第3回 気象サイエンスカフェinかごしま「ヒトは生き残れるか? 地球温暖化・100年後の未来」(2016/1/30)

コーヒーやケーキを楽しみながら、地球温暖化が進むと将来の地球はどうなるのか一緒に考えてみませんか? 講師:清水建司さん(一般財団法人 鹿児島県環境技術協会 企画監) 案内人:塚越礼奈さん(KKB鹿児島放送アナウンサー)、高橋隆三さん(気象予報士)
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気象サイエンスカフェ @meteocafe

高橋「私は姶良市在住なんですけど、温かいお正月だったので、近所の公園のツツジが咲いていました」 塚越「なるほど。先生、地球規模では影響はどうなんですか?」

2016-01-30 15:57:08
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清水「地球の気温も上がっていますね。 北極海の氷もとけています。氷は海に浮いているので、海面上昇にはつながりませんが… 冷たい氷が減ることで、北半球の気候に大きな影響を与えるおそれがあります。 数十年後には北極海の氷がなくなると予想する専門家もします」

2016-01-30 15:59:35
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清水「将来的には、北極海を船で通るなんて話もあります。これは、便利な話かもしれませんが・・・ 困ったこともあって、ホッキョクグマは現在、絶滅の危機に瀕しています。」

2016-01-30 16:00:36
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清水「また、北極の近くにグリーンランドという大きな島があります。この島の氷が広い範囲で溶け出しています。島の上にある氷(水)なので、これは海面上昇につながります。全部、溶けるわけではないですが、もし溶けると海面が7mも上昇してしまうくらいの氷の量があります」

2016-01-30 16:02:33
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清水「あと、ヒマラヤの氷河も、写真を比べると氷がなくなって、水たまりができているのがわかりますね。日本にいるとわかりにくいかもしれませんが、このように世界各地で異変が起きています。南極も10年で0.1~0.17℃くらい気温が上がっています」

2016-01-30 16:03:50
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清水「南極の氷がすぐにたくさん溶け出すことはなくて、むしろ雪が増えて、氷が増えるという予想もありますが… 沿岸部にある氷(棚氷)が海へ流出して、溶け出しているという現象も起きています」

2016-01-30 16:05:10
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清水「海面上昇は南の島で問題となっています。ツバルという国の写真です。写真を見てわかる通り、少し海面が上昇するだけで、沈んでしまいそうですね。実際に、満潮のときは一部が水没する現象も起きてしまっています。」

2016-01-30 16:07:10
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清水「また、海面が上昇して波が押し寄せると、ヤシの木が倒されて、陸地がどんどん浸食されて、島がどんどん小さくなってしまいます。地図からこの島は消えてしまうかもしれません」

2016-01-30 16:07:49
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塚越「あんなきれいな島がなくなってしまうのは少し残念ですね。日本がなくなってしまうことはあるんですか?」 清水「日本がなくなることはさすがにないと思いますが、沿岸の砂浜はどんどん減ってしまうかもしれないというシミュレーションはあります」

2016-01-30 16:08:52
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塚越「かごしまの砂浜もどんどんなくなってしまうんですね」 清水「断崖絶壁はふえるかもしれませんね。南の島は、一部で小さくなってしまうかもしれません」

2016-01-30 16:09:38
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塚越「なぜ温暖化が起きるのか、しくみを見ていきたいと思うんですが・・・」 清水「説明しましょう。太陽の熱が地球にやってきて、地面を温めていますね。そのままだと、地球の気温はどんどん上がってしまいそうですが、温められた熱は宇宙へ逃げていくしくみになっています」

2016-01-30 16:11:45
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清水「ところが、地球には空気があります。空気の中には温室効果ガスという熱を宇宙に逃さずに、熱を抱え込むものがあって、これがどんどん増えているのが今の状態です。今の地球が温まっているのは、保温する力が強まっているからです」

