ナビゲーションシステムにおける現実世界と情報との照合方法について

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Masaki Ito @niyalist

研究室で,バス路線検索アプリを作っているんですが,GPSから取得した位置をそのまま出発地点とするか,近隣のバス停や施設を選べるようにするか議論になりました.例えばバス停の目の前でも,5分歩いて別のバス停から乗る,といった解が最適だったりするので,理想的には位置だけで十分です.

2011-01-06 01:58:54
Masaki Ito @niyalist

個人的には,ナビゲーションシステムの情報は不正確,不完全で,常に画面と現実世界とを照合しないと不安を感じるため,その安心感のために近隣の最寄り施設名などを選ぶ機能の搭載が必要だと主張しました.こういう感覚も,1m誤差の測位が常時可能になることで,変わってくる気がします.

2011-01-06 01:59:46
kakuit @kakuit

@niyalist どんなに精度が上がっても、自分の緯度経度が正確か判断する能力が殆ど人間にはないので、結局は施設名とかが参照できる方が安心な気がします

2011-01-06 02:02:10
Masaki Ito @niyalist

@kakuit 自分も同感です.十分なフィードバックがあってこその安心感って重要だと思ってます.こういう,情報機器が提示する地理的情報と,現実世界での自分の位置や方向,行動とを照合する感覚って,一般的にどういう用語で説明するんだろうか.デジタル読図?

2011-01-06 02:08:14
kakuit @kakuit

@niyalist 使い慣れた言葉だとキャリブレーションでしょうかw 空間認知とか「方向音痴」みたいな話とも関連してきそうですね。

2011-01-06 02:21:43
Masaki Ito @niyalist

@kakuit ふむふむ.キャリブレーションか.地図系の人だと,如何に素人を完璧な読図マシーンに鍛え上げるか,みたいな発想が根底にある気がして,違和感があったのでした.しかし,研究の前提となる人の空間認知過程が,十分説明されてない気もするんだよなあ.

2011-01-06 02:24:52
Yuichiro Nishimura @nissyyu

@niyalist 地図ベースの情報だとユーザの読図能力に頼らないといけないという限界も。カーナビがポップアップで示すコンビニやGSのランドマークはそういう意味で重要。一方GPS持たない携帯含むサービスでは交差点名などの地名情報や電柱番号で位置を特定するといった方法もありますね

2011-01-06 02:29:52
Masaki Ito @niyalist

@nissyyu 位置を特定する時の精度が,極限まで高まっていくんじゃないかな,という妄想があります.だいたいの番地,通りなどではなく,ピンポイントの位置,左右の足の位置,頭,目の位置や方向とかまで特定,処理された時,ナビゲーションってどう変わってくるかな,と思っています.

2011-01-06 02:35:04
kakuit @kakuit

@niyalist その辺のユーザセントリックな感じは、さすが徳田研ですね…。認知過程については専門外なので下手なことは言えないのですが、以前ちょっと興味もったことがあって、とりあえずこの方が詳しいです→http://bit.ly/gRK62Y

2011-01-06 02:37:39
Masaki Ito @niyalist

@kakuit ブルーバックスを読んでるので,名前は知っています.自分も専門外ですが,なんとなく前提としている認知過程にうまく馴染めなかったんですよね.ただ,認知のモデル化に真正面から取り組むより,ナビゲーションアプリを作って自分なりに感覚が掴んだほうがいいかな,とも思ってます.

2011-01-06 02:42:41
kakuit @kakuit

@niyalist こういう話題で会話できる人々の認知過程は、メタ的になってしまってますよねw でも、地図と空間でやってた頃と、最新機器と空間の場合では、明らかに異なる認知過程がありそうなので、確かに突き進みながら考えるのが一番ですね。手応え、ぜひ教えてくださいw

2011-01-06 02:52:51
Yuichiro Nishimura @nissyyu

@niyalist 衛星測位+各種センサ+ARの組み合わせになれば読図はいらなくなるかもしれませんが、その場合でもシステム側が無数に存在する地物から適切な情報を選択し、なんらかの形でナヴィゲートする仕掛けは必要ですね

2011-01-06 02:55:40
Masaki Ito @niyalist

ナビゲーションにおける「寄り添う安心感」に関しては,以前徳田研でashinaviというのを作ったことがあります.足跡が床に投影されて,それを踏み続けて目的地に連れて行ってくれる.足跡は,履き物のセンサからまさに足があるその場所に投影される,というもの.独特の密着感が面白かった.

