『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』英語小ネタ解説
- morisato_snow
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ちょっと映画の英語について語ろうかな、と思います。まずは、『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』について。
2015-08-27 21:59:07まあ、映画の感想は『英語とかもうどうでもいいからスノーギーちゃんたちを愛でまくりたい』なんですけどね(^_^;)オラフと違って丸っこくて、日本人に馴染みのあるフォルムだと思います。
2015-08-27 21:59:17元々アナ雪は話題だから一応観たという感じだったんですが、スノーギーズの影響でアナ雪本編の考察サイトも読んだりしました。オラフがエルサの心の一部だとか、ハンス王子が原作『雪の女王』の悪魔の鏡を擬人化した存在とか、とても興味深いです。
2015-08-27 21:59:27話が脱線しましたが、英語に関する話。まずこの映画の原題は“Frozen Fever”。Frozenは「凍りついている」という意味を持つと共に、『アナ雪』の原題でもあります。そしてfeverは「熱狂」「発熱」の意味。
2015-08-27 21:59:38つまり、現実世界の文脈で考えるなら、このタイトルはまんま「アナ雪フィーバー」ですね。全世界を包む熱気がまだ続いてほしい、という思いが込められているのでしょう。
2015-08-27 21:59:54そして、劇中の文脈から考えるなら、エルサが風邪を引く話なのでfeverの意味は「発熱」。そして、風邪で魔法を制御できなくなったエルサがくしゃみをする度に雪だるまを生み出してしまうというところを、frozenという語で表しているのでしょう。
2015-08-27 22:00:08そもそも、frozenとfeverという正反対の語を組み合わせているのが面白いですし、それが「エルサは熱くなるのに周りは雪だるま大量発生で寒くなる」という状況にマッチしているのですからうまいタイトルです。どちらもfで始まる語ですから頭韻も踏んでいますしね。
2015-08-27 22:00:17それを考えると、『エルサのサプライズ』という邦題はちょっとそのまんますぎるかもしれません。原題にあるユーモアを完璧にトレースしたタイトルを考えつくのもなかなか難しいでしょうけれど。
2015-08-27 22:00:29『エルサのサプライズ』については、挿入歌絡みでも語りたいことがあります。それについては、購入したBlu-rayで日本語吹き替え版の訳を確認してからまた呟きますね(公開当時は字幕版のみ観賞しました)。
2015-08-27 22:00:54大分間が開いてしまいましたが、『エルサのサプライズ』の挿入歌について語りますね。 この映画は、エルサが風邪を引いていることで魔法の力が暴発して大騒ぎに…というものなのですが、それに絡んで『Let it go』のフレーズが引用されている箇所があります。
2015-10-17 12:47:08大分間が開いてしまいましたが、『エルサのサプライズ』の挿入歌について語りますね。 この映画は、エルサが風邪を引いていることで魔法の力が暴発して大騒ぎに…というものなのですが、それに絡んで『Let it go』のフレーズが引用されている箇所があります。
2015-10-17 12:47:08大分間が開いてしまいましたが、『エルサのサプライズ』の挿入歌について語りますね。 この映画は、エルサが風邪を引いていることで魔法の力が暴発して大騒ぎに…というものなのですが、それに絡んで『Let it go』のフレーズが引用されている箇所があります。
2015-10-17 12:47:08「The cold never bothered me anyway.」というフレーズがそれです。アナ雪本編では、「cold」は物理的な「寒さ」及びエルサの力を受け入れない世間の冷たさの意味で使われていました。
2015-10-17 12:47:14「The cold never bothered me anyway.」というフレーズがそれです。アナ雪本編では、「cold」は物理的な「寒さ」及びエルサの力を受け入れない世間の冷たさの意味で使われていました。
2015-10-17 12:47:14「The cold never bothered me anyway.」というフレーズがそれです。アナ雪本編では、「cold」は物理的な「寒さ」及びエルサの力を受け入れない世間の冷たさの意味で使われていました。
2015-10-17 12:47:14それを踏まえて文全体を意訳するなら、「(私は氷の魔法の使い手なのだから)寒さを気にしたことはない」だとか「(今までも一人だったし、これからも一人なのだから)世間の冷たさなんて関係ない」といったところでしょうか。
2015-10-17 12:47:22それを踏まえて文全体を意訳するなら、「(私は氷の魔法の使い手なのだから)寒さを気にしたことはない」だとか「(今までも一人だったし、これからも一人なのだから)世間の冷たさなんて関係ない」といったところでしょうか。
2015-10-17 12:47:22それを踏まえて文全体を意訳するなら、「(私は氷の魔法の使い手なのだから)寒さを気にしたことはない」だとか「(今までも一人だったし、これからも一人なのだから)世間の冷たさなんて関係ない」といったところでしょうか。
2015-10-17 12:47:22一方、『サプライズ』では、「cold」は「風邪」の意味。 ここで効いてくるのが「The cold never bothered me anyway.」が過去形なこと。このフレーズを高らかに歌っていたエルサがcold(風邪)にbotherされまくる(悩まされる)、となるわけです。
2015-10-17 12:47:35一方、『サプライズ』では、「cold」は「風邪」の意味。 ここで効いてくるのが「The cold never bothered me anyway.」が過去形なこと。このフレーズを高らかに歌っていたエルサがcold(風邪)にbotherされまくる(悩まされる)、となるわけです。
2015-10-17 12:47:35一方、『サプライズ』では、「cold」は「風邪」の意味。 ここで効いてくるのが「The cold never bothered me anyway.」が過去形なこと。このフレーズを高らかに歌っていたエルサがcold(風邪)にbotherされまくる(悩まされる)、となるわけです。
2015-10-17 12:47:35そして、物語の結末も「風邪を引いたエルサの世話ができることがアナにとって最高の贈り物」となるわけですから、その意味でも「The cold never bothered me anyway.」と嘯いていた時は過去のもの、と綺麗におさまるわけです。
2015-10-17 12:47:43そして、物語の結末も「風邪を引いたエルサの世話ができることがアナにとって最高の贈り物」となるわけですから、その意味でも「The cold never bothered me anyway.」と嘯いていた時は過去のもの、と綺麗におさまるわけです。
2015-10-17 12:47:43そして、物語の結末も「風邪を引いたエルサの世話ができることがアナにとって最高の贈り物」となるわけですから、その意味でも「The cold never bothered me anyway.」と嘯いていた時は過去のもの、と綺麗におさまるわけです。
2015-10-17 12:47:43そして、懸案の日本語版。そのまま日本語訳の「少しも寒くないわ」をあてはめていました。「寒さ」が風邪の寒気とかかるように訳が工夫されてはいましたが、過去形の微妙なニュアンスまでは汲み取りきれなかったかな、という感じです。
2015-10-17 12:48:05