路傍の神様「丸石神」。敷島書房さんによる丸石道祖神の紹介

山梨県甲斐市の本屋さん・敷島書房さんによる丸石道祖神の投稿と道祖神信仰に関する読書案内をまとめました。
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市敷島地区の丸石道祖神。天保九年の銘あり。 pic.twitter.com/BfmxZT4HV6

2016-01-23 08:15:26
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市敷島地区の丸石道祖神。安政七年の銘あり。 pic.twitter.com/s0Pwj80sTf

2016-01-23 08:28:55
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敷島書房 @jack1972frost

配達の途中、ちょっと抜けて山梨県立博物館へ。開催中の「天の虫のおきみやげー山梨の養蚕信仰ー」を見学。産業としての養蚕についてはもちろん、関連の信仰についても丁寧に解説されています。貴重な展示品も多く、見応えがありました。 pic.twitter.com/tDgoYS5k7E

2016-01-23 13:31:21
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敷島書房 @jack1972frost

山梨県立博物館で開催中の「天の虫のおきみやげー山梨の養蚕信仰ー」。特に印象に残った展示品は、木造の馬鳴(めみょう)菩薩像と「お猫さんのお札」。お札は版木で刷られたもので「大山祇命」の文字の下に猫の図像があり、養蚕の豊作や鼠除け祈願が期待されていたそうです。

2016-01-23 13:38:29
敷島書房 @jack1972frost

山梨県立博物館の裏手には、丸石道祖神が祀られています。小正月のあとなので、お酒や蜜柑が供えられていました。小さな丸石も供えられており、時々増えたり減ったりするみたいですよwww pic.twitter.com/bU4e2qTF9U

2016-01-23 13:42:16
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敷島書房 @jack1972frost

笛吹市、山梨県立博物館近くの交差点にある道祖神。丸石…ではない?桃?女性の象徴?他の場所にも、こういった微妙なかたちの自然石道祖神が存在します。 pic.twitter.com/qcMvxiZ1mw

2016-01-24 09:15:26
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲府市羽黒地区の丸石道祖神。脇のビニール袋には未開封のワンカップが三本。お供え物でしょう。日本酒が計五本、神さま酔っぱらっちゃいますねwww pic.twitter.com/wS0iRrVqIq

2016-01-25 09:06:58
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市敷島地区宮地の道祖神。祠の内部に丸石が見えます。 pic.twitter.com/vpGTWm9Rrq

2016-01-25 09:51:47
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲府市北部、山宮地区の道祖神。丸石と小さな石仏が供えられて(?)います。 pic.twitter.com/D58pJz4UrI

2016-01-26 09:31:24
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市竜王地区の道祖神。藁づとに御幣。蜜柑のお供え☆ pic.twitter.com/qe1AgvysA7

2016-01-27 11:31:09
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市敷島地区、大下条の丸石道祖神。「道祖神」の文字、「祖」は男性、「神」は女性の象徴を型どっています。道祖神は夫婦円満、子孫繁栄の守護神とも言われています。 pic.twitter.com/E6tLWKAhqd

2016-01-27 12:34:53
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲府市千塚の丸石道祖神。卵形の丸石がかわいい感じ。 pic.twitter.com/v6Lf4koWDd

2016-01-27 09:18:56
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市敷島地区長塚の丸石道祖神。前面には「道神」と刻まれています。そういう呼称もあったのでしょうか?天保十四年の銘あり。 pic.twitter.com/mh5kf876it

2016-01-28 09:56:34
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敷島書房 @jack1972frost

昭和50年代末から60年頃「松本市拓本研究会」が発行していた道祖神拓本カレンダー。甲府駅前の民芸品店に置いてあり継続購入していましたが、ある年「発売が中止になったようだ」といわれ、とても寂しくなりました…今でも大切に保存しています。 pic.twitter.com/VdMAikDisy

2016-01-31 11:03:57
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敷島書房 @jack1972frost

