"青葉の取材手帳"×”不知火に落ち度はない"×"落ちぬい二次"『青葉の生徒手帳』

水凪月(@minagiduki)さんの書いてくださった落ちぬい二次です。 今回はifストーリー的な別世界線でのお話し。戦争のない世界での彼らは一体どんな 動きをするのでしょうか。 どうぞお楽しみくださいませ。 続きを読む
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はじめに

水凪月 @minagiduki

それではこれより #落ちぬい二次 始まります 例によって本家 #不知火に落ち度はない とは似て非なる世界での出来事です #落ちぬい

2016-02-14 22:20:59
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

今回は…うん何だろうね( とりあえず本家落ちぬいと取材手帳とその他二次ぬいを混ぜてよく分からない方向にねじ曲げたお話となっております 出オチ注意。 #落ちぬい

2016-02-14 22:23:36

本編

水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

キーン…コーン…カーン…コーン… 「はい日直号令」 「起立、礼」 1 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:24:07
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「先輩、ご飯一緒に食べましょう!」 賑やかになった教室のドアを開けて勢いよく飛び込んできた後輩に、私はいつも通りのため息をつく。 「青葉ちゃん、もう少し大人しく入ってきたら?」 2 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:24:46
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「でも他の先輩方ももう慣れっこでしょう?」 確かに、クラスのみんなも慣れたもので、 入ってくる青葉ちゃんと入れ替わるように食堂へと我先にと向かっていく。 五月の頃は、勢いよく開け放たれるドアに何事かと静まりかえっていたのに。 3 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:25:25
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「ほら、早く行きましょう」 青葉ちゃんに引っ張られるように、教室を後にする。 辛うじてお弁当は取り出すことが出来た。 4 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:26:27
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

いくつかの場所を回る。 青葉ちゃんも私も、賑やかな場所でのお弁当はあまり好きじゃ無い。 しかし不運にも、私達のお気に入りの場所は、他の生徒達が占領してしまっていた。 5 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:27:14
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「珍しいこともあるものね」 二人して廊下の壁に寄りかかる。 別に二人きりじゃないと嫌というわけでは無いけれど、やっぱり賑やかなのは苦手。 6 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:28:04
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「あ、一つだけ、行ってないところがありますね」 歩き出す青葉ちゃんの後をついて行く。 7 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:28:39
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

この学校には、当然ながら生徒立ち入り禁止の場所がいくつかある。 そういう場所は当然施錠されており鍵は職員しか持っていないのだけれど、 一部の場所は例外として限定された生徒は立ち入りが可能だったりする。 青葉ちゃんの目的地は、その一つだった。 8 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:29:03
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「扉が開いているっていうことは、誰かいるんでしょうかね」 階段の踊り場で、細く開いた目的地への扉を見た青葉ちゃんが呟く。 9 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:29:39
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

屋上は、普段は生徒立ち入り禁止である。 けれど、開いているということは誰かがいると言うこと。 あまりうるさくない人で、お弁当を食べる間だけでも待っていてくれる人だと良いけれど。 10 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:30:14
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

カラカラと気持ちのよい音を立て、扉が開かれる。 その音を聞いた先客が、私達へと視線を移す。 11 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:30:50
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「おや、綾崎と早坂じゃないか。何か用かい?」 「こんにちは、七瀬先輩、鈴谷さん。ここでお昼食べたいのですが良いですか?」 「構わないよ、どうせなら僕らと一緒にどうだい?」 12 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:31:36
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

生徒会長である七瀬先輩と副会長の鈴谷さん。 生徒会なら屋上は出入り可能だろう。 お誘いを受け、七瀬先輩達の横に座る。 13 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:32:11
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

四人同時にお弁当箱のふたを開く。 きれいな盛り付けのお弁当を見ると、私のやや適当な詰め込み方をしたお弁当が少し恥ずかしい。 14 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:32:54
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「先輩方のお弁当、中身同じですね」 青葉ちゃんが、ふと気づいたことを口にする。 お弁当箱こそ違うものの、その中身は全く同じだ。 15 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:33:31
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「まあ二つとも僕が作っているからね」 七瀬さんの口から驚くべき事が語られる。 「鈴谷は以前一人暮らしをしていたんだけど、今は僕の家に下宿しているんだ。 朝と弁当作りは僕が担当だから、二人分作っているんだよ」 16 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:34:02
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「あ、ちなみに晩ご飯は鈴谷の担当だよ」 恥ずかしそうに笑う鈴谷さん。 元々ご両親と離れて生活しているとは聞いたことがあったけれど、七瀬先輩と同居しているなんて初耳だ。 17 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:34:31
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「先輩も青葉の家に来ませんか?」 青葉ちゃんが私に向かってそんなことを言い出す。 「今はまだ一人暮らしの方が良いかな」 そう言って、お箸を持つ。 18 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:35:09
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「「「「いただきます」」」」 いつも通り、所々失敗している私のお弁当のおかずを、 青葉ちゃんが勝手に自分のお弁当のおかずと取り替えつつ。 会話もさほどあるわけでは無いけれど、四人でお弁当を食べる。 19 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:35:44
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

「満腹ですっ」 真っ先に食べ終わった青葉ちゃんが、大の字でごろんと寝転がる。 続いて七瀬先輩、鈴谷さんが、最後に私が完食する。 20 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:36:11
水凪月/予備垢 @miduki_nijiba

不意にドアが開く音がする。 音の方へと振り返ると、白衣に片目を髪の毛で隠した先生らしからぬ風貌の先生が煙草片手にやってきた。 21 #落ちぬい二次

2016-02-14 22:36:50
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