シンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」まとめ
- kunisakamoto
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とくに、大阪大谷大学 馬部先生の「偽文書『椿井文書』が受容される理由」は、全く知らない話だったから楽しめました。 歴史を作り出す男、椿井政隆、すごいわぁ。 twitter.com/michitoh_m/sta…
2015-11-07 20:30:20日本学研究所主催 公開シンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」立教大学 rikkyo.ac.jp/sp/events/2015… 初日を終えて。このようなシンポジウムには初参加でしたが、面白く聴かせて頂きました。明日も楽しみだわ(^^)
2015-11-07 20:21:43今日はこれに行ってきた→ 公開シンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」rikkyo.ac.jp/events/2015/11… 初めて聞く話ばかりで、新情報がぎゅうぎゅう入ってきて頭パンクしそう。明日もあるよ。きっと知恵熱出る。
2015-11-07 21:54:41最初のお話の本居宣長と平田篤胤ぐらいは、教科書に出てくるから知ってたけど、二番目のお話の「竹内文献」は初めて聞いた。でもどうやら「常識」らしくて、ぎゃあそうなのかー!と思った。まあ知らなかったことはしょうがない。知らないまま死ななくてよかったと思えばいいじゃないか。
2015-11-07 21:55:09週に二回ぐらいそんなこと言ってるけど。 だから次の「椿井文書」も、日本史の常識なのかと思ったら、これはあまり知られてない…?むしろ偽文書なのにちゃんとした学者が本物の史料扱いしているというので、そんなこともあるのかとびっくり。
2015-11-07 21:56:04その椿井文書の話が一番テンション上がった。椿井という江戸時代の人が、中世の古文書を捏造して、文章も地図などの図絵も自分で作って、古文書の写しだと言っていた。でも時代考証はちゃんとやってなかったので、地図も江戸時代の描き方で、まともな学者に見せたらすぐバレるから、
2015-11-07 21:56:46都市部は避けて農村で仕事していた。広範囲にわたって何百もの村や神社の歴史を示す史料をデッチ上げて、一つだけだと怪しまれても、遠くにある別の文書と一致することで信憑性を生じさせていた。そのマニアックさに圧倒される。紛れもないオタクだ。
2015-11-07 21:57:04神社の歴史とか特定の山がどの村のものなのか、わからなくて争ったり困ったりしているところに、ひょっこり現れて「真実」を示す古文書(偽)を提供する。詐欺師だけど、騙されたと知らずに騙されている当事者にとってはヒーローだ。いや、犯罪だけど。
2015-11-07 21:57:27アカデミックな歴史学者にとっては迷惑なヤツだけど、当時は誰も傷つけなかったわけで、むしろスッキリさせてあげたわけで、聞いてると「かっけー!」と思ってしまう。犯罪は犯罪でも、義賊みたいなものかな。いいぞもっとやれと思ってしまうww
2015-11-07 21:57:53偽史言説とすぐ重ね合わせて思うのが、ネットのデマだ。ネットでなくてもデマはあるけど、ネットだと広がり方の速度がすごいし、関心のない分野のデマまでどんどん目に入ってくるので、威力を感じる。
2015-11-07 21:58:24ただ脈絡なく嘘の物語が生まれるわけではない。「需要」が必ずある。こうであってほしい、あるべきだ、こうであれば楽しい、これでなきゃイヤ!等々の人の気持ちが、デマを生む。
2015-11-07 21:58:36真実はこうであるはずだ、これでなきゃダメだ、否定するヤツはみんな嘘つきだ!という思い込みは、難攻不落と言えるほど強いよね。「椿井文書」が捏造だという研究が発表されてからも、本物だと頑なに言い張る人が多いというところに、闇の深さを感じる。
2015-11-07 22:06:03日本学研究所主催 公開シンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」の11/7回に参加してきた。とても面白かった。大人気で席が足らなかった感じ。11/8に行く人は開始時間よりも前について席を確保したほうがよい → rikkyo.ac.jp/events/2015/11…
2015-11-07 22:06:40シンポジウムの感想がRTされて多くの人の目に触れているようだ。「馬部先生の苗字かっけー!ばべだよ、ばべ!あだ名はバベル一択だよね!!」とか言ってなくてよかったwwあ、言っちゃったwwww
2015-11-07 22:21:10今日の発表のレジュメが。非常に興奮した椿井文書のやつ。 → 近代日本の偽史言説レジュメ(第2部) 偽文書「椿井文書」が受容される理由…toriographyinglobalhistory.hateblo.jp/entry/2015/09/…
2015-11-07 23:05:02椿井文書の「偽物のネットワークによって現実の歴史とフィクションの歴史を交錯させ、一つの歴史的リアリティを生成する」手法って、実は、旧石器捏造と同じ手法なんだよな。数10km離れた遺跡で石器が接合するのと、違う村の文書間で架空の家系が繋がるのなんて、ほんと似てるよ。
2015-11-07 23:13:44旧石器捏造の場合、遺物のネットワークと理論とがさらに二層立てのネットワークを作ることで、さらにリアリティが増していった
2015-11-07 23:17:33そうか、個々の文書の偽作の積み重ねのうえに椿井が最終的に描き出した(架空の)「絵図」におおむね相当するのが、個々の捏造遺物(とそれに追随して創造された遺構・遺跡や理論)のうえに描かれた岡村道雄『日本旧石器時代考』などの本だった、と見立てることもできるな
2015-11-07 23:35:32もちろん、旧石器捏造の場合、他者が介入することで生まれる「客観性の感覚」の要素や、大半の関係者には偽っているという意識がなかったことなど、違いもあるけど
2015-11-07 23:37:59そうだ、偽史生成プロセスの虚実の交錯する楽しさって、アートディンクが出した傑作ゲーム「The Atlas」に近いんだ。あのゲームを初めてやったときの面白さを思い出した!
2015-11-08 01:42:58今日参加したシンポジウムの感想メモ → 11/7「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」参加記 d.hatena.ne.jp/next49/2015110…
2015-11-08 01:43:30源義経=成吉思汗説は聞いたことあるけど、一人の人が「自分の足で」集めた口伝資料をまとめた、恐るべき熱意の産物だとは知らなかった。
2015-11-08 11:14:26