ギガベース日誌 ACT06「SEA OF BLOOD」 04

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すふん @suhn_Akvavit

「Hey、ちょっと問題発生デース。増援のネクスト部隊が来たせいでしばらくギガベースに戻れそうにアリマセーン」 「ありゃ」 「ギガベースだけでどうにかなるんですか?」 「うーん……横須賀で蒼龍さんを沈めた『アレ』を使えば……」 #ギガベース日誌

2014-09-24 23:31:44
すふん @suhn_Akvavit

「アルスノヴァだっけ。でもあれ、一応ギガベース最高機密扱いな上に一発撃つ度にギガベースもう一隻買える金が吹き飛ぶって聞いたけど」 「ギガベースに機密とかあったんだ……」 「っと、隼鷹から連絡デース。……えっ」 「どうしました?」 #ギガベース日誌

2014-09-24 23:37:23
すふん @suhn_Akvavit

「現在、提督と不知火と主任がネクスト2機及びエクスシアで敵ネクスト9機と戦闘中……」 「……は?」 金剛の言葉を聞いた五人は、揃えて目を丸くした。 「いやいやいやいや待った待った待った」 #ギガベース日誌

2014-09-24 23:42:21
すふん @suhn_Akvavit

「次ネクストに乗ったら死ぬとかどうとか自分で言ってなかったっけ……」 「AMSに接続した時点で死亡確定よ」 「それより、不知火殿がネクストで出撃しているとは何事か」 「それよりって何ですか提督死ぬかもなんですよ」 #ギガベース日誌

2014-09-24 23:46:15
すふん @suhn_Akvavit

「wait、追加の情報ネ。えーと……ネクストには乗っているがAMSには接続してないと」 六人は、更に目を丸くした。 #ギガベース日誌

2014-09-24 23:51:34
すふん @suhn_Akvavit

「なんなのよ、もう!」 並のリンクスでは歯が立たないレベルにまで昇華された、FG部隊の艦娘。圧倒的数的有利を誇る彼女達が、たった2機のネクストと特殊兵器を始末できないでいた。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:03:00
すふん @suhn_Akvavit

「たかがテンプレ中二とネタアセンに、どうしてここまでっ……!!」 「アクアビットマンをネタアセンだって?冗談きついぜ二番煎じ部隊」 不知火と同じように、アクアビットマンのリンクスもオープンチャンネルで回線を開き、FG部隊を煽りにかかった。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:15:15
すふん @suhn_Akvavit

「男の声……まさか……!」 「挨拶がまだだったな。どーも、FG部隊さん。ギガベース鎮守府の提督です。でもって死ね!」 アクアビットマンは一番近くにいた川内の機体に急接近。武器をコアに叩きつけ、振り向きざまに鬼怒の機体に散弾バズーカを撃ち込む。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:20:39
すふん @suhn_Akvavit

「こんっ……のおっ!!」 川内は機体を立て直し前方に向け二段QB。同時に二発の小型核ミサイルをアクアビットマンに向け発射する。 機体のQBで加速されたミサイルは、吸い込まれるようにアクアビットマンへ向かい、着弾。大規模な爆発が一帯を包み込む。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:24:27
すふん @suhn_Akvavit

「やったか?!」 「……いや、駄目みたい」 爆風が退いた後、その中心でアクアビットマンは静かに佇んでいた。 目視できるほどの高濃度コジマ粒子に包まれた機体には、傷一つすらついていない。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:27:03
すふん @suhn_Akvavit

「化け物かよ」 「クソッ、何もかも話が違いすぎる。あいつ、次ネクストに乗ったら死ぬとか、適当な事ぬかしやがって」 「あ?誰から聞いたんだそれ。正確には二度とAMSに接続できないってだけだぞ」 DfJの言葉に、艦娘達は納得しない。 #ギガベース日誌

2014-09-25 00:31:08
すふん @suhn_Akvavit

「ま、勝手に喚いてろや!不知火!あの四脚を狙うぞ!主任はバックアップ頼む!」 アクアビットマンと不知火は、先の戦いで疲弊した谷風を一気に潰しにかかる。 「させるかっ!」 #ギガベース日誌

2014-09-27 20:32:20
すふん @suhn_Akvavit

谷風の側につく隼鷹と霧島。それに構わず突っ込んでいく二機に、川内がハイアクトミサイルをぶちまける。 加速撃ちによって異常な速度を得たミサイルは、その持ち前の旋回力で二機に食らいつく。 #ギガベース日誌