2011-01-06 03:01:22
Tomotaka Ito @tomotaka_ito

@niyalist あしナビでマイクロナビゲーションという考え方を先輩達と議論していたことを思い出しました。

2011-01-06 03:02:26
Masaki Ito @niyalist

@tomotaka_ito 今でもあれは,先駆的な議論だったと思うんだよね.センサやインフラが整ったら,もう一度挑戦してみたい分野です.

2011-01-06 03:03:29
Masaki Ito @niyalist

Ashinaviの動画はこれ.TV Asahiが取材してくれたのがあるんだけれど,ネットで公開とかは出来ないよね... http://www.youtube.com/watch?v=JFB8da832IQ (さすがにそろそろ寝ます)

2011-01-06 03:06:33
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Tomotaka Ito @tomotaka_ito

@niyalist それこそSmartCorridorで誰かやってほしいですね!僕もあのネタは割と好きでした。今なら小さいプロジェクタもあるし、位置情報取得がもうすこしなんとかなれば面白くなりそうですね。

2011-01-06 03:07:10
Yuichiro Nishimura @nissyyu

@niyalist 地理学分野だと村越真・若林芳樹「GISと空間認知」という本があります http://j.mp/gvyzwR 若林先生はこの後カーナビ使うようになったタクシードライバーの空間認知を調べられていたと思います。

2011-01-06 03:08:38
Nobusuke Iwasaki@つくば @wata909

@niyalist @nissyyu 技術的に可能なことはそのうちに実現する,という命題は正しいと思うので確かに精密ナビゲーションはそのうち出来るようになると思います。一方で,極度に細かいナビゲートが,人の体験としておもしろいかどうかはまだ疑問に感じてます。

2011-01-06 03:09:54
Yuichiro Nishimura @nissyyu

おもしろそう RT @niyalist: ナビゲーションにおける「寄り添う安心感」に関しては以前徳田研でashinaviというのを作ったことがあります.足跡が床に投影されて,それを踏み続けて目的地に連れて行ってくれる.足跡は,履き物のセンサからまさに足があるその場所に投影される…

2011-01-06 03:10:00
Nobusuke Iwasaki@つくば @wata909

すこしばかりの遊びがあった方が,いいこともあるんじゃないのかなー,とか。

2011-01-06 03:10:25
Masaki Ito @niyalist

@nissyyu 自分はこういう分野を,Human-Computer Interactionの流れで考えようとするのですっきりしないのかもしれません.ゲームの操作の面白さや気持ちよさ,iPhoneのUIの気持ちよさみたいなのが,空間行動にもあり得るんじゃないの?みたいな.

2011-01-06 03:13:37
Nobusuke Iwasaki@つくば @wata909

GMSで「個人用コンシェルジュサービス」みたいな発表があったけど,ああいうのは私はちょっと遠慮してしまうなと。判断のための情報を効率よくハンドリングしてくれるものならいいのですが,判断そのものを代行する必要は無いんじゃないかなーと。

2011-01-06 03:13:59
Masaki Ito @niyalist

@wata909 「自分で選んだ」みたいな実感が与える気持ちよさってありますよね.ってかここの議論,研究室で自分が今考えてる話とほとんど同じ話だ.バスの経路案内において,複数案を出すべきか?出すとしたらどう出すべきか,みたいな話です.

2011-01-06 03:16:12
Yuichiro Nishimura @nissyyu

@wata909 @niyalist 確かに例えばツーリズムのナビシステムは「やり過ぎる」と旅をつまらなくすると思います。迷ったり、たまたま入り込んだ場所での経験や発見こそが重要なのではと思うのですが、そこらへんはあまり工学的には考慮されていないような…

2011-01-06 03:16:22