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First Love(中編)

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りえぷぅ @riem124blue

385 大倉「てゆっか、布団、ひとつでえぇか!どっちに寝るぅ?」 **「・・・・。」 恥ずかしかったのに、彼の行動を見てると、なんかほんわかな気持ちになるから不思議。 **「…どっちも一緒やろ?」 大倉「えぇ~?なんかツレんなぁ♡」 とりあえず布団の上にいる彼の横へ。

2015-08-08 22:55:22
りえぷぅ @riem124blue

386 2人の声だけなのが、なんだかまた恥ずかしくなってきて、テレビをつけてみる。 大倉「まだ寝らんのぉ?」 **「…うーん…。」 大倉「とりあえず、ゴロンしたら?」 彼に背を向けて、横になってテレビを見る。 後ろにピタッとくっついてきた。

2015-08-08 22:55:37
りえぷぅ @riem124blue

387 片手は自分の頭を支え、もう片方は自然に私のオナカ辺りに回された。 大倉「あははっ、あれ、おもろいなぁ♪」 彼の笑い声が少し上から降ってくるように近い。 やばい…なんかテレビにも集中できない…。 だんだんドキドキしてくる…。 その時、耳の横にチュッとされた。

2015-08-08 22:55:52
りえぷぅ @riem124blue

388 大倉「テレビ見てへんやろぉ?」 チラッと横目で彼を見ると、今にもまた触れそうな距離でニヤリとしてる。 **「…見とるよ…。」 大倉「疲れた?」 **「…少し…。」 大倉「酔うたん?」 **「…ううん…。」 大倉「眠い?」 **「…ちょっとだけ…。」

2015-08-08 22:56:05
りえぷぅ @riem124blue

389 大倉「ほんならもぉ寝る?」 **「…う、ん…。」 …とか言ったけど…ほんとに寝る気かな…? 忠義がテレビと電気を消す。 大倉「俺も疲れたかも…。」 フワァってあくびをして、私を背中から抱きしめる。 あれ…ほんとに寝る気だ…。 と…『あぁ~ん…』って声が……!

2015-08-08 22:56:20
りえぷぅ @riem124blue

390 えっっっ?! 『やぁ…ん、しょうちゃ~ん…♡』 と、隣だ…!! リナの声…/// 大倉「…わぁ…すごいな…♡」 咄嗟にクルッと彼の腕の中で振り返る。 **「聞いちゃダメっ!!」 そう言って、布団を引っ張り、自分と彼に頭まで被せた。

2015-08-10 00:06:18
りえぷぅ @riem124blue

391 大倉「えぇーなんでぇー?」 **「だっ、だめでしょ…他の女のひとの…そんな…声とか…///」 大倉「ほんなら、おまえのん聞かせてぇや?」 **「な、に、言ってんの…?!///」 大倉「疲れとるんなら我慢せな…せめて朝かなって思ってんけど…やっぱムリやんなぁ…。」

2015-08-10 00:06:31
りえぷぅ @riem124blue

392 **「な…んっ…!…んっ…。」 唇が塞がれた。 軽く息が上がるぐらいにキスされて、ゆっくり離れる。 真っ暗な布団の中で彼の手がゆっくりと浴衣の中に入ってくる。 大倉「こんなん…全部脱がすん勿体ないな…♡」 せっかく被せた布団を結局捲られる。

2015-08-10 00:06:40
りえぷぅ @riem124blue

393 私の上に跨って、浴衣の帯を解かないままで、胸元を開いてく…。 満足そうに微笑むと、キスをして、それから耳元で小さく囁いた。 大倉「やっぱり声我慢してな♡ヤスには聞かせたないから。」 ―――――― 化粧をして、荷物をまとめて、彼と部屋を出る。 時間はちょうど8時。

2015-08-10 00:06:55
りえぷぅ @riem124blue

394 **「リナたち、まだかな?」 大倉「すぐ来るやろ?あ、でも昨日あれやったからなぁ…♡起きれてへんとかぁ?」 **「ば、ばかっ!///」 その時、隣の部屋が開いて、リナが出てきた。 ………? なんか様子がおかしい…。 私たちの目の前に来た…泣きはらした後…?

2015-08-10 00:07:03
りえぷぅ @riem124blue

395 リナ「ごめん…あたし、電車で帰る。しょーちゃんをよろしく。」 それだけ言って、荷物を持ってリナは玄関へ向かってく。 **「えっ!!ちょっと待って、リナっ…、」 安田「りっちゃん、待ってぇ!!」 安田くんが、慌てて部屋を出てくる。

2015-08-10 00:07:26
りえぷぅ @riem124blue

396 安田「あっ、ごめん!りっちゃん、電車で帰る言うた?」 **「うん!行っちゃったよ!?」 大倉「何があってん?!喧嘩したん?!」 安田「喧嘩~やないねんけど…ごめん、俺追っかけるわ!2人で帰ってな?ごめんな!!」 そう言って、走って行く。

