日経の英語教育論を読んで

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It happens sometimes @ElementaryGard

26)幼いうちに英語教育を施すべき論は、パソコン二機のほうが楽でいいじゃん論です。日本語の自我形成と、英語による自我形成を同時にやってしまえ!と。

2016-02-14 12:18:32
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27)理想はそうですが、そういうツートラックな人格形成を行うには環境が必要です。学校にネイティブ教師が大勢いて、親も高学歴で、家庭内でもそれなりの環境を維持できないといけない。

2016-02-14 12:20:04
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28)電圧変換機の開発を大人たちが怠って、子どもらに委ねてしまうのも正直どうかと思います。

2016-02-14 12:23:01
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29)ここで私の持論である、国語教育の改造が必要論に入っていきます。国語の教科書を読んでいくと、日本語を土台とした人格形成をテーマにした教科なんだと気が付きます。

2016-02-14 12:25:16
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30)それで別にいいのですが、子どもらには「これは日本語でしか成り立たないんだよ」と自覚させる必要があります。先ほど述べた「皆さんは〇〇をご存じですか」作法は日本語「外」の言語空間では通じないことがあるように。

2016-02-14 12:27:20
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31)社内完全英語化というまぬけな方針が真剣に討議され、実行すらされている現状は恐ろしい。大切なのは「おたくはどういう会社ですか」と海外から問われたとき、仕組みや会社文化をロジカルに説明できるかどうかなのに。

2016-02-14 12:31:04
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32)たとえば定年退職は私たちにはごくありふれた制度ですが、実は敗戦後に日本で発明されたすごくローカルな雇用制度です。retirement では説明できない。これは「老後の生活のめどがたったのでここらで一線から引くわ」のこと。「お前60歳だから首な」ではなく。

2016-02-14 12:32:56
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33)いわゆる寿退社は女性蔑視が理由というよりは、会社に忠誠を誓うならばこき使うけれど一家の生活は保障してやる式の日本の雇用システム、いわゆるメンバーシップ制が原因であることとか。

2016-02-14 12:36:57
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34)女は結婚すれば(しなくても可能だけど)子どもを産み育てる。そのあいだはどうしても社の仕事をフルにはこなせない。そういう人材はメンバーシップ制になじまない。それで結婚と入れ替わりに雇用から外されるわけです。女性だからではなく、日本の雇用制度の原則から外れるから。

2016-02-14 12:39:39
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35)これはこれで論理的帰結なのです。それを西洋的な女性蔑視批判論の視点で「のみ」論ずると「ああ日本はやはり女性を見下す社会なんだな」と自動的に結論付けられてしまう。いつまでたっても『菊と刀』のステロタイプでしか理解してもらえない。

2016-02-14 12:41:33
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36)こういう行き違いに「そうじゃないんですよ」ときちんと相手の言語で説明してあげられるかどうか。これが大切なのです。社員全員が英語できるかどうかではなく、社内のごく一部の人間でいいので、こういう説明を「外部」にできるようになることこそが大切だと考えます。

2016-02-14 12:43:49
It happens sometimes @ElementaryGard

37)今度この論を英語で出します。godo-shuppan.co.jp/img/kokai/kais… 日本語で書き下ろしたけれど、実は当初から英語版を想定して構想し書き下ろしたものです。

2016-02-14 12:45:58
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38)日本的な徒弟制度の理念が、「外部」から眺めなおすとどんなにいびつで非人道的なものに映ってしまうのかをシミュレーションしたのがこれでした。なぜ若者は遣い潰されるのか――日本のアニメはブラック業界 synodos.jp/society/14091

2016-02-14 13:00:40
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39)「皆さんは〇〇をご存じですか」が、言語によっては「てめ知るわけねーだろタコ!」と取られてしまうように、日本の職人礼賛文化が外国人にはただの労働搾取に解釈されることだってあるのです。

2016-02-14 13:01:58
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40)でアニメに関していえば「そう見えてしまう」のではなく事実そうなのだから救いようがない。

2016-02-14 13:02:36
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41)ホリエモンが喝破したように、すし職人が十年も修行するのは愚の骨頂。修行と称して安月給で若者をこき使うための労働搾取でしかない。ミシュランで星がもえらえる腕は、育て方ひとつで二年で身につくというのに十年も酷使される。

2016-02-14 13:04:36
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42)早期の英語教育論からとんでもなく話が広がってしまいました。もっと広がりそうです。いったんここで休みますね。

2016-02-14 13:08:09
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43)もう少し語ります。『金日成のパレード­』というプロパガンダ映画があります。blog.livedoor.jp/kum_an/archive… 1989年製作。北朝鮮と友好関係にあったポーランドの映画人が撮影。北朝鮮公認のプロパガンダ映画なのですが…

2016-02-14 13:30:00
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44)youtu.be/7nM9H_lKmjI 予告編が見られます。徹底して北朝鮮の望むように撮影・編集されているがゆえに、いかにあの国がおかしな体制でまわっているのかを暴露してしまっている、そういう映画です。

2016-02-14 13:32:59
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45)相手の言語で自分たちの思うことを伝えようとする行為は、この映画に通じるものがあります、必ず。太宰の『人間失格』の終盤と同じで、自分の内的真理を必死に語ろうとすればするほど、まわりからは狂人の証と解釈されてしまう。

2016-02-14 13:35:04
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46) >いまはもう自分は、罪人どころではなく、狂人でした。いいえ、断じて自分は狂ってなどいなかったのです。一瞬間といえども、狂った事は無いんです。けれども、ああ、狂人は、たいてい自分の事をそう言うものだそうです。

2016-02-14 13:37:09
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47)なぜ若者は遣い潰されるのか――日本のアニメはブラック業界 synodos.jp/society/14091 これを世に問うたとき、発言を引用されたアニメ監督さんが私に激怒し逆上してきました。自分の信念(「良心」のつもりだったのかもしれない)を私の手で腑分けされたから。

2016-02-14 13:40:00
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48)あれも実は英語で書いた論です。日本語で書かれてはいますが論理構成は徹底して英語です。

2016-02-14 13:41:42
It happens sometimes @ElementaryGard

49)子どもへの早期英語教育論は、そういう教育を渇望する人間の底にあるものが何なのかも問うてくる。それは目を背けたいから、面倒なことは子どもに押し付ける。「とにかく早いうちにツートラックな人格形成をさせてしまえば、めんどうなことはブラックボックス化できる」と。

2016-02-14 13:43:53
It happens sometimes @ElementaryGard

50)このブラックボックスとはなんなのか?続きは後日。

2016-02-14 13:44:37