「米国の小児甲状腺癌1753例の生命予後、男子の平均生存期間は女子の半分」という解説記事：がん統計結果を福島の甲状腺悉皆検査結果に考えなしにあてはめてはいけない

@kazooooya @skull_ride bit.ly/1HyuJYF 最終ページの署名入りコメンタリーには甲状腺細胞は癌細胞でも正常細胞でも女性ホルモンを結合すると書いてあって、発端は日本人の論文bit.ly/1MpHvhz 知らなかった

2015-11-07 14:00:20

（↑もっとも、女性ホルモン=エストロゲンが発癌促進に働くことがわかっている乳癌の場合と異なり、エストロゲンが甲状腺癌の発癌にどのような役割を果たしているかはまだあまり具体的にわかっていないようです。にもかかわらず、甲状腺がんが男性より女性に多いのは、エストロゲンが甲状腺がんの発癌に関係しているからではないかと考えられています）

@parasite2006 ありがとうございます。購入までさせちゃって…m(_ _)m がんの種類や転移・手術有無などにより、生存期間が大きく違うということですよね。これまで言われてきたことと違いはないけど、どうしても恐ろしいがんにしたいのかな？で、手術無はどのような理由でした？

2015-11-07 14:50:20

@kazooooya 研究対象（1973-2004年の41年間に特定された年齢18歳までの1753例）中1695例（96.7%）が手術を受けており、手術を受けなかったのは圧倒的に少数派です（46例、治療法不明が12例）。手術を受けなかった理由は論文には記載なしです。

2015-11-07 21:22:47

41年間→31年間
計算間違いすみませんでした。この結果追跡期間は最長でも31x12=372ヶ月となります。従って女性の平均生存期間40年は追跡期間を超えることになり、男女それぞれ、特に女性の生存曲線が実際にはいったいどんな形になったのかますます疑問になってきました。

@parasite2006 おッ、そうでしたか。ありがとうございますm(＿＿)m

2015-11-07 21:53:32

@kazooooya 余談ながら甲状腺癌の放射線療法はI131内服療法で、分化型甲状腺癌（乳頭癌、濾胞癌）の治療のため甲状腺を全摘した後で転移して残っている癌細胞（もとが甲状腺細胞なので転移先でもヨウ素を取り込む）をやっつけるのが目的bit.ly/17GVEAF

2015-11-08 18:25:19

@kazooooya 問題の論文原報bit.ly/1HyuSva によれば1753例中1695例（96.7%）が手術を受け、そのうち術式既知が901例、そのうち744例が甲状腺を全摘。一方放射線療法は914例なので、術式未知の794例中にも甲状腺全摘例がいた模様

2015-11-08 18:38:29

@parasite2006 ふむ。「術式未知」ってのはなんなでしょうか？　昨日は、「手術を受けなかったのは圧倒的に少数派です（46例、治療法不明が12例）」と教えて頂きましたが、切除内容が不明ということですかね？(´･ω･‘)

2015-11-08 20:11:45

@kazooooya 「術式未知」というのは、外科手術を受けたということはわかっていても、甲状腺を全摘したのか、それとも左右どちらか一方だけを切除したのか記録が残っていないという意味のようです。

2015-11-08 21:00:13

@parasite2006 あぁ～、やっぱり。そんなデータで生存期間云々の統計結果はだいじぶなのかな？と思ったり^^; ありがどうございました。m(＿＿)m

2015-11-08 21:08:32

@kazooooya でもそれにしても、手術は受けているけれど全摘か部分切除かも記録されていないのが794/1695x100=46.8%なんて、全米レベルのがん統計がほんとにこんなんでいいのか？と言いたくなってきました。

2015-11-08 21:13:10

@parasite2006 はい。昨日、naoさんがツイートしてたグラフでも、日本とは罹患率が違うので、話半分ということにしておきましょう^^; (日本2009年、米国2005-2009年) pic.twitter.com/S4s74keMCS

2015-11-08 21:21:13

拡大

補足：小児甲状腺癌のI131内服療法による晩発合併症

はぁ？「疾患特異的生存率」って、あれは日本甲状腺学会が作った「甲状腺結節取り扱い診療ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ」に書いてあることだわ。ちゃんとRI治療に伴う晩期の合併症のリスクも書いてあるだろうが！

2015-11-10 20:51:52

（上でご紹介した@kanna07409 さんのまとめから関連部分を抜粋し追加しました）

→【ポイント】＊小児の甲状腺癌はまれではあるが、成人に比べて小児では甲状腺結節の中で癌の占める割合が高い。＊小児の甲状腺癌は頸部リンパ節転移、遠隔転移の頻度が高く、治療後の再発率も高いが、生命予後はよい例が多い。→@kanna07409

2014-08-08 05:14:19

→【ステートメント】①小児甲状腺癌の頻度は低いが、小児の甲状腺結節の中で癌の占める割合は成人のそれよりも高い。EL3 ②小児の甲状腺癌では頸部リンパ節転移や遠隔転移の頻度が高い EL3 ③小児の甲状腺癌は治療後に頸部リンパ節に再発する率が高い EL3 → @kanna07409

2014-08-08 05:21:06

→【ステートメント】④小児の甲状腺癌は一般に生命予後はよい。EL3 → @kanna07409

2014-08-08 05:27:52

→【ステートメント】⑤小児の甲状腺結節の良性悪性鑑別には超音波検査、穿刺吸引細胞診が有効である。小児において甲状腺結節を発見した場合には、頸部リンパ節について超音波検査で入念に観察すべきである。EL3、ｸﾞﾚｰﾄﾞB →@kanna07409

2014-08-08 05:28:42

→(注)＊EL(ｴﾋﾞﾃﾞﾝｽﾚﾍﾞﾙ)…EL3(low quality)症例対照研究やEL2に達しない後ろ向きコホート研究がある。症例報告や臨床観察がある。＊推奨ｸﾞﾚｰﾄﾞ…ｸﾞﾚｰﾄﾞB 臨床的に推奨してよいものと判断される場合。→@kanna07409

2014-08-08 05:38:30

（以下は小児甲状腺癌の生命予後と放射線治療の晩発合併症に関するステートメント(4)の根拠の説明です）

→【ステートメントの根拠】④小児乳頭癌の疾患特異的生存率は5年、15年、30年でそれぞれ98%、97%、91%との報告がある。Hayらは20年までは100%生存しているが、30年を過ぎると甲状腺以外の悪性腫瘍による死亡例が増加してくることを指摘し、→@kanna07409

2014-08-08 10:13:10