『テクストの擁護者たち』出版記念イヴェント「テクストと学問の歴史、そして人文学の意味」
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今日はこれ。 ヒロ・ヒライ×福西亮輔×久保田静香 「テクストと学問の歴史、そして人文学の意味」 『テクストの擁護者たち:近代ヨーロッパにおける人文学の誕生』(勁草書房)刊行記念 (@ B&B in 世田谷区, 東京都) pic.twitter.com/7azhtmHXmI
2015-08-23 16:25:39尋ねられて無理やり言葉をひねりださなければならない時には「テクストの中の真理」みたいな返し方になるんだろうけど、「哲学の人はあまり資料をたくさん読みたくない」というのが最大の違いなんじゃないかな。
2015-08-23 16:27:09人文学の自律性ってそんな自明視して良いものなのかな……。昔はパリ大学だって神学の大学だったわけでしょ、それって有用性があるから人気があったんじゃないの?
2015-08-23 16:41:54#テクストの擁護者たちイベント 福西さん「人文学の側も社会的有用性の意義を狭く考えすぎてきたのではないか。『テクストの擁護者たち』第1章をぜひお読みいただきたい」ヒライさん「第9章もいろいろ考えさせてくれます」時間なのでトークショーはここで終わりです。このあとサイン会があります。
2015-08-23 16:55:18@mk_sekibang ただ、「誰がどのように研究に金を出すべきなのか」という問いに関しては人文学者か考えるべき事柄が非常に大きいはずだけど。 特に歴史学。
2015-08-23 16:56:20尺の都合踏み込めないところではあると思うけれども、結局、人文学はどういう回答をしてゆくのかについてはぼかされたままだった印象。「人文学の意味」と銘打っていただけに、そこはもう少し強く出ていただきたかったところ……。
2015-08-23 17:20:43考える訓練云々のようなところでも、学問に共通なのではないだろうか。そうした数ある分野の中で人文学は何を担保しますか、という問いが隠れていたように思ったんだけどなあ。
2015-08-23 17:22:48質疑応答で出てきたふたつの回答の道、つまり社会的意義があるとして証明する道とそういう次元でないと退ける道、どちらに行くかという問いは根元的な次元になると思う。またそこに「有用性というもののスパンが短い」という考えが足されて、どういう答えを出すかというとこは論が進みつつあったかも。
2015-08-23 17:29:02今日の「大学」というものが社会制度的にある程度保護されている以上は、社会がそこに何らかの有用性を見出しているからだと考えるのが自然だろう。諸々の援助や免除などね。そうであるならば、「有用性で考えるな」というのはもう何の価値もないだろう。
2015-08-23 17:32:44人文学云々はまあ置いておいて、グラフトンの手法(というよりは研究に対する姿勢?)はとても興味深い。私なんぞはともすれば体系的なものを求めがちで、哲学史なんてのもその傾向が強いように感じたが(立ち現れた体系の列挙)、その体系が立ち現れる前の営み、そこはとても重要なところだと思う。
2015-08-23 17:40:10私はどちらかと言えば「作者の死」派なのだが、ある人物がどのような背景から何に対する応答として思想を生み出したのかということは、新しい「読み」を生み出したり、不明瞭な部分をはっきりとしたものにしてくれたりする。それに引っ張られすぎないようにはしたいが。
2015-08-23 17:42:26全体としては面白かったけど、ラストはなんか表面をなぞってしまっていた印象。敢えてやり合わないようにしていたというか。でもグラフトンには大変興味をもちました。あと個人的には同年代層が結構いたのに安心。ただ彼らの関心が高かったのは人文分野の中身より、例の問題への回答だったような印象。
2015-08-23 17:52:50「いまなぜグラフトンか」、これをひたすら語っていただけたなら、それが全ての回答になっていたのかな、などと思いつつグラフトン買ってきたので読みます。
2015-08-23 18:07:45ところで、ついに『ミクロコスモス』を手に入れた。今日のトークショーの会場 本屋B&Bにまさかの新品。一冊だけカウンターにあったので展示かと思っていたのだが、売り物かと伺うと売っているとのこと。版元にもなく最後の一冊ですよと。ついてる! pic.twitter.com/L8RYvXNfgn
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