「CGMの現在と未来:​ 初音ミク、ニコニコ動画、ピ​アプロの切り拓いた世界」津田さん議事録

3月10日に東大にて開催されたイベント「CGMの現在と未来:​ 初音ミク、ニコニコ動画、ピ​アプロの切り拓いた世界」での津田さんのツイート(通称:議事録)まとめです。
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津田大介 @tsuda

濱野「日本のCGM現象を理解するには、その環境を理解する必要がある。ニコニコ動画は疑似同期型アーキテクチャを持っている。ベンヤミンはレコードや映画は作品の持つ力(アウラ)を失わせてしまうと指摘した#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:06:44
津田大介 @tsuda

濱野「しかし、ニコニコ動画は今ここでコンテンツを体験するという経験の条件そのものを複製可能にした。20世紀は複製技術の時代だったが、21世紀はニコニコ動画の時代になる。@koizukaは神。それを歴史に残さなければならない。というか私が残します」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:07:54
津田大介 @tsuda

濱野「ニコニコ動画でN次創作が花開いたのはタグの仕組みに秘密がある。10個までで淘汰され、タグで会話され、タグ戦争が起きることでタグが分散していき、動画の解釈可能性が増大する。それまでのWeb2.0的なタグの仕組みとはまったく違う」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:09:53
津田大介 @tsuda

濱野「タグの仕組みは今までフォークソノミーと言われていたが、ニコニコ動画はタグが流転するので、Fluxonomyという単語・概念を提唱した。あまり使われてないけど……#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:10:51
津田大介 @tsuda

濱野「ニコニコ動画や初音ミクのような日本独自のCGMが盛り上がったのは、ニコニコ動画の疑似同期性と流転するタグシステムが大きい#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:11:50
津田大介 @tsuda

濱野「今後の未来予測。文化的な面での単純な関心としてはニコニコ動画や初音ミクが世界に進出できるのかということ。次の関心はリアル空間がニコニコ動画のようになっていくかということ。現実でしゃべっていくことにコメントが付けられるかみたいな」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:13:39
津田大介 @tsuda

濱野「経済的な関心では、N次創作を前提としてコンテンツビジネスのプラットフォームは構築可能なのか。政治的な面ではキャラクラシー(初音ミク出馬)ということが実現できるかということ。現実の政治家に期待するのではなく、政治家は初音ミクでいい」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:15:09
津田大介 @tsuda

ここからパネルディスカッション。 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:15:46
津田大介 @tsuda

後藤「すべての人の講演にグローバル展開の論点があった。そのあたりを順番にもう少し突っ込んで聞きたい」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:17:57
津田大介 @tsuda

剣持「日本と同じやり方が海外で通用するとは思ってない。海外にあわせるのではなく、こちらのやり方を海外の人に知ってもらうということが大事。コンテンツについては日本はガラパゴスでいい。日本で今起きてることを知ってもらう努力はしていきたい#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:19:16
津田大介 @tsuda

伊藤「ユーザーが作った作品がなるべくスムーズに世の中に出ていくための仕組みがピアプロ。朝思いついたメロディーが夕方には曲になって世界に広まっていくみたいな。コンテンツの流動性に興味がある」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:20:34
津田大介 @tsuda

伊藤「facebookやTwitterを活用して、日本の作品が海外で知られることは実際に起きてるし、これからどんどん広まっていくと思う。ピアプロのオープン化というのは、将来的には多言語展開などもあるかも」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:22:16
津田大介 @tsuda

戀塚「海外展開をするときにできるアプローチはシステム的にいくつかある。海外とは異なる文化、異なる言語が思うが、実はそうとも限らない。海外でも日本語読める人は結構いる。現実問題として海外からも結構見られている。現状で世界展開していると言えなくもない」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:25:11
津田大介 @tsuda

戀塚「ニコニコ動画の仕組みは日本語に特化している。ほかの言語でやった場合、デザインやUIも変えなければならない。ただ、日本語と文字や文化が近いという意味で、台湾の日本語わかる人は相当使っている。そういう形で広まっていくのが今見えている海外展開」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:26:22
津田大介 @tsuda

戀塚「ユーザーを増やしていこうとしたときに、ほかの言語を取ろうとするのは必然」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:27:48
津田大介 @tsuda

戀塚「具体的な海外展開の検討はしたことはないが、イメージなどはしたことがある」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:28:27
津田大介 @tsuda

濱野「初音ミクを外人に紹介するとどういう反応が返ってくるのかきいてみたい」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:28:51
津田大介 @tsuda

後藤「昨年サンディエゴで初音ミクとニコニコ動画を紹介した。会場の反応は興味津々で、日本独自のものは感じるが面白いという反応が多かった#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:29:42
津田大介 @tsuda

伊藤「我々のお客さんはプロが多い。プロの目から見ると初音ミクやニコ動の良さがわかりづらい。スペックで見たときにローファイだから。現象としては面白いが、米国で流行るかどうかはわからないという意見が多い」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:31:25
津田大介 @tsuda

剣持「NAMMショーに行くと頑張らなきゃなと思う。米国の楽器ショーではギター、ベース、ドラムで音楽をやってる感じ。コンピューターミュージックはあるけど、メインではない。まだ現実の楽器業界で大きく受け入れられるのは難しいが徐々に広まって欲しい#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:32:41
津田大介 @tsuda

戀塚「いろいろな言語の人が日本語のニコニコ動画にイベントの動画を上げたりはしてますが、まだマイナーな分野ですね。言語の壁を越えないとダメだという意見はあちこちで見られる。ニコ動的には機械翻訳には無理があるんじゃないか」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:33:46
津田大介 @tsuda

戀塚「ニコニコ動画には人がいっぱい来ている。翻訳できる人がいるなら、翻訳をユーザーに任せてしまうというのもあるだろう#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:34:35
津田大介 @tsuda

後藤「濱野さんの提示したN次創作のコンテンツビジネスモデルは可能かということについて話したい」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:35:13
津田大介 @tsuda

濱野「ニコニコ動画のコミュニティの機能にマイクロペイメントのような仕組みが出てきていいのに、なかなか実現しない。でも今それを一番実現しやすいのがニコニコ動画じゃないか。ニコニ・コモンズの仕組みの派生ツリー追えば分配にも使えるんじゃないか#cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:36:33
津田大介 @tsuda

後藤「音楽の分野では、コンテンツ同士の類似度みたいなものをある程度はかることができる」 #cgmgenzaimirai

2010-03-10 17:37:11