TOEICのスコアゲームから抜け出し本当に国際ビジネスで通用する英語を身につけるには？本気で英語をなんとかしたい人へ。

Yumi（明場由美子）🐱英語発音コーチ @englishbootcamp

英語学習や英語を使うキャリア（外資系企業への転職など）について相談メールをもらうのだけど、今は忙しくて英語コンサルを受ける時間がない。あと、こういった相談に個別で無料では対応しません。その代り、一般論としてのアドバイスをブログやSNSで発信しています。参考にしてください。

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まず一番多いのが「TOEICは役に立つのか」という質問。きわめて漠然とした質問だから答えにくいんだけど、ざっくばらんに言って役に立つか立たないかと言うとまあ、役には立ちません。外資系企業に転職したいとか海外で働きたいと思っている人はにはほとんど役には立たないです（続く）

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実際、外資企業も海外での就職も人事担当者はTOEICスコアなんか見ません（海外ではそもそもTOEICが何かすら知られていない）。ビジネスで英語を使いたいと思うのであれば、無駄な勉強法はやめましょう。ただし、日系企業に転職する場合や昇進がかかっている場合はまた話は別です。

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日本国内でのTOEICの普及度は半端じゃないので、スコアを持っていないと日系企業では優遇されないという状況があります。なのでどうしてもTOEICスコアが必要な人は集中してスコアアップ用の勉強をするのが効率が良いでしょう。これは受験英語が得意だった人はそう苦にならないはず。

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それと、中下級レベル（TOEICで言うと５００点くらい）にも満たない人はいくら対策問題集をやっても時間の無駄です。基礎力が圧倒的に足りていない。中学英語からやり直すこと。これを避けたがる人がいまだにいるんだけど、基礎体力もないのにいきなり試合に出ても勝てるわけないのと同じ。

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本気で英語を話せるようになりたい人、海外で働きたい人はTOEIC目的の勉強をしても意味がありません。TOEICは英語のレベルを確認するために受験するものであって、それ自体が目標になっては本末転倒。８６０点以上取れたら十分。スコアゲームにハマる前に脱出したほうがいいです。

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９００点前後をコンスタントに取れるようになればもう、TOEICからは卒業したほうがいい。ちゃんと英語に向き合ったほうがいいです。TOEICの先生になるのでない限り、満点を取る必要はないですから。それとビジネス英語を習う場合は必ずビジネス経験のある人に教わりましょう。

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英語でのビジネス経験（外資や海外での勤務経験）のある人に教わらないとグローバルビジネスで太刀打ちできません。点数を伸ばす訓練をする時間があるなら、それを実戦的な学習に回さないとダメ。あと、ビジネスで必須の交渉力やプレゼン力も専門の先生（できればネイティブ）についたほうがいい。

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アカデミックな英語が必要な人は、やはりある程度のレベルに到達したら訓練方法をシフトしたほうがいいです。その方が無駄がない。その業界特有の表現やストラテジーなど、専門の先生についたほうが効果的。自分が英語を学習する目的が何なのかを今一度きちんと見つめ直すことが大事です。

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文献さえ読めて論文が書ければそれでいい、たまに学会で発表する時に英語を話すだけという人と、ビジネスで外国人相手に交渉したり取引きしたりしないといけないというのでは、必要とする英語の幅が全然違う。もちろん、通訳を目指す人もまた違ってくる。ただし基本は同じ。基礎がないと進まない。

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中級レベルでスタックしている学習者に共通して見られるのが、基礎をやりたがらないということ。基礎とはどういうものかというといわゆるpatern practiceで、これは確かに退屈で面白くない。テニスでいうところの素振りみたいなもの。でもこれをやらないと絶対に力は付かない。

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語学は暗記が基本。いつの間にか自然に覚えていた！なんてことはよほどのことがない限り起こらないので諦めて地道に覚える事。正しい発音で言えるようになるまでしつこく声に出して暗唱。あとは自分の興味のある分野の英語を集中して読む。多読と精読をどちらもやる。この作業は全てに共通。

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この基本作業をすっ飛ばしているといつまで経っても永遠の中級者のまま。それと、読むのは上級レベルなのに聞けない、話せない人は発音を一からやり直すこと。間違った音が頭に入っていると聞けないし話せない。文字と音のかい離が激しいと後々苦労する。発音矯正は早いうちにやったほうがいい。

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「英語がきけるようになる→話せるようになる」という流れは期待しないほうがいい。第二言語は母語とは違う。赤ん坊が生まれてから集中して音に晒されることでそのうち言葉を発するようになるプロセスと、成人学習者が第二言語を習得するプロセスは違う。聞けても話せないという人は珍しくない。

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自分がどの位置にいるのか。まだまだ基礎に穴がいっぱいあるのかそれとも大学受験レベルはクリアしているのか。そして自分が何を目指しているのかを冷静に分析して必要な学習を取り入れていくこと。これが一番現実的なやり方。しつこいようだけど、いずれの場合も暗記と根気は必須（洒落じゃないよ）

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いわゆる日本の学校英語では英語を習得することはできない。けれども学校英語のシステムを個人の力で変えることは無理なのだから、自分で学習を修正するしかない。学校英語すべてが無駄なのではなく利用できるところも多々あるのだからそれはそれで生かしつつ、必要な部分を足していくこと。

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あと、指導者選びも大事。何事もそうだけどこういうのは相性というものがあるから、評判良くても自分には合わないなぁと思ったらまた違うメソッドや先生を探すのも手。これしかない！！ってことはないんだし。ただ、あれもこれも手を出してはどれも中途半端という英語学習ジプシーにはならないように。

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色んな英語学習法を模索することに情熱を費やす人がいるけれど、これも時間の無駄。そんな時間があれば一つでも多くのフレーズを声に出して暗唱し、１行でも多く英文を読んだほうがいい。学習法マニアになってしまっては意味がない。色んなダイエットに挑戦しては飽きてしまうようなもの。

Yumi（明場由美子）🐱英語発音コーチ @englishbootcamp

あと、英語学習日記みたいなのもモチベーション維持のためには有効だけどハマりすぎると危険。記録より学習が大事。どうも日本人はこのパターンに陥りやすい傾向があるので気を付けたほうがいい。TOEICも同じだけど、あくでも指標であってそれ自体が目的になってしまっては本末転倒。