プシュケ

はち公。 @funkastic_8er

51 するとそこには･･･ 「わぁ･･･」 猟銃とか、獣用の仕掛けとか なんか色んな道具が雑多に置かれてて 『じーさんの趣味やってん。 狩猟っての？ で、この部屋もともと じーさんの部屋やったから 捨てるのもめんどくて この通り置きっぱなしにしてんねん』 #プシュケ

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52 「そうなんだ･･･」 『金具の音も･･･なんか物 落ちたんちゃうか？』 そう言われるとそうかも･･･ 『隆平が止めたんも こんなもんある部屋で危ないから･･･ お前を心配したんちゃう？』 そう･･･なのかな？ 納得できるようなできないような･･･ #プシュケ

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53 『写真は･･･前におった 使用人の子のヤツやろ。 俺ら3人とも 幼なじみやったから･･･』 「その子は･･･今どうしてるの？」 『結婚決まって使用人辞めてん。 隆平はその子好きやったから･･･ 思わずぐしゃーっとしたんかもな？』 なんだ･･･そうか #プシュケ

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54 『他に聞きたい事は？』 「ない！」 『よしよし♡』 うん！大丈夫！ やっぱりきみくんがいると安心！ いつしか唇を重ねて 体を求め合う きみくんの部屋では･･･初めて 『そうや･･･イイもん見つけてん』 うっとりする私の手首に するする巻き付く縄 #プシュケ

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55 「ほぇ！？」 『たまにはじーさんの道具も 使わんとな♡』 手の自由を奪われ 脚を大きく開かされる 「やだ･･･恥ずかしい///」 『大丈夫･･･カワイイで？』 顕になった割れ目に きみくんの舌が這う 「あぁんっ」 『ん？いつもより感度ええな？』 #プシュケ

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56 「や///」 『こーゆうの好きなんや･･･ 希子はヤラシイ子やね♡』 「そんな･･･」 言い返したいのに 身体は正直で 責められるほど蜜を零す 『あーぁ。シーツグチョグチョ。 明日代える係の子可哀想やなwww』 言ってる間も指で中をかき混ぜられる #プシュケ

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57 刺激が･･･もっとほしい 「きみく･･･お願い きみくんのちょーだい？」 『んー？どうしようかな？』 「お願い･･･焦らさないで」 懇願する私を きみくんはふっと笑って 『オネダリ上手な希子 ･･･大好きやで？』 そう言うと 私を 貫いてくれた #プシュケ

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58 「あぁあ･･･っ」 突き上げられ もう何も考えられない 『希子･･･愛してる』 「わたしもぉ･･･」 『愛してる･･･』 「あっ･･･あぁ･･･」 『愛してる･･･俺だけの ･･･かわいい希子』 #プシュケ pic.twitter.com/SKMNiMYEY6

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59 ────月明かりの下 眠る私から離れ きみくんが部屋外の廊下に出る 『ご苦労やったな』 そう声をかけた先には 隆平さんが･･･ 『よくあの部屋の中身 一晩で入れ替えたな』 《俺が連れてったんが悪いから ･･･それくらいするわ》 『頼もしいなぁ♡』 #プシュケ

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60 『これからも･･･ 希子から目ぇ離すなや？ 何かあったらすぐに報告せぇ。』 《はいはい･･･》 立ち去ろうとする隆平さん 『あ、隆平。ちょい待ち･･･』 そんな彼を呼び止めるきみくん 《ん？》 振り向いた瞬間── バン･･･と人の殴られる音が #プシュケ

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61 《痛っ･･･》 『よぉやったけど。2つ余計やわ。 まず、希子にキスした事。 それと･･･』 《それと･･･？》 『写真･･･捨てよって。 あれが3人で写ってる 1番ええ写真やったのに･･･』 そう言うと きみくんはくるりと背を向け 部屋に戻った #プシュケ

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62 その後ろ姿に 隆平さんは･･･悲しそうな顔で 《へぇ･･･まだアンタにも 人間らしい感情残ってたんやな･･･》 そう呟いて･･･ 空に浮かぶ月を見上げため息をつき その場を後にした──── #プシュケ pic.twitter.com/CYEHcak0BW

