異文化グルメ冒険漫画、ダンジョン飯とゴールデンカムイはどちらも登場人物が互いの文化に敬意を払う(最初は引いてたマルシルも杉本も恍惚と料理を食い、センシもアシリパさんも仲間の技術を誉める)のが心地良く、キャラを好きになれる。自分の文化=誇りも尊重してくれる信頼感を読者に与えるのだ。
2015-08-20 18:29:53だからなかなか食えないアイヌ猟師料理や永遠に食えない異世界のモンスター料理であることはさしたる問題ではなく、むしろ多くの読者から縁遠いものであることが「知らない」側のキャラにシンクロするとっかかりとして機能する。この共通する描き方の漫画が連続して出て来たのは面白い。
2015-08-20 18:39:40しかし、センシとアシリパさんはどう見てもプレイヤー同じだよな……。 PL「あっちの卓じゃむさ苦しいおっさんドワーフだったからアイヌ美少女やるわ」 他PLたち(中身は大して変わんねぇじゃねーか……)
2015-08-20 18:40:43ダンジョン飯のダンジョンとゴールデンカムイの明治時代北海道は、どちらも「外から来た人間の既存の常識一種類だけでは通用しない場所」として描かれる。そこで生き残るのは現地の文化やメソッドに敬意と畏れを払う者で、自分の既存の価値観=先入観だけでナメてかかったキャラは淘汰される。
2015-08-20 18:51:17@k_shigenobu そしてこれが現代人の我々の心にガツンと来るのは、ネットの発達その他によって異文化やまったく違うメソッドで運営される異コミュニティに接触する機会が増えたからなんじゃないかなと個人的に思う。「何が食えるのかすらわからないダンジョン」は確かにすぐそこにあるのだ
2015-08-20 18:54:34完璧超人に見えたセンシですらちゃんとミスを犯したり、アシリパさんも最初は味噌をバカにする描写があるのがすごくバランス感覚に優れてると思います、どちらの漫画も。油断すると「異文化の人間が常に正しいことを言って(読者目線に近いキャラを下げて)上に立つ」になりかねない題材だと思うので。
2015-08-20 19:00:00