2014-09-27 20:36:52
すふん @suhn_Akvavit

二機にミサイルが着弾する寸前、高空からレーザーの雨が降り注ぎ、ミサイルを撃墜する。 レーザーを放ったエクスシアは急降下。川内の機体に蹴りを浴びせ、海面に叩きつける。 「ぐあっ……」 #ギガベース日誌

2014-09-27 20:42:39
すふん @suhn_Akvavit

エクスシアのコアから禍々しい光が放たれ、川内に向け照射される。咄嗟に回避した川内は、無意識の内にエクスシアとの距離を必要以上にとっていた。 「あれぇ、もしかしてビビっちゃったぁ?!ギャハハハハハハハッ!!!」 #ギガベース日誌

2014-09-27 20:46:34
すふん @suhn_Akvavit

隼鷹と霧島はレーザーバズーカとレーザーキャノンで二機を払おうとするも、馬鹿げた勢いで二段QBを連発する不知火と異常な分厚さのPAを身に纏う二機には届かない。 「こなくそっ!」 「このっ、イレギュラーがっ!!」 #ギガベース日誌

2014-09-27 21:03:32
すふん @suhn_Akvavit

「数的にはカーパルスよりキツいが、相手がこれじゃあなぁ!」 「つまらないわね。もっと骨のある連中ならまだしも」 防衛網を突破し、谷風に襲いかかる二機。その前に、沈黙を保っていた提督の機体が割り込んだ。 #ギガベース日誌

2014-09-27 21:15:19
すふん @suhn_Akvavit

提督の機体、アドミラルはブレードをアクアビットマンに振るい、もう一方の三連装レーザーキャノンを不知火に向け発射。 アクアビットマンは脚部の粒子供給ケーブルを切断され、不知火は起動していたレーザーキャノンを破壊された。 #ギガベース日誌

2014-09-27 21:28:55
すふん @suhn_Akvavit

「うおっ」 「……こいつ」 アドミラルを前に、谷風を仕留め損ねた2人。そして、アドミラルはFG部隊の艦娘達に無機質に告げた。 「全隊員に通達。速やかに戦闘を中止し、送信するポイントに急行。現地にて深海棲艦隊を排除せよ」 #ギガベース日誌

2014-09-27 21:48:18
すふん @suhn_Akvavit

「繰り返す。直ちにこのエリアから撤退し、指定するポイントに急行。現地にてサインズ及び企業軍を援護せよ」 「撤退って……!」 「まだ負けた訳じゃ……!」 突然の命令に食って掛かる艦娘達。だが、アドミラルは感情のこもっていない声で続ける。 #ギガベース日誌

2014-10-05 22:57:37
すふん @suhn_Akvavit

「勝ち負けの問題ではない。これは命令だ。20秒以内に実行に移さなかった場合、命令違反とみなしこの場で処分する」 「でも、千歳と千代田の仇を……」 「やめろよ。提督がああ言ってるんだ。負けだよ、私達の」 納得できていない艦娘達を、谷風が制す。 #ギガベース日誌

2014-10-05 23:02:15
すふん @suhn_Akvavit

7隻の艦娘達はそれ以上何も言わず、一斉にオーバードブーストを起動。アドミラルと谷風の機体も同様にコア後部を開き、大量のチャフとフレアをばら撒きながら海域を離脱した。 「あれっ、逃げた」 「あのゴミ虫共のリーダー、なかなかやるじゃない?」 #ギガベース日誌

2014-10-05 23:07:12
すふん @suhn_Akvavit

「まあ、不知火とDの敵じゃないわ。それより、どうするの?追う?」 「たりめーよ。と言いたい所だが、そういうわけにもいかんらしい」 DfJ、不知火、主任に、隼鷹から一斉に通信が入る。 「トーラスから緊急連絡!本社軍港に向けて大規模深海棲艦隊が行軍中だってさ!」 #ギガベース日誌

2014-10-05 23:11:50
すふん @suhn_Akvavit

「現在の状況は?」 「本社直轄の艦隊と、待機させてたビスマルクさん達が応戦してるらしいけど、結構ヤバいってさ。銀翁もテレジアさんも出払ってるし」 「……よし。これよりギガベースはトーラス本社へ向け急行する。展開中の艦娘は即時帰還しろ」 #ギガベース日誌

2014-10-05 23:15:07
すふん @suhn_Akvavit

「しかし、こうも上手くいくと気持ちいいな。ほんっと、へへへ。アイザックのセリフ使うなら、この程度想定の範囲内ってところだ」 コックピット内、衝撃吸収ゼリー体にまみれたヘルメットを脱ぎ捨て、DfJは満面の笑みを浮かべる。 #ギガベース日誌

2014-10-05 23:20:47
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