現代思想2015年10月号『特集=LGBT 日本と世界のリアル』の感想まとめ
- MasakiChitose
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谷口論文は国際法の背景から国家の「義務」としての同性婚を論じるものですが、昨夜ツイートしたように、その文脈で24条の重要性が示唆されたり、国内外での日本政府の二枚舌の指摘があったり(これは川坂論文にも指摘があります)、同性婚推進派であれ反対派であれ学ぶところが多いと思います。
2015-09-29 23:21:56マキセ論文も、アメリカ、貧困、同性婚の関係を知る上で、とても勉強になった。ここまでアメリカの状況をふまえて書いてもらうと、ほんとに助かります。今、日本のゲイ男性の格差についていろいろ考えていたので。やはり自分には『現代思想』には書けない、と自信を失くしました(笑)。
2015-09-29 23:24:38堀江論文はこれに対して明確に「反婚」を打ち出し、「家族のダイバーシティ」を唱える同性婚の推進が「規範的家族」を拡大しつつしかし再生産し強化する点を指摘します。これがあくまでも「わたしたちのあいだに何が分断をもたらすのか」という視点に貫かれているのは堀江さんの面目躍如かと思います。
2015-09-29 23:29:14岡野論文は同性婚推進運動とケアの「私化(プライヴェタイゼーション)」の動きを関連させつつ、運動が「同性婚」へと焦点化することに疑問を提示します。「私化=民営化」はDugganらを中心とするホモノーマティブ批判の中心的論点ですが、それを「ケア」の文脈から論じるのが、岡野さんらしい。
2015-09-29 23:40:18以上とかなり異なる切り口ながら、日本の、しかも大都市部以外の運動に着目するのが、菅野優香論文。「映画祭」をめぐる理論的考察と日本における「クィア/LG(BT)映画祭」の歴史とを概観しつつ偶発的で予測不可能な時空間をもつ「微弱なコミュニティ」を切り出す議論は、非常にわくわくします。
2015-09-29 23:44:46あ。うん、現代思想、三橋せんせと、マサキチトセさんのとこから読もう。チトセさん…タイトルに撃ち抜かれてしまったよ、しびれたわ。
2015-09-30 00:03:36『現代思想』のLGBT特集、まだ精読できていないけど、信田さんの「すごいです、レズビアンカップルの拘束は。聞いていても恐怖です。」といった発言を華麗にスルーする対談はどうかと思った。
2015-09-30 00:06:05『現代思想』の対談で信田さよ子さんは、「レズビアンであるがゆえに、同棲したカップルの関係性の濃縮度がすごいのです。わずかなことで暴力沙汰が起こったり、ストーキングに至ったりすることは珍しくない」と仰っているが、なぜ「レズビアンであるがゆえに」と言い切れるのか非常に疑問。
2015-09-30 00:10:55川坂論文、面白いです。ぜひご一読くださいませ〜。英米では2000年代から指摘されている点なのですが、日本の国内政治では少し違う捩れが入るんですよね(谷口論文も菅野論文も拙稿もそれぞれ違う観点からこの点への言及があります)。 twitter.com/onilez/status/…
2015-09-30 00:31:21@akishmz 国家ブランド! この間、同性婚の申立人になった人主催のワークショップに出席して、「日本人として〜〜」ということを言っているのを聞いて「なんで国民の話がヤブから棒に出てくんだろう。不可解」と思っていたモヤモヤがスッキリ晴れました!
2015-09-29 23:20:30『現代思想』の信田×東対談の先程の箇所は、「LGBTに対するDV施策が行われていないのは問題だ」という箇所なんだけど、異性カップルと同程度に同性カップルにもDV問題があるから対策が必要だよね、という論調ではなく、「レズビアンカップルだからこそ」問題だ、という論調になってんのよね。
2015-09-30 00:32:44え?って思って対談ページあけて該当箇所まで行く前に挫折しました…。「(結婚式の姿が)美しいということが…良かった」「ゲイの人たちと比べるとレズビアンの方たちは暗いというか痛切な感じが強い」って、信田さん…特集冒頭で何をいったい。 twitter.com/tomoyukix/stat…
2015-09-30 00:36:11確かにレズカップルの愛憎の濃縮還元具合は一般的なノンケカポーよりキツイとは思うケド、それはレズビアン故ではなくて「閉じた」関係性を持つカップル普遍の現象ですよ。
2015-09-30 00:36:36@onilez わたし研究者としてはもう圧倒的にダメなのですがちょっと今はこれ以上読まないかな〜と思っているところです…
2015-09-30 00:42:17現代思想買ってパラパラと喫茶店で眺めていたら、対談のところでびっくりするぐらいのルッキズム発言が載ってて、酷過ぎて、えっ?となった。最近の現代思想の特集用の対談は酷いこと多い(って戦後70年特集のしかよく知らないんだけど)twitter.com/akishmz/status…
2015-09-30 01:01:17『現代思想』LGBT特集、「特集」の全体構成的として、巻頭の対談とその後に続く論考との落差が有りすぎ。 まあ、『現代思想』も商業誌だから、営業政策的に巻頭に「スター」対談を持ってくるのはわからないわけではないが・・・。
2015-09-30 01:05:01@piaf7688 @onilez 96年に候補止まりだった「AC」を越えて、「LGBT」が流行語大賞になるかもしれないことを「すごいこと」「すごいですね」と対談者が確認しあう場面、この対談の重要なポイントかもしれません。
2015-09-30 01:17:23