- MATOME_MAKE
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個体群密度の大小を尾の振動という近似値でインプットし、遺伝子の変化や差異を伴わない顎の大きな個体の出現が誘導される、と。
2015-09-16 22:08:46「共食いモルフ」という呼び名そのものから不適切ではないですか。ご紹介いただいた事例からするとエゾアカガエルのオタマジャクシの増加すらその発現のトリガーになっている(道前・若原,2002)とあるぞ。 表現可塑性すっげえおもしろい。これぞ変身って感じだ。用が済んだら戻るし。
2015-09-17 05:36:33表現型可塑性の話の事実が微妙に入ってるけど、典型的な群淘汰の誤謬の説明だなあ twitter.com/promenade11/st…
2015-09-16 21:23:36カエルは、生息圏内にいる同種が多すぎるとき、「共食いモルフ」という変異個体が現れる。同族を食べやすいよう頭部が異常に大きく、生殖はせず、群れが全滅しないよう個体数を調整するためだけに生まれてくるのだ。という話を観光地のビオトープを作ってるひとに教えてもらいました。
2015-09-15 21:36:33「共食いモルフは繁殖出来ない」という誤解はアブラムシの兵隊から来てるのではないでしょうか。幼虫のまま兵士として戦い成虫にならずに死ぬ。
2015-09-22 12:58:50エゾサンショウウオの共食いモルフは、血縁度の高い幼生が周囲に多くいる環境では「出現が抑制される」(共通の遺伝子を持つ相手を食べてしまわないように)ことが知られているのでそっから勘違いしたのでないかな。
2015-09-20 22:14:08ちなみに大きな餌の捕食に特化した頭が大きい幼生は、オタマジャクシの尾の振動を感知して姿を変える(エゾアカガエルのオタマや自然界では遭遇し得ないアフリカツメガエルのオタマと一緒にしても頭が大きくなる)ので「共食いモルフ」という名前は正しくないんよ。研究者は「頭でっかち型」と呼ぶ。
2015-09-20 22:14:14密度が高いときに現れる、頭でっかち型「共食いモルフ」は両生類などに知られていて、エゾサンショウウオ等でも研究されてるんですけど、興味深いのが「密度が高くても、周りが兄弟姉妹だったら共食いモルフの出現頻度は低くなる」こと。どういう仕組?twitter.com/promenade11/st…
2015-09-21 16:41:57「頭でっかち型」(←共食いしなくても生じるので、こう呼んだりするようです)の頻度が血縁集団と非血縁集団で異なるのは、野生集団が地域ごとに血縁度に多様性があり、それを淘汰の結果と見ることもできるのですが、飼育下で条件を変えても誘導されるというからフシギ…。
2015-09-21 16:53:00エゾサンショウウオの「頭でっかち型」を誘導するのは化学的刺激ではなく、幼生の尾の物理的振動では?という実験結果があります。「生命誌ジャーナル」の少し古い記事ですが、「頭でっかち型」と「標準型」の写真もありますのでどうぞ☞brh.co.jp/seimeishi/jour…
2015-09-21 16:57:10つけ加えておかなければならないのは、「生殖はせず」となると進化しえないこと。ミツバチのような特殊な血縁関係をもつ生物なら、包括適応度の考え方で説明できますが…。そして「群れが全滅しないよう」という(古典的な)群淘汰の考えは、多くの場合否定されるだろうということ…。 #共食いモルフ
2015-09-21 17:17:01共食いモルフ、つまりカニバリスティックモーフに意外なほど反響が渦巻いているのが不思議です…(創作クラスタ界隈?)。一方、生物クラスタからは「群淘汰説の誤謬」の指摘が多数。古典的な群淘汰の見方ですからね、RT…。ただし、その後の再評価により…(続く
2015-09-22 17:57:45…あらたな視点から考察の対象にされるようになります。たとえば辻和希先生はこう書かれています☞「ここでは(略)対立仮説とされる血縁淘汰と群淘汰が本質的に同じものであることを示す」『行動・生態の進化』(岩波書店)
2015-09-22 18:01:31辻先生による説明は、ジョージ・プライス氏が提唱する数式からスタートして、血縁淘汰理論の根幹であるWDハミルトンさんの不等式を導いています。それに続いて、同じ状況を群淘汰モデルで表現しており、やはりプライス氏の数式をベースとしながら結論として同じ予測が得られることを示しています。
2015-09-22 18:01:40つまり…血縁淘汰説と群淘汰説について、(引用)「2つのモデルは、同じ現象を別々の視点から分析しているにすぎない、いわばコインの両面である」。
2015-09-22 18:02:23うあー、この共食いモルフの話、怪談に近いですよ。。。なんか本能的に怖いものがつまってる。そういう誤情報って一回出回ると訂正するのがすごく難しいんだろね。
2015-09-20 22:22:31共食いモルフの「モルフ」って何?
「共食いモルフ」のモルフはmorph、形態という意味(モーフィングのmorph)だった。つまり共食い形態。cannibal morph でぐぐるとタイガーサラマンダーの研究がよく出てくるので、どうもカエルだけではないらしい。両生類に多いのかな…?
2015-09-16 22:09:44総括
共食いモルフ、RTで回ってきてるツイート多分間違ってて、 ×個体数を調整するために生まれた ○周りに同種の幼生がいっぱい→他のえさは枯渇しがち→共食いに適した形質持ってるやつが早くでかくなる。それはあごが大きくて(中略)形質だ という話ではないかと…
2015-09-18 10:42:03共食いモルフ(まとめ主がポンコツなのでまちがってる可能性が高い)個人的暫定なんとなくまとめ ・主に有尾類は水槽が高密度になると共食い型の個体が現れやすい ・「共食いをしなくてもこの形態は生じる」 ・血縁集団では高密度でも共食い型の個体は現れにくい ・「共食い型も普通に繁殖する」
2015-09-16 22:59:38共食いモルフの面白かった。さらにほかの考えや見方がないかより調べたくなりますね。やはり英語が読めるようにならなくては こういった文章が、日本語で、自宅にいながら手軽に読めるありがたみを噛みしめています。良い時代に生まれたものです。
2015-09-16 22:34:52「こんな驚きの生き物情報が流れてきたけど怪しいんじゃねーの?」と思ったら、研究者に宛てて@を送るといいぞ!誤解を駆逐することに喜びを感じない研究者はいませんから。
2015-09-19 14:44:26