林さんとクラーク提案 その2

林さんとクラーク提案 その2 です。
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林さんとクラーク提案の続きです

まとめ 林さんとクラーク提案 林さんが、たびたび引き合いに出されるクラーク提案についての議論をまとめました。 18776 pv 161 7 users 3

Control of low-level radiation exposure: time for a
change? の5. Confusionより抜粋
https://hps.org/documents/clarke_controllabledose.pdf

ICRP recommendations, in the context of the
use of radionuclides, have been for the control
of protection from single sources by optimisation
within the individual maximum dose constraint
of 0.3 mSv per year [12]. In the case of
accidents, intervention levels have been suggested
for taking action to reduce exposures, but there
is no international guidance on the withdrawal of
intervention actions. At what level of dose can
normal living be resumed? More than 1 mSv
per year surely, and if a new population moves
from outside into the area, is it a practice to
which the 1 mSv dose limit applies? Thus, at
what point after an accident do the principles of
protection for practices apply, if at all? Along
these lines, is building a house in an area of
high natural background radiation to which people
might move from areas of lower background, a
practice to which the 1 mSv limit is applied? Strict
application of the definition of a practice given in
ICRP Publication 60 might suggest that this is so.

ICRP勧告は、放射性物質の文脈において、単一線源からの防護の最適化では、個人の線量は最大で年0.3msvの制限を課している。
事故などの状態では、被曝を避けるための介入が推奨されているが、介入を取りやめる際の国際的なガイダンスは存在していない。
どれくらいの線量で、通常の生活に戻れるのか? 年1msvより大きいことは間違いない、そして、その状況で外のエリアから住民が引っ越してきたら、1msv制限は当てはまるのか?
つまり、事故後のどの時点で、通常の防護の基準が当てはめられるようになるのか? そもそも当てはめられる時がくるのか?
この話の延長だが、自然放射線が低線量である地区から来た人間が、高線量地区に家を建てる場合、1msv制限は当てはまるのか?
ICRP pub.60における行為の定義を厳密に捉えた場合、そういうことになる。

 要するに、0.3msv、1msv制限を杓子定規に当てはめた場合、事故後の避難解除などの時に矛盾するし、また、低線量地区の人間が高線量地区に引っ越した場合も、元々住んでる人には制限がないのに、引っ越した人のみ避難しなければならないという頓珍漢なことになる。
 そのあたりを整理するために、あらたな基準の提案を行う、という部分です。

 ここで注意するのは、「事故後、普通に暮らせるようになる線量」として、クラーク氏が、「1msvよりは大きいだろう」と述べていることです。
 10μシーベルトで、避難・保養を含めた防護の権利を認めるべき、という林氏の解釈が成り立たないことがわかります。

なおこれは、「林さんが根拠としているクラーク提案ではこう書いてある」という話であって、事故時、事故後における年1msv制限に賛成すべき、反対すべき、という話ではありません(それ以前の話です)。

が、これについての事実確認を求めると、林さんからは、以下のような返答がありました。
残念なことです。

海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi 例えば、文中に「At what level of dose can normal living be resumed? More than 1 mSv per year surely,」とありますね。(続)

2015-10-31 05:24:04
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi 普通の生活に戻れるのは何msvからなのか。少なくとも1msv以上だろう、とあります。10μシーベルトで防護の権利を主張する人は、その百倍以上で普通の生活に戻れるとは書かないでしょうね(p110 5.Confusion)

2015-10-31 05:25:13
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi 「数ミリシーベルトの制御可能な被曝は、個人の健康の観点から、大きな問題ではない」ともありますね。(8.Controllable Dose p112左段) At levels of controllable dose of the order of

2015-10-31 05:42:04
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi a few millisieverts, the exposures should not be of great concern from the point of view of an individual’s health.

2015-10-31 05:42:08

林さんにとっては「事実関係についての指摘・批判」は、もれなく「自分と反対の立場」ということになるようです。

いうまでもなく、立場として賛成でも、事実関係等について間違ってる部分に対して否定・批判することもありますし、立場として反対でも、正しい部分について肯定・賛同することもあります。

それは、科学に限らず、コミュニケーションにおいて非常に重要な部分であると考えるものです。

なお、誤訳の指摘などは歓迎ですが、全体の内容が間違っている、すなわち、文意が大きく、あるいは全く異なって誤訳されているという指摘の場合、

スムーズに進行するために、先に、該当部分の、ご自分の訳を提示していただくようお願いします。

それらがないコメント、具体的な指摘がない間違っているというだけのコメントは削除します。

追記。誤訳の指摘の際に提示する訳は、

前後のつながりもありますので、最初に私が翻訳した部分の全訳

を、お願いします。

なお、内容に関する批判ではない個人攻撃、罵倒、また内容に関する批判であっても口汚いものについてはお控えください。揶揄的な呼び名についても禁止させていただきます。

そうしたコメントについては削除させていただきます。


罵倒禁止の経緯は以下になります

海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi 翻訳文を載せずに批判するのはアンフェアとはどこにも書いてませんよ。スムーズな議論のために翻訳文を出してくださいと書いてあるだけで。世も末というコメントもなかったですが、ともあれ罵倒コメントについて、さきほど削除し、禁止を追記しました。

2015-11-01 00:41:32
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi というわけで、林さんの翻訳についての参加をお待ちしています。 togetter.com/li/893725

2015-11-01 00:41:59
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi 林さんの主張される根拠の重要な部分が批判されている時に、実力を理由に断る、ということは、林さんは、福島、原発、避難、防護の権利問題について語る資格がない、ということになりますが、それでよろしいでしょうか?

2015-11-01 00:50:07
海法 紀光 @nk12

@SciCom_hayashi いえ、議論に誘ったら自分には実力が足りないと言ったからですね。つk

2015-11-01 00:53:33