- tasobussharima1
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◆予告◆ 行動不能の得度兵器を解体するガンジー達。徳溢れる里の人々は、その行為に何を思うのか。少女は果たしてどうなるのか。 そしてガンジー達の帰路もまた、平坦ではない。仏舎利の手掛かりを求め、探索を続ける彼等は、遂にそれに出会う。 ◆黄昏のブッシャリオン第三章◆ ◆待て次回!◆
2016-01-26 22:24:02人類は善行により生まれる功徳をエネルギーに換え、史上最も豊かで幸福な文明を作り出した。 だがその文明は徳を積み過ぎた人類の連鎖的解脱と、一瞬にして解放されたエネルギーが齎す文明破壊の惨禍……徳カリプスによって一夜にして崩れ去った。 徳無き荒野の中、それでも人類は生き続けている。
2016-01-27 21:04:04「これ、何だろな?」 ガンジーは、小さな部品を弄ぶ。 「ガンジー、それ位にしておけ。珍しいのはわかるが、遊んでたら終わらんぞ」 「いや、すまねぇクーカイ……しっかし、壮観だな、こりゃあ」 二人の男と、一人の少女。その眼前にあるのは……半ば解体された、巨大人型機械の上半身である。
2016-01-27 21:08:03設計図もない機械を解体してるときに部品で遊ぶと、後で「どこにあったか分からないパーツがなぜか余る」というインシデントが発生するぞ! #徳パンク
2016-01-27 21:09:40得度兵器。徳カリプスによって全人類を出家・解脱させる使命に目覚めた機械知性体。 人類最大の脅威であると共にアフター徳カリプス時代の支配者であるそれは今、二人の手により無惨な姿を野に晒していた。 「……意外となんとかなるんもんだな」 クーカイは呟く。
2016-01-27 21:12:08しかし元々そのつもりで来ているとはいえ、いきなり分解してうまいこと徳ジェネレータを持って帰れるもんなのか #徳パンク
2016-01-27 21:14:03機能停止から既に数時。時刻は夜明け前。 「そろそろ、里の奴らが起きちまう頃だな」 「かといって、ここへは来れまい」 外装を発破の残りで吹き飛ばし、二人は得度兵器の解体を進めていた。内部構造を剥き出しにするところまでは力技で何とかなったが、ここからはそうも行かない。
2016-01-27 21:16:06「ガンジー、光っている部分は、恐らく徳エネルギーのバイパスだ。気を付けろ」 得度兵器はロストテクノロジーの産物である。仕留めた話はおろか、遭遇情報すら希少。内部構造に関する情報はゼロに近い。加えて、二人に専門知識は無い。 「ばいぱすって……触るとどうなんだ?」 「わからん」
2016-01-27 21:20:05