上司が「指示待ち人間製造機」だったらどうすればよいか?

指示待ち人間を作ってしまうのは多くは上司の言動に原因があるようだ。ならば、上司が「指示待ち人間製造機」である場合、部下の立場からできることはあるだろうか?私見を述べてみた。
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shinshinohara @ShinShinohara

以前、指示待ち人間はなぜ生まれるのか、どうしたらスタッフに主体的に動いてもらえるようになるのか、私見を述べた。togetter.com/li/895830 では、上司が「指示待ち人間製造機」だった場合はどうすればよいのだろう?すぐに効く特効薬はないけれど「漢方薬」ならある。

2015-12-28 18:20:46
shinshinohara @ShinShinohara

その漢方薬とは「話を聞きながら質問する」 多くの若い人は上司や年輩者の話を黙って聞かねばならないと思い込んでいる。しかしこれは双方にとって不幸。聞く側はつまらない話をいつまでも聞かねばならないし、話す側は相手が興味を持っているかどうか分からずに沈黙を恐れて話し続けるはめになる。

2015-12-28 23:28:47
shinshinohara @ShinShinohara

話をただ聞くのではなく、質問してみよう。質問を繰り返すことで、自分の興味ある話題に誘導することができる。「お話を聞いている間にふと思い出したことがあるんですけど」と、自分の興味あることについて質問する。すると、上司はあなたがどんな分野に興味があるのかを知ることができる。

2015-12-28 23:35:14
shinshinohara @ShinShinohara

「今、こんなことで悩んでいるんですけど」と相談事を持ちかけてみるのもよい。別段、深刻な打ち明け話をする必要はない。日常のちょっとしたことで構わない。「相談した」ということが大事。相談されると上司は喜んでアドバイスしようとする。頼られることは上司として認められたようで、嬉しいのだ。

2015-12-28 23:38:27
shinshinohara @ShinShinohara

相談にのった上司は、以後、気にかけてくれるようになる。気にかけるようになると、部下の喜怒哀楽がよく見えるので、指示を出すのにも加減を考えるようになる。できるのかできないのか加減を考えながら指示を出すように気をつけるようになる。「頼られる上司」の自画像を壊したくないからだ。

2015-12-28 23:41:01
shinshinohara @ShinShinohara

質問というのは面白いもので、相手の意見を聞くだけの姿勢に見えて、引き出したい意見に誘導することができる。「あれこれ指示の細かい旦那さんにうんざりしてる友人がいるんですけど、どうしたらいいですかね」という質問をすれば、アドバイスする側がアドバイスを口にしながら色々なことを考える。

2015-12-28 23:45:54
shinshinohara @ShinShinohara

質問しながら話を聞くと、自分がどんなことに興味をもつ人間かを伝えることができ、場合によっては自分に適した接し方に誘導することができる。質問は部下の立場から上司の機嫌を損ねずに、むしろ上機嫌にしながら、自分に適した接し方をしてもらうための重要なツールだ。

2015-12-28 23:49:42
shinshinohara @ShinShinohara

しかし「漢方薬」と表現したように、効果が出るのに少し時間がかかる。すでにこれまでに色々あって、上司の顔もみたくないというほど嫌悪感が出てしまっていたら、この方法をとることは難しい。だから上司が変わったときとか、就職したての時にこの方法を試してみるとよい。

2015-12-28 23:51:50
shinshinohara @ShinShinohara

「漢方薬」だから、全然効果のない人もたまにいる。こうした人は煮ても焼いても食えないから仕方ない。こういう人は大概、指示待ち人間が好きなことが多いから、指示待ち人間になってしまえば特段問題ない。

2015-12-28 23:54:31
shinshinohara @ShinShinohara

上司も部下とは良好な関係を築きたいと思っているものだ。話を聞きつつ質問することは、上司としての意見を大切に思ってくれているというメッセージとして受け止めることができ、だからこそそういう部下は大事にしたくなり、気持ちを推し量ろうとする。すると、自然に指示は無茶なものでなくなる。

2015-12-29 00:06:29
shinshinohara @ShinShinohara

上司の話をあんまり有り難がって聞く(ふりをする)必要はない。それよりは質問した方がよい。自分の興味に近い話なら、例え意見が違ってもそれなりに興味をもって聞くことができる。興味をもって聞いていることは上司にも伝わるから、丁寧に話そうとする。質問は興味のある話に誘導するよい方法だ。

2015-12-29 00:09:40
shinshinohara @ShinShinohara

上司も質問をたくさん受けると部下の人格について、不器用な人でもそれなりに当たりをつけることができる。当たりがつけば、指示も適切なものになっていく。部下の質問によって、上司もどう接すべきなのか、成長することができるのだ。

2015-12-29 00:12:14
shinshinohara @ShinShinohara

上司は生まれついて上司なのではない。「上司1年生」の時代が必ずある。部下としっくりいかなければ、学びはさらに長引く。部下が質問してくれることは、自分が部下からどう見えるのかを感じとるヒントになる。学ぶ気のある上司なら、部下が質問してくれることで成長できる。

2015-12-29 00:14:16
shinshinohara @ShinShinohara

部下がスタッフとして成長していくのも大切だが、人の上に立つという未体験ゾーンに初めて立った上司も、学び、成長していかなければならない立場。部下が一方的に上司から学ぶという関係にあるのではない。上司は上司で学ばなければならないのだ。上司の学びは、部下からの質問で得られることが多い。

2015-12-29 00:16:47
shinshinohara @ShinShinohara

上司になった人は、部下に常に教えを垂れる人間でなければならない、と思う必要はない。部下から学ばないと、よい上司にはなれない。ただ、上司が部下から学ぶのは、質問を受けてどう答えるか、を考えることによって。部下は上司のその学びを助けてあげた方がよい。

2015-12-29 00:18:54
shinshinohara @ShinShinohara

部下から上司の振る舞いを変えることは、(完全ではないが)ある程度可能である。それが話を聞きつつ質問する、である。質問されることは上司にとってもありがたい。自分の学びの糧になるから。上司と部下の関係は一方通行ではなく、双方向だと思った方がよい。

2015-12-29 00:23:45

※「話を聞きつつ質問する」は、酒の席や休憩時間など、仕事以外の時間が望ましい。