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63 気づけばお屋敷での生活も半年 折り返し地点･･･ 相変わらず私はお母様に怒られつつも 少しずつ距離を縮めた たまにお母様が開く個展や教室に 勉強の為にと声をかけていただいたり たまに出掛ける買い物に 付き添ったり 虫けらみたいな扱いからは 大きな進歩 #プシュケ

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64 だけど･･･ なかなか埋まらない溝がひとつ 「できました」 《はい。じゃあ今日は終わりで お疲れ様でした。》 隆平さんとは あの日以来ギクシャクしたまま もちろん、1日の大半は 彼の管理で行動するのだけど ────彼は私に 笑ってくれなくなっていた #プシュケ

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65 完全に距離を置かれてる その事もあったけど キスされたあの日の 隆平さんがなんだか怖くて 私も 無邪気に話しかけられなくなっていた ────せっかく他の事は うまく進んでいるのに 本当は「うまくできた！」って 隆平さんに喜びを伝えたいのに･･･ #プシュケ

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66 そんなある日の夜･･･ 考え始めたら眠れなくて 気分転換にお庭を見に行こうと 部屋を抜け出した。 母屋と離れの間には 年間通して花が咲く庭がある。 不思議な事に お花を始めて 花に癒されるようにもなった。 「夜も綺麗だね」 微笑んだ瞬間･･･ #プシュケ

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67 《･･･希子さん？ 何されてるんですか？》 いきなり背後から声がして 「え！隆平さん！？」 慌てて振り返った瞬間 「痛っ･･･」 見ていた花の葉で 手を切ってしまった 《希子さん！》 「だ、大丈夫！ ちょっと切っただけ！」 #プシュケ

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68 平気をアピールするも 相手にされなくて 《見せて》 と取り上げられる手 《血･･･出てるやんか》 そう呟いた唇が 血の滲む指に触れ そのまま含まれる 「あ･･･」 ･･･静けさの中 傷を癒すべく指を舐める 隆平さんの舌の音が響く #プシュケ

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69 《ん･･･深くはないですね。 手当しますから･･･来てください》 「え、あっ･･･」 断る間もなく私は 隆平さんの部屋に連れていかれた。 ────その部屋は正直狭くて いや、普通なんだろうけど 自分の部屋を見慣れた私には 狭く感じた #プシュケ

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70 キョロキョロ見回す私をよそに 手当をする隆平さん 《･･･あんまり見ないでください》 だけどその言葉はもう遅くて 「あ！隆平さん！あの本知ってる！」 手を離された瞬間 たくさんの本の中から その1冊に飛びついた。 「これギリシャ神話だよね！」 #プシュケ

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71 ギリシャ神話が おとぎ話風に書かれたそれは 挿絵が可愛くて大好きだった 「よくお母さんが 読んでくれたな･･･」 と、我に帰って慌てる 絶対怒られる！！ ビクビクしながら 隆平さんを見ると･･･ 「･･･隆平さん？」 彼は顔を隠して 笑いを堪えてた #プシュケ

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72 「隆平さん･･･」 その先の表情が見たくて 塞いだ手をゆっくりとずらす ────あ。この笑顔、好きなヤツ 《貴方って人は懲りない人ですね。 あの日好奇心で動くのを 後悔したはずなのに･･･ 夢中になると忘れて どこにでも飛び込むんやから･･･》 #プシュケ

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73 「ご、ごめんなさい･･･」 《いえ･･･そんなあなただから 侯隆様も気に入ったんでしょうね。 無邪気で･･･天真爛漫。 あの奥様との溝も 埋め始める魅力ですよ？》 「ほんと！？」 《ええ。物怖じしないとこを 奥様も気に入ってるみたいですし》 #プシュケ

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74 「わーい！！(泣)」 《まぁ？教育係の私は 見ててハラハラしますけどね。》 「う･･･」 そう言われても やっぱり笑顔だから それが彼の優しさだと感じる 隆平さんは私の手から本をとると 《眠れないなら･･･ 何か読んであげましょうか？》 #プシュケ

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75 「ほんとに！？ じゃあ･･･これ！ この絵が好きなの！」 《はいはい･･･じゃあ》 隆平さんはそう言うと 私を引き寄せ アグラをかいた脚の上に座らせた。 ･･･まるで、子供に絵本を読む お父さんみたいに (うっわ･･･顔近い///) #プシュケ