上司を変える「部下からの質問」
- ShinShinohara
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上司とどうつきあったらいいのか分からない若い人は多い。上司はいつも忙しそうで声をかけたら申し訳ない気がするし、質問したらレベルが低すぎて「こんなことも分からないのか!」と叱られそうだし。だから黙って一人悩んでる。分からないままだから失敗する。そして叱られる。
2017-02-02 18:21:31若い人にアドバイス。質問しよう。しつこくて構わない。時間をとって構わない。レベルの低い質問で構わない。上司から何か言われる前に、自分から「お忙しいところすみませんけれど、お時間とってもらえるでしょうか」と、1日1回は必ず質問しよう。すると、上司との関係は劇的に改善する。
2017-02-02 18:24:18実は上司という存在は、部下が何を考えているのか分からなくて不安なのだ。何を言っても返事らしい返事がなく、分かったのか分からなかったのかも反応が薄すぎてはっきりしない。「俺のことが怖いんだろうか?」と不安になりながら部下と接している。だから黙っていられるのが一番不安なのだ。
2017-02-02 18:26:13部下から自主的に質問されると、実は上司はうれしい。部下から信頼されている証だと感じるからだ。しかも自主的な質問なんて、信頼がないとできないと思うから。だから初歩的な質問にも結構優しく丁寧に答えてくれる。心開いてくれる。質問という形で部下から心開いてくれたと感じるからだ。
2017-02-02 21:59:00上司は部下から質問を受けることで「信頼されている上司」という自画像を抱けるのでうれしい。うれしいから部下にもっと丁寧に優しく接しようとする。人間は、人の世話をする立場に自分がいると考えることがうれしい生き物なのだ。だから部下のあなたは、ぜひ質問すべきだ。
2017-02-02 22:24:21「お前はそんなことも考えてないのか」「こんなことさえ理解できていないのか」と罵るような上司でも、不思議と部下の方から自主的に質問した場合は優しく粘り強く答えてくれる。初歩的な質問にもしっかり答えてくれる。部下が自分に対し少なくとも悪感情は抱いていない、と解釈するからだ。
2017-02-02 22:00:53つきあいにくい上司だと思える場合はなおのこと質問しよう。上司は心がほどけて、きつかった叱り方も柔らかくなる。毎日の質問によって、上司は安心できるようになるからだ。上司から声かけがあるまで待ってはダメ。自分から思いきって質問してみよう。関係は2、3日もすれば劇的に改善するだろう。
2017-02-02 22:04:16上司と部下の距離を縮めるかどうかの決定権は、実は部下の側にある。上司からいくらアプローチしても、部下の腰が引けていたり遠慮がちだったら距離は縮まらない。それに上司が不安になり、不安になるから口やかましくなったり指示がきつくなったりする。上司の心の安定は、実は部下が握っている。
2017-02-02 22:08:32部下の側からアプローチすれば、質問の形で「少なくても嫌がっていない」ことが伝わるだけで、上司の心は安定し、不安が消える。部下のあなたが質問することで、上司はとても助かるのだ。だからあなたから質問しよう。そうすれば上司の異常行動は激減することだろう。
2017-02-02 22:10:44部下のあなたからできること。次の3つに注意。 ①「お忙しいところすみませんが、質問があって。お時間とっていただけませんでしょうか?」とお願いする。 ②毎日1つは質問する。 ③「お忙しいのにありがとうございました」とお礼を言う。 日に日に関係が改善していくのを実感できるだろう。
2017-02-02 22:15:25ただし、何も考えずに質問してはダメだ。「自分でここまでは調べましたが、ここからが分かりません」と、限界まで努力したということが大切。努力した上での質問は、答えがいがある。こうした部下はかわいいし、将来が楽しみに思える。
2017-02-02 23:40:11こんな本を出しています。よろしければ。
「自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書」
https://www.amazon.co.jp/自分の頭で考えて動く部下の育て方-上司1年生の教科書-篠原-信/dp/4905073618
上司側のアプローチについてはこちら。
「「指示待ち人間」はなぜ生まれるのか?」