2016-01-30 16:13:09
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清水「火星と金星を比べてみましょう。火星には温室効果ガスがあまりありません。なので、気温はー50℃くらいなんです。地球は温室効果ガスが0.03%あるので平均気温は+14℃です。もしこれがなかったら地球の気温はー19℃になってしまいます」

2016-01-30 16:14:31
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清水「なので温室効果ガスがないのも困るんです。金星は温室効果ガスが96%もあるので気温は420℃もあります」 高橋「地球は太陽からほどよい距離にあって、温室効果ガスの量もほどよい状態というわけなんですね」

2016-01-30 16:15:45
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清水「では地球の温室効果ガス・二酸化炭素は、どのようにふえてるんでしょうか? グラフを見ると石油・石炭などの化石燃料が原因で増えていることがわかりますね。日本も14億トンぐらい排出しています。工場などは対策が進んで減少傾向にありますが、家庭やオフィスの排出量は増えています」

2016-01-30 16:17:47
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清水「国際的に見ると… 家庭用エネルギーは日本はどんどんふえていますね。アメリカやスウェーデンは減っています。きょうはお母さんもたくさん来ているので、ぜひ、環境対策をこころがけて頂きたいと思います」

2016-01-30 16:18:54
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清水「こちらのグラフを見ると、平均してテレビが1家に2台もありますね。」 高橋「テレビ持っていない方いらっしゃらない方いますか?」 お客様1人が手をあげる 1台⇒多数が手を上げる 2台⇒3割ぐらいの方が手を上げる 3台⇒1割ぐらい手を上げる

2016-01-30 16:20:55
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清水「テレビだけでなく、パソコン、温水便座、エアコンなどいろんな家電が増えていますね。温水便座みなさんありますか?」 会場の半分くらいが手を上げる 清水「それぐらいですかね。15年前は全くなかったんですが・・・」

2016-01-30 16:22:07
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清水「環境に優しい節電型の温水便座が多いと思うんですが、日本中のみなさんが使うとこれはかなりの量になります。 車も、今は1家に2台というところも多いようですね」

2016-01-30 16:23:01
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清水「では、エネルギーをかばんにつめこんでみました。ちょっとお客さんに持っていただきましょう。」 お客様がカバンを持ってみる 1つめ⇒2~3キロくらい、2つめ⇒5キロくらい 3つめ⇒20キロくらい 清水「これはある国の人がつかう石油エネルギーの量です」

2016-01-30 16:25:12
気象サイエンスカフェ @meteocafe

清水「1人あたりの量でカバンの重さを決めましたが… 1つめは中国、2つめは日本、3つめはアメリカです。日本もけっこう多いですけど、アメリカはすごいですね。 中国は軽かったと思いますが、中国は人口が多いですね。それを考えると、国全体の量はとても多いんです」

2016-01-30 16:27:34
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清水「もし中国のみなさんが、日本やアメリカの人と同じようにエネルギーを使い始めたら、ちょっと大変ですよね。これは、これから地球のみんなで考えていかなきゃいけないことなんです。」

2016-01-30 16:28:42
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清水「化石燃料を燃やすことで72億トンが空気中に出ていきます。そのうち、陸の森などが14億トン、海が17億トンを吸収します。なので、計算すると1年に41億トンの二酸化炭素が増えているんです。」

2016-01-30 16:30:22
気象サイエンスカフェ @meteocafe

清水「この写真は夜の地球です。アメリカ、ヨーロッパ、日本が明るいですね。エネルギーをたくさん使っています。朝鮮半島は、北朝鮮が暗くて、韓国は明るい。差がはっきりと見えますね」 p.twipple.jp/bBMr7

2016-01-30 16:32:11
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洋子 @aotea27jp

#エネファーム RT @meteocafe 清水「この写真は夜の地球です。アメリカ、ヨーロッパ、日本が明るいですね。エネルギーをたくさん使っています。朝鮮半島は、北朝鮮が暗くて、韓国は明るい。差がはっきりと見えますね」 p.twipple.jp/bBMr7

2016-01-30 16:33:07
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