若森みどり『カール・ポランニーの経済学入門』

2015/08/21-22 読書記録
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たく @polanyaan

p.96 社会の自己防衛運動は、それぞれの擬制商品市場において自己調整的市場の作用を抑制する干渉的行動として発展する。

2015-08-21 18:43:57
たく @polanyaan

これが、社会の二重運動。

2015-08-21 18:44:48
たく @polanyaan

目指されているモノ、なんだろな。

2015-08-21 18:52:37
たく @polanyaan

第3章、読了。 このあたりは、カールとマイケルが少し対立してたところでもある。

2015-08-21 18:57:35
たく @polanyaan

第4章「劣化する新自由主義」

2015-08-21 19:05:35
たく @polanyaan

P.126 ポランニーは、第一次世界大戦を帝国主義時代における植民地分割競争の延長線上に位置づけるという通説に従っているが、彼の独自性は、この通説を金本位制と保護主義との二重運動の視点から捉え直していることである。

2015-08-22 00:00:24
たく @polanyaan

「二〇世紀とは何かについて考えるには、依然としてカール・ポラニー『大転換』のまとめが便利だ。」 若田部昌澄 『経済学者たちの闘い-エコノミックスの考古学』

2015-08-22 00:11:56
たく @polanyaan

「ポラニーの面白さは一九世紀を、①国際政治におけるバランス・オブ・パワー、②国内政治における自由主義国家、③経済における自動調節的市場、そして④国際的金本位制からなるシステムとして特徴づけたうえで、二〇世紀をそれらが崩壊したことへの対応の時代と捉えたところにある。」若田部 同掲書

2015-08-22 00:13:45
たく @polanyaan

「その崩壊は、表面的には級密に構築されていたはずの①の仕組みが失敗し、未曾有の死者を出した第一次世界大戦を引き起こしたことにある。しかし、ポラニーは一九世紀システム崩壊の根源は自動調節的市場の変容であり、直接のきっかけは金本位制の崩壊であると喝破する。」若田部 同掲書

2015-08-22 00:14:45
たく @polanyaan

p.150 市場社会では、民主主義は市場経済から民主を保護する限りで存在意義を持ちうる。

2015-08-22 00:42:53
たく @polanyaan

p.151 近代の民主主義を阻んでいるのは、近代の経済生活の諸条件と基本法則についての知識の欠如である。経済危機における緊縮財政は経済と雇用に破壊的影響を与える、という経済的教養は、まだ普通の人々に共有されていなかったのである。

2015-08-22 00:47:54
たく @polanyaan

・・・21世紀の今(の日本)もそうだけどね。

2015-08-22 00:48:19
たく @polanyaan

p.157 ホントだ、マイケル北。

2015-08-22 00:53:15
たく @polanyaan

[The cultivation of liberty under the law has been greatly clarified by Walter Lippmann in his "Good Society". ]

2015-08-22 09:37:42
たく @polanyaan

Collectivist Planning(1940) by Michael Polanyi の脚注より。

2015-08-22 09:37:58
たく @polanyaan

p.156 経済破綻やファシズムや戦争を含む、市場社会の危機に伴って発生したあらゆる20世紀前半のすべての害悪の責任を、自由主義に対抗して出現したさまざまな集産主義の側に首尾良く負わせる="反自由主義の陰謀説"という論法

2015-08-22 10:08:06
たく @polanyaan

権上康男(2006) 「新自由主義の誕生(1938-47)」 『新自由主義と戦後資本主義』 amazon.co.jp/%E6%96%B0%E8%8…

2015-08-22 10:11:50
たく @polanyaan

p.161 こうしたウィーンの住宅政策や労働者保護政策を、経済的自由主義者ミーゼスは、悪名高いイギリスのスピーナムランドの再来である、と非難した。

2015-08-22 13:10:44
たく @polanyaan

p.163 ポランニーにとって赤いウィーンは、市場社会(自由主義的資本主義)を乗り越える試みの一つであり、経済を民主的政治に従わせるシステムへの端緒を切り開くものであった。

2015-08-22 13:18:22
たく @polanyaan

第4章終了。 確かに、読み応えあったな、この章は。 続いて第5章「市場社会を超えて、人間の経済へ」

2015-08-22 13:38:15
たく @polanyaan

p.186 権威ある指導的な経済学者たちが、経済の本質を共同体の存続とその自給自足性の要請という観点から考察した、「経済」に関するアリストテレスの教えが無意味であり有害でさえある、と評価している

2015-08-22 14:02:40
たく @polanyaan

p.190 パーソンズのヴェーバー理解は、多数派の「経済」思想の支配的な論調とは対照的なものであった。パーソンズは、近代西洋世界の制度的システムが「自然的な秩序」ではなく、社会発展の複数の可能性の一つに過ぎないことを強調した。

2015-08-22 14:10:12
たく @polanyaan

貨幣は意味論的システムである、ってとこ、簡単に済ませてるなぁ・・・p.213

2015-08-22 15:02:03
たく @polanyaan

p.222 (ポランニーにとって)社会主義は、市場経済あるいは資本主義に取って代わるような中央集権的な計画経済でもなければ、遠い将来に実現される理想の共同体でもない。

2015-08-22 15:23:50