個別事例の学習を深める前に、学生期間中は、その情報隔絶した環境を最大限に利用して、情報リテラシーと概念的思索の術を学ばせた方がいいと思う。

2011-01-04 19:47:41
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 情報リテラシーと概念的思索の術ってのは、既存の小・中・高・大学の一般教養で行われる暗記学習+αで培われるものですけどね。+αの部分に如何に工夫を加えれるかと、基礎の部分をしっかり出来るか?……面倒な話ですな。

2011-01-04 19:49:28
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 受験用の社会科が近代・現代史を余り扱わない傾向にあるのが残念だ……。という論旨なら納得できますね。紀元前や古代を扱おうとも、そこで学び取るべきは人間原理なので、結局は現代社会との比較になる。となると、現代社会について歴史的事実で理解を先に深めても良いのでは?となる

2011-01-04 19:52:59
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 法律や政治を中高生にやらせますかね?その辺は、大学の一般教養だと思ってましたよ。せっかく、社会から隔絶して、利益の外で物事を考える機会に恵まれている連中を、その貴重な時間をすっ飛ばして、現実の利益集団に組み込むのはいかがなものかと思いますよ。

2011-01-04 19:56:37
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ まあ、公民分野を専門とされているなら、現状は歯がゆいでしょうなぁ。ただ、実際問題としてセクトその他の政治問題を、大人の社会で決着をつけずに、高校生以下の子供を利益集団に組み込む教育をするのは、学校がセクト化する危険を孕んでいますよ。

2011-01-04 19:59:14
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ ああ、大学の学問なら、権力闘争大いに結構。好きなツールで自由に殴りあうといい。それが世の中ってモノです。最初にありつく釜のメシで政治信条を決めるような短慮さがない事を祈るばかりですけどねw

2011-01-04 20:01:31
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 公教育=セクトと断言するなら、民族主義と帝国主義による世界大戦を是認すると言う考えに至る可能性があるという事を、冷静に考える事をお勧めします。その考えをエスカレートさせれば、民主主義の自殺に繋がります。

2011-01-04 20:04:06
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ それでもなお、公教育=セクトと考えるなら、これ以上は何も言いますまい。

2011-01-04 20:05:16
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 公教育はいまだって保守党やらにより民族主義に傾かせられようとしてますし<仰るとおりですね。俺が先に返したリプライを見てその認識を俺が持ってないと思われたのは残念です。ただ、だからといって公教育全てを政治闘争に巻き込めというのは、受け入れがたい話ですね。

2011-01-04 21:52:22
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ 公教育を個々のイデオロギーや、階層的市民社会に即した教育をと仰る前に、一度、民主主義とは何か?民主主義を支えうる教育は何かを考えた方が良いと思います。少なくとも、何らかの社会集団の価値観を盲目的に信奉する人間を量産する教育では、民主主義は支えれません。

2011-01-04 21:55:59
田井中 @nyaro_

@gasyuu01 ぼくが述べていることは「公教育を政治闘争に巻き込め」ではなく「公教育は政治闘争に巻き込まれているので、そのうえで民主主義を守れるよう戦略をたてろ」です。授業論と公教育の制度論が議論の中でまざっちゃったので、一回休憩しませんか? と提案させていただきます…

2011-01-04 22:09:50
田井中 @nyaro_

@gasyuu01 科学的客観的な認識、批判的な思考、論理による討議、が民主主義をささえうる教育になるだろうと思います。a価値観を盲目的に奉じないために。子どもの生活と授業で教えた知識とを結びつかせるための方法についてはもーちょい自分も悩み転げることにしていますw

2011-01-04 22:12:56
巡礼者 @Hagiasophia765

@nyaro_ ~民主主義を守れるよう戦略をたてろ<それを希望されるなら、教育現場で抱え込まずに、まずは大人社会で民主主義を守れる社会合意形成を目指したほうが良いと思いますよ。教える側の大人が民主主義を体得せずに、子供に民主主義を教えるとか、不可能です。なんにしても、お疲れ様。

2011-01-04 22:13:18
田井中 @nyaro_

@gasyuu01 >教える側の大人が ……まさにそうです。というか、自由で民主的な社会をどう構想するか、ということは、自分の問題として引き受けないといけないですからね……僕自身が民主的である、なんて誰も保証してくれませんから。教職志望は重たいもんですw ありがとうございました!

2011-01-04 22:17:13
田井中 @nyaro_

感想。白河さん.@gasyuu01 のおっしゃる通りで、大人の政治的闘争を公教育をアリーナにするべきじゃない。これは動かしがたい前提として考えるべき。ほんとうに。

2011-01-04 22:19:36
田井中 @nyaro_

ただ、大人の政治的闘争が、現状では公教育に影響を与えていないか、というとそうではない。ゆえに、何らかの利益団体が公教育に混ざってくることは理解したうえで、たとえば文科省による言説だろうと、「それは自由で民主的な社会を構想するうえで有用か?」を教員がそれぞれ吟味しなければならない。

2011-01-04 22:21:20