- uchida_kawasaki
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千葉地裁の福島原発事故訴訟・第18回 gbengo-chiba.com 国側証人の佐竹健治・東大教授への反対尋問 ポイントは3つありました。 1)1999年の国土庁浸水予測図の位置づけ 2)2004年土木学会アンケート 3)土木学会手法の波源設定の確からしさ
2015-11-13 12:52:35住民側弁護団は、土木学会による波源設定の根拠が、あいまいであったことを細かく実証していき、最後に佐竹さんから決定的な言質をとった。 弁護団「土木学会手法は、個々の津波波源について詳細な検討はしていないのか」 佐竹「はい」
2015-11-13 13:05:22弁護団「過去の津波について詳細な検討をしないと、将来どこでどういう津波が起こるか、検討はできない。それをやったのは地震本部の長期評価。土木学会は起きたものを計算する技術は当時の最高レベルだが、どこでどんな地震が起きるかは、長期評価の方が優れた、そちらを主な目的にしていると区分けで
2015-11-13 13:09:12弁護側の尋問で、土木学会の波源設定において、どこまで遡って検討するのか等、明確な規準がなかったことが明らかにされた。さらに2004年に土木学会が地震学者にアンケートしたところ、重みづけで「65対35」の比率で、福島沖でも津波地震が起きると考えていた人の方が多かったことが示された。
2015-11-13 13:23:321999年に国土庁が作成していた津波浸水予測図の位置づけについても、よくわかった。2007年に茨城県が作った浸水予測図が東海第二の対策を進化させたのだが、それと同じ期待をされていた国土庁予測は、なぜ消え去ったのか。
2015-11-13 13:26:03午後、国側の再尋問。 佐竹さんの証言内容でいろいろあいまいな点が浮き彫りとなった。 一つは土木学会手法によって津波想定をすることの精度。 「従来型の津波想定では計算精度が倍半分の範囲に収まるのが95%だったのに対し、土木学会手法では、パラメータースタディという方法を使っている
2015-11-13 15:50:52また佐竹さんは「多くの地震学者は、福島沖で津波地震が起きるとは考えていなかった」と断言した。一方で、地震学者の相場観を探る土木学会アンケートによる重み付けでは「福島沖で起こる」という方の回答が「65対35」で多数になっていると説明。その矛盾がちゃんと説明できていない。
2015-11-13 15:55:56今回の期日で改めて認識したのは、土木学会の津波評価技術(土木学会手法)のいい加減さだ。佐竹さん曰く「土木学会手法は、個々のサイトの評価までやっていない。評価する方法を決めただけ」と何度も繰り返した。一方で、東電や政府これまで「津波想定は、土木学会のお墨付き」と述べてきている。
2015-11-13 16:14:49ここ4回の千葉地裁の裁判は、福島原発の津波想定を巡って島崎邦彦vs佐竹健治という新旧地震本部評価部会長の論争が見られる貴重な機会であった。科学の不確実性と司法判断がどうなるのか。ところがちゃんと取材に来ている科学記者は共同通信しかいないというのは、どうなんだろうね。しらんけど。
2015-11-13 16:46:35