よくわかる短音階 ~もが的アプローチ~
- nagomasu_sama
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Cの全音音階もそうだけど、 「全音階(ダイアトニック)」 「旋律的短音階(メロデックマイナー)」 とかスケール取れると解決する問題ってすごく多いと思う。
2015-09-23 20:48:48旋律的短音階といえば、だいぶ前に 「長音階と短音階の話」というのを書いた。masuraoglee.web.fc2.com/column/column0… 和声的と旋律的反対に覚えてた(;´Д`) すっきり感あるから増2度が取りにくいなんて思ってなかったし。
2015-09-23 23:09:02なお、短音階には3種類ありますが、興味あったらそれくらいは調べてみると良いかも。 ・自然的短音階 ・和声的短音階 ・旋律的短音階 の3種類。 順にナチュラル/ハーモニック/メロデックですね。
2015-09-24 01:05:13[補足]例えば、コールユーブンゲンNo.72~No.85参照。
というわけで(?)短音階三種についてつぶやいたら身近な方々をプチ混乱に陥れてしまっている気配がするので、「もが的解釈」を垂れ流します。(あくまで解釈なので、理論書の裏付けとかはないよ! あと行き当たりバッタリだよ!)
2015-09-24 23:08:54まず、三種あるといいましたが、順番が大事。最初は、自然短音階(自然的短音階とも。最近は的がつかないのが主流とか聞いた覚えがあるけどしらん←) 英語名natural minor scaleですね。 これはいわゆる長調のスケール(長音階:major scale)と同じ音を使ってます。
2015-09-24 23:13:00同じ音、と言いましたが、ピアノの発見で例えると、ドからドまでが「長音階」で、ラからラまでが「自然短音階」という感じ。 (本来「音階」の用法は視点終点のないものとする考え方もあり、これらは「全音階/ダイアトニックスケール」の旋法/モードとされたりしますが、今回は本筋ではないです)
2015-09-24 23:16:38まあ、いわゆる「平行短調」なんて考え方みたく、もともとは短調って、長調の裏側みたいな側面があって、その「自然な」形がナチュラルマイナーだと。
2015-09-24 23:19:08実際弾いてみると、自然です。つまらないくらいに。 そう、実はつまらないんです。なんでかっていうと、自然短音階の第七音が原因。主音に到る一歩手前の音ですが、この音から主音への跳躍が長2度……「全音」なんですね。これがすべての問題の始まりで……。
2015-09-24 23:21:39この「第七音」ってのは、長調だと「導音」と呼ばれる音です。(これも厳密には語弊が) 導音。英語だとleading note、まんまですね。 意識して歌ってみると、半音で主音に到る動きが、すごくパワフルじゃないですかね? あとよくある例は、着席の伴奏。口三味線ならド〜シ〜ド〜♪
2015-09-24 23:25:37着席の伴奏って分かりづらいかな。「きりーつ! 礼! 着席! 」のアレです。アレ。 (所謂ドミナントモーション。実際、これが絡んだ「機能和声」の話は、本筋に絡みますが、今回は触れていると戻れなくなるので、泣く泣くカット)
2015-09-24 23:27:47話を戻して……とにかく第七音→第一音(オクターブ上)の動きが「半音進行」だとドラマチック! と思った人が新しい短音階(?)を作ってしまった、と。この高くなった(=導音化)した第七音が「(機能)和声上の希求」に基づく変化であることから、こいつが2番目、和声短音階になるわけですね。
2015-09-24 23:32:14和声短音階。harmonic minor scaleってやつですが、この辺で、でんでさんのツイートをおさらいしておくといいかも。twitter.com/dende08/status…
2015-09-24 23:35:39さて続き。和声短音階は、譜面にするとわかるんだけど、増二度という、ちょっと取りにくい・過剰に広い音程が含まれるので、メロディーを作るには癖が強すぎる。扱いづらい。 そこで、第六音も半音上げてしまって、増音程を解消したのが、メロディー重視の「旋律短音階melodic minor」
2015-09-25 00:21:40こいつは、導音もあるし、増音程もなくて滑らかなので大変よろしい。でも、やっぱり問題がある。それは、長音階との違いが、もはや第3音しかないということ! 音階の後半に至っては、長音階と区別がつかないと。必要に迫られたからとはいえ、このままだと短調らしさがなくなってしまうよね、と……。
2015-09-25 00:24:05そこで、原則として、旋律短音階では、下りは「自然短音階」を使う、ということになっています。導音の効果は、あくまで主音へ向かう時、つまり上行の時にしか使わないので、下行は元に戻してよくね? くらいな感覚で良いかなーと。だから、第七音も第六音も「下がる」わけですね。
2015-09-25 00:28:22ちなみに、ジャズとかでメロディックマイナーとか言う時は、旋律短音階の上行時の音の並びを指していることが多いかな? 短音階として、というよりは、音の並びとして活用することが多いので。モードもスケールも(というか、いわゆるモード・スケールという概念は)そこが真骨頂なので。
2015-09-25 00:31:06短音階の区別についてはざっくり先ほどまでておしまいですが、さらにおまけ。一つ前のツイートのごとく、ジャズの用語でこれらが結構出てきます。「ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ」とか、「メロディックマイナー」とか、レッスンでよく飛び交ってます(笑)
2015-09-25 00:32:38メロディックマイナーは、並びを変えると、「リディアンセブンス」というスケールになります。これはドミナントコードに乗せやすいスケールなので、アドリブで重宝する……らしい(理解はできても使いこなせてない)もちろんメロディックマイナーは基礎技術……なので、それを応用しちゃえと!
2015-09-25 00:35:14