11月28日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

黒猫オスカー、またの名前をUnsinkamble Sam(不沈のサム)。実は彼(彼女？)が実在したかどうかはよくわからず、オスカーとして伝わるいくつかの写真は別の猫。 今日は、そんな｢オスカーに間違われる猫｣の一匹、英海軍軍艦猫サイモンの命日(1949)です。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

サイモンは、英東洋艦隊に所属していたスループ艦アメジストちゃんの軍艦猫。香港の港で野良猫していたところを水兵さんに拾われ、ネズミ取りの上手さとややツンデレな性格で艦のマスコットに就任。 しかし、思わぬ運命がアメジストちゃんとサイモンに降りかかります。 #三笠の昔話

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時折しも中共内戦のさなか、大使館員保護任務で揚子江に航行中のアメジストちゃんは、共産党軍の砲撃を受けて艦長が戦死、サイモンも重傷を負いました。いわゆる｢揚子江事件｣です。 サイモンは一命をとりとめましたが、艦はそのまま抑留されることに。 #三笠の昔話

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共産党軍と英政府の交渉は暗礁に乗り上げ、乗組員たちは身動きもままならぬ壊れた艦の中でいつ終わるとも知れぬ抑留生活に苦しんでいました。 そんな中、乗組員たちを勇気づけ、あまつさえ残り少ない食糧を守ったのがサイモンでした。重傷を負っていたにもかかわらず… #三笠の昔話

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抑留開始から約3ヶ月後、アメジストちゃんは揚子江を往来する客船を装い、夜陰に紛れて脱出。気づいた共産党軍からの砲撃を辛くもかわしきり、ようやく脱出に成功。 英本国に戻ったサイモンは勲章をもらい一躍人気者となりましたが、傷から感染症を起こして死去。 #三笠の昔話

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ちなみに、サイモンが貰った勲章(ディッキンメダル)は戦功のあった動物に与えられるメダルで、主に陸軍関係で軍用犬や軍馬、伝書鳩が貰っていますが、猫で貰ったのはサイモンだけ。 サイモンが貰ったメダルのレプリカは、英海軍で人気のあるお土産の一つなんだそうですよ。 #三笠の昔話

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亡くなる直前に撮影されたサイモン。首にメダルあり。 upload.wikimedia.org/wikipedia/en/4… pic.twitter.com/TgYX8EoJ7r

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