「米国の小児甲状腺癌1753例の生命予後、男子の平均生存期間は女子の半分」という解説記事:がん統計結果を福島の甲状腺悉皆検査結果に考えなしにあてはめてはいけない
- parasite2006
- 4819
- 0
- 1
- 1
米国の小児甲状腺癌1,753例の生命予後(SEER, 1973~2004年) thyroid.org/wp-content/upl… ・女子の平均生存期間=40年 ・男子の平均生存期間=20.4年 男子の小児甲状腺癌の生存期間は女子の半分(p=0.0001)。深刻なデータです。
2015-11-03 22:49:16@cyborg0012 この平均生存期間は、厳密には中央値(MST)のことです。小児期に甲状腺癌になると、女子は40年で、男子は20年で半数が死亡するというデータです。 平均生存期間についての分かりやすい解説 umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-5.h…
2015-11-05 07:02:57@YuriHiranuma 私がこの論文で不可解なのは、乳頭癌は平均生存期間が30.7年、しかし30年生存率が91%となっている点なのです。Mazafferriも肯定的にレヴューしている論文なので、間違いはないと思うのですが、この点どう解釈すればよいのか分かりかねています。
2015-11-06 00:09:20@YuriHiranuma 進行再発癌に限定した生存期間ならわかるのですが、根治した人を含む集団の場合はどうやって計算するのでしょうね。 @cyborg0012
2015-11-07 19:42:16↓小児甲状腺癌はちゃんと治療すると10年生存率は高いけど、さらに長期の予後はまた別問題という事か。ネット上で見かける「甲状腺癌になっても心配ない」みたいな意見はやはりトンデモだな。
2015-11-07 08:07:10で、読んだのか? @skull_ride: ↓小児甲状腺癌はちゃんと治療すると10年生存率は高いけど、さらに長期の予後はまた別問題という事か。ネット上で見かける「甲状腺癌になっても心配ない」みたいな意見はやはりトンデモだな。 pic.twitter.com/kRnfZSmJsR
2015-11-07 10:57:12@skull_ride こんなことになってたぞ^^; 「no surgery」ってのは読んだのか? 福島県・県民健康調査で、徹底的に調査して発見してるのに、あり得るのか? twitter.com/YuriHiranuma/s… pic.twitter.com/0ZcYVfuhTi
2015-11-07 11:05:42@kazooooya @skull_ride 掲載誌Clinical Thyroidologyは米国甲状腺学会が発行する雑誌ですが、原著論文を掲載することが目的ではなく、論文の要約とそれに対するコメンタリーを掲載することが目的ですbit.ly/1HyuCw0
2015-11-07 11:35:53@kazooooya @skull_ride 紹介記事bit.ly/1HyuJYF を読んだだけでは埒が明かないと思って原報bit.ly/1HyuSva を見てみたら、男性と女性の生存期間の違いは文章記述で書いてあっただけで生存曲線は示さず
2015-11-07 11:42:21(↑紹介記事は無料で読めますが、原報は残念ながら有料です。生存曲線が掲載されていないのは返すがえすも残念。ちなみに女性1424例、男性329例で、女性が男性の約4.3倍いたことになります)
小児期のうちに症状で発見される甲状腺癌と無症状でエコーで掘り起こした甲状腺癌は特徴の異なる別の集団。実際に癌のみつかった子供たちをつかまえてこんなデタラメな計算をするのは暴力と同じ。乱暴だと自覚してやってるみたいだけど。 twitter.com/KinositaKouta/…
2015-11-07 07:49:00福島の甲状腺癌は16.8歳が平均年齢。 この米国データを乱暴にあてはめると 女子 56.8歳 男子 37.2歳 これが平均寿命ということになりますね。最も生存率が高く、比較的良いとされる甲状腺癌でさえも、この惨状とも考えられます。 twitter.com/cyborg0012/sta…
2015-11-03 22:55:26甲状腺癌と一口にいっても、内訳は様々なタイプの腫瘍を持った患者さんの集まり。一般的な男子の小児甲状腺癌の特徴というのは、小児期に発生し、男子にもかかわらず早く成長し、小児期のうちに自覚症状を伴って診断されるような特別な甲状腺癌を抱えた子どもだけを集めた特徴。
2015-11-07 11:33:06全て無症状でみつかっている福島の子どもたちはこれとは異なる集団です。100人以上みつかっているうちで検診がなくても小児期に発症するような男子は1人いるかいないかでしょう。中には20年くらいで亡くなるような人もでてくるかもしれないが、全体の特徴ではない。
2015-11-07 11:42:53@kazooooya @skull_ride bit.ly/1HyuSva 掲載の生存曲線の現物1(組織型の違い) pic.twitter.com/IbKTFCEHgN
2015-11-07 12:34:53生存率は診断確定、あるいは治療完了から何ヶ月、何年後にどれだけの人が生存していたかという割合です。人数の絶対値が小さいと、1人亡くなっただけでも割合の数字が大きく動きますのでご注意ください。
papillary=乳頭癌:1044
Papillary, follicular variant=乳頭癌濾胞亜型:389
follicular=濾胞癌:165
Medullary=髄様癌:87
Others=その他:46
乳頭癌→髄様癌の順に悪性度が高くなります。
【甲状腺結節取り扱い診療ガイドライン(2013)より「小児の甲状腺結節・甲状腺癌」について】m.togetter.com/li/703844 → 小児乳頭癌の疾患特異的生存率は5年、15年、30年でそれぞれ98%、97%、91%との報告がある。…
2015-11-10 00:05:16(↑こちらは日本甲状腺学会の診療ガイドラインの一節ですが、まとめ主が今回読んだ原報http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022480409001802 の1枚目の生存曲線(図3A)を説明する本文記述と完全に一致しますので、ガイドラインの作成の際この論文が参考資料として使われていた可能性が高そうです。疾患特異的生存率=disease-specific survival rateとは、研究参加者のうち研究対象となる疾患(この場合甲状腺乳頭癌)で死亡せずに残っている人の割合のことです。他の原因で亡くなった人は死亡者として数えません。死亡の原因を問わずに生存率を計算する場合は全生存率=all-cause survival rate, overall survival rateと言います。診療ガイドラインのさらにくわしい内容紹介はこちらのまとめでご覧いただけます↓)
このガイドラインは2013年8月に単行本として南江堂から出版されています。日本独自のガイドライン作成に至った経緯がオンラインで無料公開されています。
http://www.japanthyroid.jp/commmon/20100102_03.pdf
確実な知識を得るにはやはり2013年版の本を図書館で読むか本屋で買う方が賢明でしょう。
@kazooooya @skull_ride bit.ly/1HyuSva 掲載の生存曲線の現物2(転移の違い) pic.twitter.com/oty8O6rm4m
2015-11-07 12:36:01local=限局性(転移なし):741
regional=区域性(甲状腺に隣接するリンパ節に転移あり):814
distant=遠隔(甲状腺から離れたリンパ節・臓器に転移):133
不明:65
@kazooooya @skull_ride bit.ly/1HyuSva 掲載の生存曲線の現物3(外科手術の有無)いずれも縦軸の生存率の範囲が通常の0-1 よりずっと狭いことに注意。 pic.twitter.com/B9F0wn3VHw
2015-11-07 12:37:59