2015-08-10 00:07:46
りえぷぅ @riem124blue

397 忠義と目を合わせる。 …と、安田くんが、戻ってきた。 安田「忘れとった、払っといてな!じゃ!」 忠義にお金を渡してまた走って行った。 大倉「…なんやねん…ほんま…。」 **「どうしよう…大丈夫かなぁ?」 大倉「…うーん…ま、大丈夫やろ!」

2015-08-10 00:08:00
りえぷぅ @riem124blue

398 **「もぉ~…ほんまノンキやねんから!」 大倉「だぁって、俺らがアタフタしても、なんもならへんやろぉ?」 **「それはそうかもやけど…。」 大倉「ほら、朝食行こ!早よ行かな終わってまうで?」 このノンキでマイペースなとこ…これで助かってる部分もあるけど…。

2015-08-10 00:08:17
りえぷぅ @riem124blue

399 大倉「あの2人…どぉなると思う?」 車のハンドル握りながら、彼がぽつりと言った。 あんなに楽しくてワイワイしてた昨日の車内が、嘘のように静か。 **「私は…別れてほしくないけど…。」 大倉「…この旅行の話、言い出したんはヤスやねん。」

2015-08-17 23:40:30
りえぷぅ @riem124blue

400 忠義の声は落ち着いてるけど、心配している友達の顔。 大倉「アイツあんなんやけど、焦っとるんやわ。時間ないって。」 **「そっか…。」 あんなにラブラブで、ほのぼのとしたカップルが…実はすごい悩んでて、不安になってる…。 なんか…私まで不安になってくる…。

2015-08-17 23:40:45
りえぷぅ @riem124blue

401 と、彼が車を停めた。 運転席を見ると、少し下を向いて何か考えた様子。 しばらく見つめてたら、ゆっくりこちらを向いた。 大倉「…俺らは大丈夫やろ?」 **「えっ…?」 大倉「俺やって…不安なる時もあんねん…。おまえのこと…ほんまに好きやから…。」

2015-08-17 23:41:01
りえぷぅ @riem124blue

402 **「…ただよし…。」 大丈夫…この人だったら…。 涙がポロッと零れた。 彼がそれを指で拭って、そっとキスをされた。 優しくて、また涙が出る。 大倉「…わかってんねん…未来が厳しいってこと…おまえの親父さんは…たぶん認めてくれへん…。」

2015-08-17 23:41:16
りえぷぅ @riem124blue

403 そう言いながらも、彼は優しく抱きしめてくれたから…。 見慣れた景色になって、2人で車を降りた。 レンタカーを返して、どうやって帰るか、別々に帰った方がいいかなとか言いながらレンタカー屋さんを出た。 幾田「**さん、忠義さん…お迎えに参りました。」 えっ………?

2015-08-17 23:41:32
りえぷぅ @riem124blue

404 幾田さんが目の前に。 彼は初対面のはずだけど、どんな人なのか、その態度や言葉だけで、なんとなくわかったらしく私みたいに固まった。 幾田さんがここにいるってことは…お父さんたちにバレた…? 幾田「どうぞ、その車へ。」 忠義と目を合わせて、それから車へ。

2015-08-19 00:42:15
りえぷぅ @riem124blue

405 幾田さんが荷物をトランクに入れてくれて、後ろのシートへ2人並んで座った。 車は静かに発進し、まっすぐお父さんの会社に着いた。 通されたのは、お兄ちゃんと再会した、あの部屋。 幾田さんは私たちを置いて、どこかへ行ったけど、程なくお父さんたちと戻ってきた。

2015-08-19 00:42:20
りえぷぅ @riem124blue

406 予想通り、お父さんは一目でわかるほど機嫌が悪い。 父親「おまえら、なんで呼ばれたんか、わかっとるな?」 椅子を引いて、座るのも待てないっていうように話し出した。 私も忠義も黙る。 父親「大きい荷物抱えて、2人でどこ行っとったんや?」 どう話そう…。

2015-08-19 00:43:05
りえぷぅ @riem124blue

407 父親「黙っとらんと、なんとか言いや!!」 大倉「………2人やないです。友達と4人です。」 父親「そんな言い訳しかできんのか!4人やったとしてなんや!おまえらがどういう関係か知らん思うてんのか!!」 大倉「…俺は…真剣に**さんのこと好きです。別に…隠しません。」

2015-08-19 00:43:16
りえぷぅ @riem124blue

408 忠義…。 父親「度胸は買うたるけどな、俺が許すとでも思うんか!おまえらは兄妹や言うたやろ!」 大倉「血は繋がってません!名字やって違います!戸籍上もなんの問題もありません!」 父親「黙らんかぃ!!どこの馬の骨ともわからんようなヤツに大事な娘やるわけないやろ!」

2015-08-19 00:43:25
りえぷぅ @riem124blue

409 **「そんな言い方!!」 思わず大きな声出して立ち上がった。 お父さんの隣にいるお母さんは、黙ったまま何も言わない…。 父親「おまえは黙っとかんかい!ほんまに…こんなヤツに騙されおってから…。」 **「騙されてなんかないよ!」 父親「うるさいっ!!」

2015-08-19 00:43:33
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