配達中。甲斐市竜王地区四ッ谷の丸石道祖神。四隅のパイプは、小正月に青竹の飾りを立てるためのものです。あちこちで見かける現代的工夫。 pic.twitter.com/ZmhR7j2zDh

2016-02-03 11:49:33
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道祖神信仰に関する読書案内

敷島書房 @jack1972frost

植物学者でもあった、異色の民俗学者・武田久吉。中沢新一氏の父・厚氏の師でもありました。武田の著書、昭和16年刊『道祖神(アルス文化叢書・12)』。山梨県内のものもいろいろ取り上げられています。 pic.twitter.com/IGYMaRvfio

2016-01-12 13:27:54
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敷島書房 @jack1972frost

小正月、山梨では道祖神の祭礼が盛んに行われます。氏家幹人氏の『江戸の少年』(平凡社ライブラリー)に収録されている「道祖神怒る」、江戸期山梨の道祖神祭りに関わる事件に取材し、若者集団と村社会の関わりが変化していく様相を描く一編です。 pic.twitter.com/SwD6JG5jC6

2016-01-13 07:22:17
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敷島書房 @jack1972frost

長野県松本市出身の民俗学者、胡桃沢勘内。その遺稿をまとめて、昭和三十一年に上梓されたのが『福間三九郎の話』です。表題論考は道祖神祭礼について書かれたもの。序文は柳田国男。胡桃沢は折口信夫、南方熊楠とも深い交流がありました。 pic.twitter.com/o17hSjnnZq

2016-01-17 14:17:12
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敷島書房 @jack1972frost

『コト八日』大島建彦編。昭和25年6月の『民間伝承』に掲載された土橋里木「こと八日と山の神」を収録。山梨では、郡内地方に道祖神祭りとコト八日の融合が見られます。土橋論考では富士五湖周辺のコト八日事例を紹介。 pic.twitter.com/yQzG4bMoGc

2016-01-17 15:33:21
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敷島書房 @jack1972frost

『折口信夫全集 17』には、道祖神信仰関連の「さへの神祭りを中心に」、「道の神 境の神」が収録されています。後者は、池田弥三郎と加藤守雄が伊豆で撮影した道祖神の写真を紹介したもの。写真も8頁にわたって掲載。 pic.twitter.com/FI1BFTHKEl

2016-01-17 16:18:33
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敷島書房 @jack1972frost

中沢新一氏の父・厚氏の遺稿集『石にやどるもの』(平凡社)。序文は、厚氏の妹の夫・網野善彦氏。解説は新一氏の執筆です。「つぶて」の調査に邁進する厚氏、その姿に網野氏が影響され、二人が関心を共有していく姿が描かれています。 pic.twitter.com/fyP7VyXeAE

2016-01-22 13:39:41
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敷島書房 @jack1972frost

網野善彦氏の『甲斐の歴史をよみ直す』(山梨日日新聞社。現在は、新書版の山日ライブラリー)。「ここ二十年ほど、自らの生まれた地、甲斐の中世、山梨の歴史に関心を持ち、勉強してきた結果(…)」(「あとがき」より)をまとめた貴重な遺珠。 pic.twitter.com/isl2tZn5Td

2016-01-22 13:20:52
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敷島書房 @jack1972frost

網野善彦氏は山梨郷土研究会に所属していました。会誌『甲斐路』No.91(1998年8月)は記念講演「山梨の歴史を考え直す」を掲載。多彩な話題の中、武田氏についても若狭や松前の同性氏族との関連に言及、興味深い指摘が行われています。 pic.twitter.com/64quMIun5v

2016-01-22 16:16:17
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敷島書房 @jack1972frost

網野善彦氏と鶴見俊輔氏の対談本『歴史の話』(朝日新聞社)。興味深い話題が満載で、読み応えある一冊。民俗学についても多くの言及があり、網野氏が中沢厚氏に依頼されて山中共古の雑誌投稿を調査したことも回想されています。 pic.twitter.com/bDvobE8ynV

2016-01-22 21:50:31
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