陸軍少年戦車兵学校に志願したひとの終戦話

下呂子（げろこ） aka でゅらちん @Geroko

秒速で予約した: NHKドキュメンタリー - ろーかる直送便　静岡スペシャル「陸軍少年戦車兵学校～少年たちがあこがれた戦争」 - nhk.or.jp/docudocu/progr…

ひきがえる @ikebukuronomori

陸軍少年戦車兵学校。前にも書いたけど、もうお辞めになられた池袋の森の管理人さんが志願して配属されてたそうで、何度か話を伺ったんだよな。出征前に敗戦を迎えて、ご無事だったわけだが。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）当時14歳だったかな。東京のご出身だったんだけど、お父さんが亡くなれてて、母親と妹の三人暮らしだったそうで、母親に言っても反対されるからと、家からコッソリ判子を持ち出して、募集に応じたとか。合格の通知が来たときは、家の中大騒ぎになったとか。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）志願された時は、どういうお気持ちだったんですか？と尋ねたら、「もう時代が時代でしたから、御国のためにできることは、これしかない！という決意でした」とのこと。もちろん、死ぬ覚悟で。そういう時代…。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）少年戦車兵学校の生活はどうだったかと。訓練はキツいし、殴られてばかりだったけど、腹一杯飯が食えるのだけは嬉しかった、としみじみ…。まあ、14歳食べ盛りだもんね。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）訓練といってもあまり実戦的なことは、すでに燃料や弾薬も困窮していたので、やらせてもらえなかったとか言ってた。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）陸軍少年戦車兵学校、敗戦の日の話。何か重大な発表があるので集合させられ。そこで全員で玉音放送を聞いたのだが、十代の少年たちには何を言っているのか、何が起きたのかさっぱりわからなかったそうだ。上官に聞いても口を濁すし、いや聞けるような雰囲気でなかったとか。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）その数日後、生徒は出身地ごとに集められて、トラックに詰め込まれて移送されることになった。戦争が終わったことを誰も理解していなかったので、てっきり工場とかへの手伝いに駆り出されるかと思ってたそうな。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）東京駅の近くでトラックが止まり、その場で全員に「自宅待機命令」が下された。彼らを下ろしたトラックはさっさと行ってしまい、仕方なく空襲で焼けた東京の街を、仲間たちと別れながら各自自宅へと向かったそうです。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）幸いなことにその方のご実家は空襲をまぬがれていて、ご家族とも無事に再開できたそうだ。そして、はじめて戦争が終わり、日本が戦争に負けたことを知って愕然としたとか。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）陸軍少年戦車兵学校の話は、他にもいろいろと伺ったんだけど、俺の記憶が曖昧だ。さらに戦後は国鉄に入社（ご本人がいうには「とにかく男手が足りなかったから」）され、三鷹事件被害者との交渉役をやったりと、生の戦後史の証言をいろいろ伺いましたが、それはまたの機会に。

ひきがえる @ikebukuronomori

（承前）大事なことを書き忘れてた。その少年戦車兵学校の出身の方、別に「反戦派」というわけじゃないし、陸上自衛隊の演習とか見学に行かれてたけど。それでも「あの時代は、やはり間違っていた。年端もいかぬ少年たちがブリキの棺桶に乗って死地に向かうのが、正しいこととは思えない」と。