「倫理学の話」の書評:新世代教科書

褒め称えられていたので。
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江口某 @eguchi2014

そもそも「他の人々の言うことにも耳を傾けましょう」自体は正義のルールなの?

2015-12-24 12:23:30
江口某 @eguchi2014

単に、「仲間うちで話あって決めたことが正しいとはかぎりませんよ、他にも利害関係者はいるからそういう人々のことも考えないと」ぐらいのことを言いたいんだったら、こんな意味不明なことを言う必要があるの?

2015-12-24 12:24:29
江口某 @eguchi2014

前半がまともな倫理学入門になっているだけに、こんなので終るっていうのは私は残念だけどね。

2015-12-24 12:24:52
江口某 @eguchi2014

しかしデリダ先生のこの正義とやらに関するうじゃらむじゃらは、法哲の人々も一目置いてるらしいのでもっと深淵なことを言ってるのだろう。

2015-12-24 12:26:30
江口某 @eguchi2014

もちろん、実定法を守れば正義をまもってることになんかならない。

2015-12-24 12:27:42
江口某 @eguchi2014

そりゃあたりまえやんか。

2015-12-24 12:27:53
江口某 @eguchi2014

というわけで品川先生はえらいのはわかるし、実際偉いと思うけど、いらいらしてしまう。

2015-12-24 12:29:41
江口某 @eguchi2014

っていうか、「こんなわかってる人がこんなへんなことを言うからには、私がまちがっているにちがいない、私あたま悪いな」みたいな。

2015-12-24 12:29:59
江口某 @eguchi2014

品川先生の本全体の背景にある考え方は、p.255以下の「倫理学と真理論」を読むと理解できそうさ。

2015-12-24 17:22:11
江口某 @eguchi2014

倫理学史ではいろんな倫理学説が正しいもの(真理?)として提出されてきましたが、どれも不満足ででした、とりあえず一応は「討議を通しての合意を規範の基礎」とするやつが見込みありますが、誰が討議するのとかってのを考えるとそれもあやしいです、とかかな。

2015-12-24 17:23:54
江口某 @eguchi2014

ギリガンやヨナスやレヴィナスやデリダをとりあげてるのはそういう討議する「我々」にたいするうたがいのためです、とかなのだろうか。

2015-12-24 17:24:30
江口某 @eguchi2014

人間は自分の利害の他に自分を越えたものを考えることができて、倫理とかでも自分や人間の利害を越えたものへの配慮(カントの理性の事実やらヘーゲルの絶対精神やらヨナスの自然哲学やら)を含むことがあります、でも

2015-12-24 17:26:42
江口某 @eguchi2014

でも人間を超越した存在者とかもちだすと、非常にやばい結果をまねくことがあります(多民族の迫害や排除)。

2015-12-24 17:27:25
江口某 @eguchi2014

うーん、わかるといえばわかる。

2015-12-24 17:27:48
江口某 @eguchi2014

おそらく品川先生はいわゆる討議倫理にいまだに魅力を感じているわけだな。

2015-12-24 17:30:27
江口某 @eguchi2014

内容はよくわかないけど、とにかく、ちゃんとしたルールの上でみんなでよく話し合いましょう、それしか倫理的な問題について正統性のある議論の方法はないですから、か。

2015-12-24 17:31:09
江口某 @eguchi2014

でもそうすると例の「われわれ」問題が出てきてしまいます。討議から排除される人々はどうなのよ。

2015-12-24 17:31:37
江口某 @eguchi2014

さらにレヴィナスとかデリダの「他者」とか「正義」とかってのを根本的にとらえなおす議論を見ておく、と。

2015-12-24 17:33:07
江口某 @eguchi2014

ってんで討議から排除されやすかった女性とか、いまも排除されている(っていうか原理的に排除されつづける)未来世代とか自然物とかに注目する議論をひろって、

2015-12-24 17:32:37
江口某 @eguchi2014

たしかに第15章までがふつうの授業内容だから、ここまでがテキスト部分で、こっからあとがアドバンス編ってかんじね。

2015-12-24 17:35:55
江口某 @eguchi2014

コミュニタリアンぐらいまでの主流派倫理学史をたどっておしまいとするところだけど、あえてコミュニタリアンの魅力をアリストテレスやヘーゲルまで遡ってもう一回みなおして、「社会における我々」とかってのでもう一回見直したい、と。

2015-12-24 17:39:06
江口某 @eguchi2014

そうなるとやっぱり討議倫理は魅力があるのだ、でもそれでも「我々」問題があるだからだめなのだ、でも我々はいつも我々以外の人々や存在者を考慮できるからこそ我々なんだよ、そこに希望があるよ、みたいな。

2015-12-24 17:39:45
江口某 @eguchi2014

いわゆる「異議申し立て」みたいなんをできるかぎり拾っていきたいっていう方針は品川先生らしい生真面目さを感じる。

2015-12-24 17:42:31
江口某 @eguchi2014

「自分は苦しんでいる人々の叫び声もあたかもたんなるノイズのように聞き流してしまっているのではないか?」p.265 という意識ね。

2015-12-24 17:43:28
江口某 @eguchi2014

まあこの一文がいちばん本音というか先生の倫理学や哲学にかける情熱が出てるわね。これは使わねばなるまい。

2015-12-24 17:45:20
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