- canjani8kanjani
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51 「うっ…ぁっ…」 先生が呻いてる。 気持ち、いいんだ…先生も…。 目を開けて、先生の無防備な気持ちよさそうな顔見て、嬉しくなる。 汗だくの体で抱き合ったまま、いつの間にかそのまま寝ちゃった。 ね、せんせ…セックスって、気持ちいいね…。
2016-02-13 00:45:0952 目、覚めたらもう夕方だった。 どれくらいシててどれくらい寝てたのかわかんないけど、今日のデートはお流れ。 でもまあいいや…って重く痺れる体を感じながら思う。 あれ?先生は? 隣に手伸ばしたら誰もいなくて少し体を起こした。 視線のその先に、タンクトップ姿で台所に立つ先生。
2016-02-13 00:45:2153 『せんせ?』 声に出して読んだつもりだったけど、それは掠れて全然音にならなかった。 「ん?」 それでもちゃんと気付いて振り返ってくれる先生。 お水持ってこっち来た。 「だいじょぶ?」 『…んーん』 一口飲んで首を振った。 『立てない』 「凄かったもんな、お前」
2016-02-13 00:45:3554 誰のせい…!っていつもなら睨むけど、今日は何も言えず黙り込む。 だってほんとのことだもん…。 「無理さして悪かったなあ」 申し訳なさそうな声で話しながら頭を撫でてくれる。 「俺の勘違いやったら悪いけど…あんま好きちゃうかったやろ、お前…?」 やっぱ気付かれてた。
2016-02-13 00:45:5055 「…ちゃんと気持ちようなって欲しかってん」 『…』 「俺はともかく、なあ…。ちゃんと感じてくれてる方がこっちも楽しいやん」 『…ともかくって、何?』 「ん?」 『…私だって…先生が気持ちいい方が…』 「…ん、だから俺はいっつもめっちゃ気持ちええねん」 『っ…!』
2016-02-13 00:46:0456 「だからな、一緒に気持ちよくなりたかってん」 『…』 「まあ…俺ももうそんなひとりでガツガツする歳ちゃうし」 『…オジサン』 「おん。せやから教えてやれることもあんねん」 一緒に気持ちよくなりたい。 あの快感を味わった今なら、先生の言うことがよくわかる。
2016-02-13 00:46:1757 先生に抱かれたあの時間。 体の境目がなくなってひとつになったような感覚。 今までにないくらい幸せだった。 先生がどんな人生送ってきたかは知らない。 でも今までの経験全部で私を気持ちよくさせてくれようとした。 それがとても嬉しかった。 「今日はすまんかったな」 『え?』
2016-02-13 00:46:3058 「こんなんで一日潰してもーて。デートでけへんかった」 『…いいよ、別に』 「どっか行きたいとこあったんちゃうん?」 『…別に…一緒だったら、何でも…』 先生と一緒なら本当はどこでもよかった。 先生が私だけを見てくれるなら、触れてくれるなら、何でも。 「ほな…よかった」
2016-02-13 00:46:4259 ホッと息を吐く先生。 「高校生の頃の時の方がよかったとか言われたら…何やアレやん」 『え?』 「言うたやん、お前」 あぁ、朝のこと…? 「やっとこうやってちゃんと触れるようになったんやんか…そんなこと言わんといてや」 そう言って素肌に手を這わす。
2016-02-13 00:46:5760 「あん時の生殺しの拷問みたいなん、もう嫌やわ…」 そのまま強く抱き締められた。 『…ん、私も』 私ももう嫌。 こうしてちゃんと触れて抱き合ってたい。 手を繋いで、隙間もないくらい、ふたり一緒に。 頭をポンポンしながら先生が離れる。
2016-02-13 00:47:1261 「もう少し寝とき。動けるようなったらメシ行こ」 『…ん』 布団に潜り込んで先生を見上げる。 頭を撫でてくれる手が気持ちいい。 『…せんせ』 「ん?」 『おやすみのキスして?』 「ふは…子供かい」 『子供だもん』 フッて笑って優しく唇が重なった。
2016-02-13 00:47:3162 まだ子供と大人の中間あたりにいる私。 ゆらゆら動く私の手を取って、導びかれて、先生の手で女になる。 子供でもいい。 先生に教えてもらいながら、ゆっくり大人になるから。 そんな風に抱き合えるなら、歳の差だって悪くない。 どうせ縮まらない差なら、別のもので埋めたらいい。
2016-02-13 00:47:5163 そう、例えば愛とか幸せとか、そういうもので。 それはどんな隔たりだって関係ないもののはず、だから。 pic.twitter.com/DCXZWo71Ad
2016-02-13 00:48:26