ポルノ被害と性暴力を考える会のツイートをよく読むと見えてくる。彼らの本当の目的が

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

問題は「表現の自由」一般ではなく、権力を持たないもの、差別され抑圧されたものが権力者を批判する自由であって、すでに権力を持つものが権力を持たないものをいっそう蹂躙し抑圧し差別する表現は、単なる不当な特権の行使であって、いかなる意味でも「権利」ではない。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

権力者、抑圧者、差別者による１つの差別表現は１００万の被差別者・被抑圧者を恐怖させ沈黙させる。したがって前者の差別表現の自由を規制することは、社会全体の表現の自由の総量を減らすことではなく、その逆にその総量を著しく増大させることになる。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

「表現の自由」絶対論者は、権力者による差別表現を規制すれば、社会における表現の総量が減ると考えている。彼らの世界では「表現」はアトム的実体の単純加算である。しかし実際にはそれは、しばしばゼロサム関係なのであり、権力者の一つの差別表現は大多数の被差別者の表現を奪うのだ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

必要なのは富の再分配と同じく表現の自由の再分配である。金持ちの富の一部を税金で取り上げそれを低所得層に分配することが人権侵害ではなく、逆に社会全体の人権水準を引き上げるのと同じく、権力者の表現の自由を一部取り上げてそれを被抑圧者に再分配することが社会の表現権の水準を引き上げる

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石原発言が「差別による快感の喚起」であることに警鐘をならす人は多い。大いに同感。だが、まさにポルノこそ、権力・虐待・差別と性的快楽とを不可分に結合させる装置であることはあまり指摘されない。しかも単なる「発言」と違い、その結合を映像・画像を通してやるので、なお強力に結合する。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

「表現の自由」一般がごまかしであるように、「国家からの自由」一般もごまかしである。問題は、国家から自由になるのは誰なのかである。マルクス時代の地主＝資本家の反動的国家は労働時間を法的に規制し、資本による搾取の自由を制限した。これは人権侵害ではなく、労働者の人権を保障したのである。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

マルクス時代の反動的国家でさえ被抑圧者の人権を法的に保護しえたとすれば、現代国家はなおさらだ。市民社会の中の権力関係において、従属させられている人々の人権を蹂躙する相対的強者の行動の自由を法的に規制することは何ら人権侵害ではなく、逆に被抑圧者の人権を多少なりとも保護するものだ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

権力者による公然たる同性愛差別発言も、無数の小権力者による強姦賛美漫画の流布も、単なる表現（オンリーワード）ではなくれっきとした行為である。「行為の自由」一般なる権利が存在しないのと同じく、行為に転化した表現にも「自由」一般を想定することはできない。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

「よくない」表現を法的に規制することを許せば、あらゆる表現が法的に規制されることにつながるという議論は、「行為としての表現」の性質を踏まえない愚論である。強姦行為が法的に規制されたら、普通のセックスも法的に規制されると「推論」するのがナンセンスであるのと同じである。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

全米ライフル協会は、銃を所持する自由が法的に規制されたら、あらゆるものに関してその所持の自由が国家によって奪われることになると主張する。これと同じ議論を「表現」についてしているのがアメリカ自由人権協会（ＡＣＬＵ）であり、彼らの論理（ドミノ理論）は本質的に同じである。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

強姦賛美漫画の流布を擁護するためにニーメラーの詩を持ち出すことほど厚顔無恥な振る舞いはない。子どもや女性（あるいは女性化された男性）に対する強姦を不当に誇張し賛美することこそファシストと共通する所業なのであり、それを大目に見ることこそがファシズムへの道を掃き清めるのだ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

「非実在青少年」への強姦賛美ポルノを擁護するためだけに、実在児童の人権擁護基金をつくる恥知らずな人々には本当に驚かされる。http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

表現の行為性について語ると、必ず登場するのが、表現内容とその内容の行為とが等価という意味だと勘違いする人々。マッキノンもそういうＤＱＮにはいつも辟易してました。レイプについて語ることはレイプすることと同じだというのか！と。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

レイプについて語ることとレイプをすることとはまったく等価ではないが、子供と女性に対するレイプを不当に誇張して賛美する表現を広く流布することは、子供と女性の安心感、平等権、人格権を侵害し、レイプ被害者を恐怖させるという行為である。石原発言がれっきとした差別行為であるのと同じ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

強姦賛美漫画擁護派が実在児童擁護基金をつくるのは、ネオナチがホロコースト犠牲者基金をつくるのと同じであり、それを恥知らずと呼ばずして、何と呼ぶのか？

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強姦賛美漫画がゾーニングされただけで表現が萎縮して漫画文化が崩壊するなどと言っていた連中こそ、漫画文化をとことん軽蔑しているわけだが。

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規制反対派がゆるゆるのゾーニングでしかない都条例をあたかも強力な表現規制であるかのようなデマを振り撒く→それを真に受けた出版社がびびって自粛に走る→だが時間が経つと緊張が緩んでいつもの調子に戻る→だからといってとくに不健全図書指定されないことに気付く→完全に元に戻る

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

というパターンが十分予想される。。。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

差別発言にも批判的でフェミニズムにもそれなりに理解のある良心的な人でも、いまだに都条例を無批判に「表現規制」と言っているのにはがっかりする。ゆるゆるのゾーニングにすぎないんですけど。規制反対派のデマ浸透力はすごいと改めて驚くが、それ以上に、条例読まずに意見を言う人多すぎ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

「性的感情を著しく刺激する」という文言の方が、「刑罰法規に触れる性行為」であってさらに「強姦等著しく社会的規範に反する性行為を不当に誇張し賛美する」という文言よりもはるかに曖昧で恣意的解釈を許すのは明白である。さらに刑法の猥褻物頒布罪にあっては、何が猥褻物かの規定そのものがない。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

改正前条例の基準があまりにも曖昧だからこそ、反対派の一部が言うように、改正前条例でも、強姦賛美漫画を不健全図書指定できるじゃないかという批判が出たのである。だが、この批判は天に唾するものだ。改正前条例の文言の曖昧さを利用することを推奨し、表現の自由論を自己否定する論理だからだ。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

改正前条例のゾーニング基準のあまりの曖昧さゆえに、結局、実際の運用にあたっては、性器や体液を露骨かつ執拗に描き出しているかどうかというものになっていた。それゆえ、そこから外れるものは、たとえ子供を性的対象として扱ったり強姦を不当に賛美していても、不健全指定できなかった。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

そこで、子供をみだりに性的対象にしたり強姦を賛美するという人権侵害的表現を対象とするには、別の基準を条文化する必要があった。改正前条文では、その曖昧さにも関わらず、いや曖昧だからこそ、それは不可能だった。曖昧な条文なまま適用対象を拡大することこそ、表現の自由の侵害になるからである

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

決定的なのは、ゾーニング基準を、「性的感情を著しく刺激する」というまったく曖昧で人権と無関係なもの（猥褻基準）から、「刑罰法規に反する性行為」のうち「強姦を不当に誇張し賛美するもの」という、はるかに明確で人権に基づくものへと移動させたことである。

ポルノ被害と性暴力を考える会@東京 @papsjp

にも関わらず、ほとんどの自由主義者、法律家、人権派、フェミニスト、LGBT活動家、さらには社民党や共産党、キリスト教団体もが今回の改正に反対したことは、都知事が反動的差別主義者であったというだけでなく、表現の自由をめぐって日本の反体制勢力が陥っている深刻な混迷をよく示している