後藤武著『ファーンズワース邸/ミース・ファン・デル・ローエ』(読書メモ)

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Tomo @meesha501

@mihatsuikutoshi 先日見に行きました。まさに、動かなければ個室と同じでした。この本、良さそうですね!

2015-11-15 00:17:51
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@meesha501 いいなぁ(^-^)。この本は写真も豊富で、とても良いです。

2015-11-15 00:20:49
Tomo @meesha501

@mihatsuikutoshi そうなんですね!確か、ファンズワース邸でも販売されていました。六本木のTSUTAYAになかったので、ノエルさんのリンクから注文しようっと♪良書の紹介ありがとうございます^_^

2015-11-15 00:25:58
Tomo @meesha501

@mihatsuikutoshi いま注文しちゃいました。楽しみ。

2015-11-15 00:28:46

事態と偏在

未発育都市 @mihatsuikutoshi

後藤武著『ファーンズワース邸/ミース・ファン・デル・ローエ』 amazon.co.jp/dp/4487800986 の第1章の「事態と偏在」を読んだ。第1章の最後の節です。ミースがファーンズワース邸の設計において「還元的な原理」(ロージエ)を押し進めた理由について詳しく分析されている。

2015-11-15 23:57:55
未発育都市 @mihatsuikutoshi

先週、僕は twitter.com/mihatsuikutosh… とツイートしたのだけど、筆者はミースが「還元的な原理」と「パララックス」の2つに「賭けたことは間違いない」と述べている。そして、結果としてそのことが、他の人々がミースに「均質空間」を見出だす根拠になった、とのことです。

2015-11-16 00:04:37
未発育都市 @mihatsuikutoshi

昨夜の「ファーンズワース邸」の連続ツイートを今、読み返してみたのだが、ミースはいびつな取捨選択をしているようにも思えた。「還元的な原理」と「パララックス」の2つを選んだ理由は何だったのだろう。

2015-11-13 18:27:17
未発育都市 @mihatsuikutoshi

ファーンズワース邸でミースは「ほとんど何もない状態にまで建築を還元しようとした」。なぜか。「建築の要素を弱いものにしていく、つまり柱を外部に追放したり壁をなくしたりしていくことによって、物質としてはほとんど何もない状態を作り出す。その結果木の葉の揺らぎや椅子や、川面の光の(続く

2015-11-16 00:18:35
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)煌きやガラスの反射などといったさまざまな建築外の要素が生成させる事態が、建築要素と等価に近いものになっていく。そのことによって純粋に出来事が生起する舞台のような空間へと変容させる。これが、空間をほとんど何もなくし建築を弱くさせることの効果」だからである、とのことです。(続く

2015-11-16 00:19:23
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)そして、それこそがミースの有名な言葉である「Less is more」や「神は細部に宿る」(ライプニッツ)の真意であると。

2015-11-16 00:23:26
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というわけで、第1章は終わり。次は第2章なのだけど、分量的には補論といった感じです。この本はもうすぐ読み終わる。

2015-11-16 00:27:02

物質のメタモルフォーゼ

未発育都市 @mihatsuikutoshi

後藤武著『ファーンズワース邸/ミース・ファン・デル・ローエ』 amazon.co.jp/dp/4487800986 読み終わった。第2章はミースの「物質」へのこだわりに焦点を当てている。ミースの建築は観念(否定神学)的に語られがちだが、そうではなく「物質」の構築術として捉え直している。

2015-11-17 00:11:43
未発育都市 @mihatsuikutoshi

その第2章から少し引用すると、「ミースは、人工物である建築を自然史に接続させることを夢想していました」「大げさに言えばミースは、この世界の物質のカテゴリーを横断する力を表出させる展示スペースとして建築を構想していた」とのことです。ある意味、抽象的な「均質空間」とは真逆なのですね。

2015-11-17 00:13:16
未発育都市 @mihatsuikutoshi

そして、筆者はミースがベーレンスの事務所で働いていた頃に出会った2冊の本を挙げている。アルフレッド・ゴットホルト・マイヤーの『鉄の構築:歴史と美学』とゲオルク・ホイザーの『芸術と技術におけるダーウィニズム』などです。ミースの思想はこの両者の思想を色濃く投影している、とのことです。

2015-11-17 00:17:07
未発育都市 @mihatsuikutoshi

その詳細はちょっとツイートしづらいのですが(かなりマニアックな内容なので)、例えばミースが設計した「バルセロナ・パヴィリオン」(1929年)の柱はなぜ十字形なのか、といったような話が第2章では延々と続きます。ミースの「物質」へのこだわりが非常によく分かります。興味がある方はぜひ。

2015-11-17 00:18:51
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というわけで、以上です。第2章は第1章に比べてかなり短かったのだけど、内容は濃密でした。というか、内容がマニアックなので、あえて短くとどめた、といったところなのだと思います。第1章が初級者向けだとしたら、第2章は上級者向けといった感じ。ともあれ、良書です。

2015-11-17 00:22:06

 
(関連Togetterまとめ)

未発育都市 @mihatsuikutoshi

【再掲】山本理顕著『権力の空間/空間の権力――個人と国家の<あいだ>を設計せよ』(読書メモ) - Togetterまとめ togetter.com/li/933109 昨日まとめました。

2016-02-03 00:48:39
未発育都市 @mihatsuikutoshi

【再掲】分析美学基本論文集 (読書メモ) - Togetterまとめ togetter.com/li/932982 昨日まとめました。長いです。

2016-02-03 00:47:35