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_Back to the future_ の transcript を基本単語で検索すると面白い。keep とか know とかの基本中の基本単語が、いろんな使われ方をしていて見かけとは違う奥の深さを思い知らされる。
2016-01-26 13:27:23keep は「ある条件下で」のニュアンスがある。博士がマーティにビデオカメラを持たせて Keep rolling! と何度も叫ぶのは「わしがもういいというまでカメラを回し続けろ、止めるんじゃない」の意。「いいというまで」という条件を課せられる。
2016-01-26 13:30:071955年に飛ばされたマーティが、おきゃんな女子高生時代の母親と遭遇し、彼女がどういうわけか自分をカルヴァンと呼ぶので不思議がる。"Why do you keep calling me Calvin?" これも「自分はMartyだよCalvinじゃないって言ってるのに」と条件付。
2016-01-26 13:32:28マーティがSFおたっきーな未来のパパを追い回す。パパが不思議がる。"Why do you keep me?"(なんで付け回すのさ) これも「ぼくは女の子よりSFのほうが大事だって言ってるのに」と条件付けされたところに「なんで付け回すのさ」とマーティに聞くのです。
2016-01-26 13:38:32"Yeah, I'll keep that in mind."(ああ、心に留めておくよ) 博士から電話で「そこのアンプはつけっぱなしで過負荷状態だから間違ってもエレキで音を鳴らすなよ」と言われてマーティがこう返す。このkeepも「鳴らしたら大変だから」と条件が課せられている。
2016-01-26 14:05:02"She's just trying to keep you respectable."(あなたのママは別に悪意なんてなくて、ただ息子のあなたを品行方正なままにしたいのよ) マーティが同級生の彼女に言われる。このkeepも「息子がふしだらな方向にいってほしくなくて」と条件付。
2016-01-26 14:07:28"Why do you keep following me around?"(なんでぼくを追い回すんだよ) 「嫌だっていってるのに」と条件があって、それでもマーティが未来のパパを追い回す(Keep)。
2016-01-26 14:08:56"Alright, okay listen, keep your pants on."(わかったからまず落ち着けよ) 「そんなに取り乱していたら事態は悪くなるばかりだから」とマーティはパパを説得している。
2016-01-26 14:10:35こんな風にkeepには独特のニュアンスがあって、それを理解せず「~し続ける」とか「保つ」とか日本語で覚えると、後でニホンジン英語しか書けず話せなくなる。いいかえれば keep ~ing の使いかたを見れば、ニホンジンかどうかたいてい判定できてしまう。
2016-01-26 14:13:31いわゆる「知性」を有するかどうかを判定する「チューリング・テスト」というものがあります(今はほぼ風化していますが)。それと同じでニホンジンの英語と判定するのに簡便なテストがあります。そのひとつがkeep ~ingの使われ方を見てみることだったりする。
2016-01-26 14:16:37