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狭間】(…まあ、そりゃ、) 後払いだよなあ、と地味に考える。正直なところ、こちらに頼んでくるのなら、先払いとして要求してみるつもりではあったのだが…。
2015-10-27 22:25:18![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】「人数なんていくらでもいい」そう答える。いくらでも情報を出しても構わない。それから挙げられた名前に再び少年を見る。
2015-10-27 22:27:40![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】見られたので見返す。 「…できるんならヒトサライも、やめてほしいとこだけど。…俺が見っけてくるまでは、やっぱ、続けンの?」 ぎょろん、と相手を見るような目つきで、あまり変わらない淡々としたテンションで訊く。
2015-10-27 22:30:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「……補うってのは、なにを?」 情報をなのか、それとも、あるのかどうか知らないけれど、ノルマをなのか。訊く。
2015-10-27 22:34:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「そんなん分かんねえよ。補えるかなんて」 当たり前に言う。口調は変わらず淡々としているが、やや半目になっている。 「けど、動くとなったら俺ァ手ェ抜いて動きゃしねえよ。…、」 それ以上は、言いつのろうとしてやめる。それこそ、相手の今までを否定するだろうと。
2015-10-27 22:41:28![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「……。…正直、」 見返して、相手に自分の本音を告げる。 「…俺個人は、…そんな情報があるなんて、そもそも思ってない。…でも、探すとなったら、本気で探す。その情報が、もしもあンなら、あんたのとこに持っていく。」
2015-10-27 22:57:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】それに対して意見することはない。ただ自らの本音を、代わりに返そう。「…俺は、はやくアイツのところに戻りたい。」自動販売機から身体をはなし自分の足で立って少年の方を見る。
2015-10-27 23:03:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「…アンタをあいつのとこに戻すのが、俺のシゴトだ」 ずっと前からそう決めている。その時までは情報屋をやっていようとも思っている。だから揺らぎはなく相手を見返す。…背が高いな、と、少し思う。
2015-10-27 23:08:02![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】「そうか。アイツの情報屋、だもんな」暗闇の中で口元がふと笑う。勿論この少年に任せ切るつもりはない。ただ、目の前の少年を通して親友の表情を思い出す。
2015-10-27 23:14:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「……待った!」 見送ろうと思ったが、ふと必要なことを思い出して呼び止める。 「………連絡先。あんたの。…通じンの?」 ちゃんと、と、背中に声をかける。
2015-10-27 23:25:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】如月ハイジが知っている連絡先、…あるいは、源風香から教えてもらってかけたことのある連絡先が、今でも通じるのか、というつもりで。
2015-10-27 23:37:47![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】「ああ、」軽く振り返る。連絡先は変わっていない。ただし、この少年に連絡先を教えた覚えもない。その口ぶりからは自分の連絡先を知っているようだが、「…俺の番号、やろうか」訊ねる。京屋にも教えていない自分の番号だ。
2015-10-27 23:48:53![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】「そのうち、教える。」人伝いに、その少年に自分の連絡先を教えようと考える。歩み寄ることもなく、彼から離れる道を進もう。
2015-10-28 00:11:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】「……?」 その台詞の意図が掴めずに困惑するが、当座の連絡が一応できる、ようならば、まあ問題はないだろう。去ってゆく背を、あらためて見送る。
2015-10-28 00:13:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@c_yu_n サクマ】ポケットに手を突っ込んで煙草とジッポを取出し歩きながら火をつける。歩いてその場から離れていこう。白煙の残り香が通った場所にゆらりと残る。
2015-10-28 00:18:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】海辺の夜の空気の向こうに相手の背中が消えるのを見送れば、小さな息を吐こう。身構えていたわけではないが、肩から力が抜けたようにも感じる。 「………、……、」 その場に立ったまま、頭上の、空を見上げる。夜空にはやはり雲が流れてゆく。
2015-10-28 00:18:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@HaKo_723 狭間】遠く、煙草の赤い火と、煙が揺れたような気がした。残り香を嗅ぐこともなく、しらじらとした自販機の明かりを傍らに感じる。
2015-10-28 00:20:42![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
狭間】これから、動くべきことを考える。ゆっくりと目を瞑り、それからまたゆっくりと目を開けて、空から目を戻す。 一歩、後ろに下がって、踵を返す。海風が吹いてゆく。 そうしてその場から、歩きはじめる。
2015-10-28 00:23:05