2015/07/20 阿弥陀イベント【小伊・少年院】

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界隈掲示板 @kaiwai_machi

【阿弥陀で運命の出会い?】  仕事に疲れた貴男、刺激を求める貴女、あのイベントが帰ってきました。阿弥陀くじでペアになった相手と一日行動を共にしてみようという企画です。どなたでも参加OK。  参加希望の方はこちらにご署名(リプライ)ください。 【〆切:7/19(日) 24:00】

2015-07-17 21:00:32

シャオイー(小伊) @applex002

外出から戻った少女が日傘を閉じて執事の部屋をノックした。 『…結果、見てきました?』「まだ見てないわ。一緒に見ようと思って写しだけもらってきたの。あなたもこんな日に体調を崩すなんてついてないわね」『うう……』「ほら、せーので開くわよ。……せーの!!」

2015-07-20 14:36:00
シャオイー(小伊) @applex002

「なっ!?しょ、少年院の子と一緒ですって!?ちょっと!!!ありえないんですけど!!何かあったらどうしてくれるのよ!主催者に文句言って『シャオ、』

2015-07-20 14:39:27
シャオイー(小伊) @applex002

『イベントなんですから、相手の方だってきっと楽しむために参加してるですよ。経歴や境遇なんて、どうでも良いことじゃないですか』 「うっ……その体調悪いとき独特の弱々しい声で言うのやめてよね」

2015-07-20 14:40:02
シャオイー(小伊) @applex002

「まぁ、申し込んでしまったものは仕方ないわ。とりあえず行ってくるから、おとなしく寝ていなさいよ」『あ、キッチンの…』「わかってるったら。行ってきます、クリス」『はい…行ってらっしゃいませ、シャオ』

2015-07-20 15:28:05

シャオイー(小伊) @applex002

ふわふわと広がる真っ白なスカート。真っ白な髪に真っ白な肌。色彩をどこかに置き忘れたような少女が、掲示板の下で暇を紛らわすように白い日傘をくるくると手遊びながら立っている。

2015-07-20 15:30:08
少年院 @en_terrible

@applex002 「むう……わかんね」 半分に折られた白い紙を指先に挟み、少年は掲示板を見つめていた。茶色の髪は綺麗に梳かされ、陽光に当たってきらきら輝いていた。しかし着ているシャツとズボンはぼろぼろで、ところどころ何かの染みがある。

2015-07-20 16:02:40
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 徐々にペアを見つけた人混みが減っていく中、一向に動く様子のない少年にちらりと視線を向けた。少年の格好に俄かに眉を寄せるも、少し躊躇ってから声をかけた。 「ねぇ、もし。あなたアーヴィンという人をご存知?」

2015-07-20 16:17:06
少年院 @en_terrible

@applex002 少年は不意を突かれた顔で声の方を振り返った。少女を視界に入れると、その瞳に心から嬉しそうな光が宿る。「じゃあ、君が、『シャオイー?』」

2015-07-20 16:20:32
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「ええ、そうだけど……じゃああなたがアーヴィン?少年院の?」あからさまに嫌そうな顔を隠しもせずに問いかける。

2015-07-20 16:44:54
少年院 @en_terrible

@applex002 「あ、うん……」少年は少し気恥ずかしそうに前髪をいじった。「そう。そうだよ。でも俺は今日、一日自由に外出していい日だから、このイベントに参加させてもらったんだ」そう言って相手に邪気のない笑顔を向ける。

2015-07-20 16:54:31
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 相手が純粋そうに笑えば笑うほど少女は気に入らないというように顔を顰めた。 「あらそう、それは良かったわね。だけどわたしはよろしくないわ。こんなみすぼらしい格好の人と一日一緒に過ごすなんて考えられない。そこらの奴隷と変わらないじゃない!」

2015-07-20 17:05:32
少年院 @en_terrible

@applex002 「あ、じゃあ」と少年は思い付いたように声を上げた。ぽん、と顔の前で手を叩く。 「服買ってくれ」

2015-07-20 17:11:35
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「なっ!?」予想していなかった相手の申し出に思わず不意を突かれるもキッと再び睨みつけ「言われなくてもそうしようと思っていたところよ!!良い!?その格好でわたしの隣を歩いたら許さないんだからね!ほら、さっさと行くわよ!」

2015-07-20 17:21:26
少年院 @en_terrible

@applex002 鋭い目で睨まれた少年は、意外そうに目をぱちくりさせた。それから困ったように苦笑して頷く。「どうもありがとう。よろしく頼むよ。君はどこかのお嬢さんなのか?」

2015-07-20 17:29:27
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「礼を言われることなんてしてないわ。わたしが嫌なんですもの。……って、自己紹介してなかったわね」 早足に歩いていた足をぴたりと止めると振り返り 「シャオイー・マーティンよ。パパはこの街の警察のお偉いさんで、名高き貴族の令嬢よ。覚えておきなさい」

2015-07-20 18:09:25
少年院 @en_terrible

@applex002 「ひっ」彼は相手の言葉を聞くと怯えたように唇を歪め、顔を顰めた。「貴族って……階級ピラミッドのどの辺りデスカ…………?いや、それ以上に警察……?い、嫌だ……」

2015-07-20 18:23:16
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 相手の様子に不愉快そうに腕を組み「なによ、あなたが聞いたから答えたのに。…強いて言うならヒエラルキーの一番上の小さい三角形のとこよ。だけど、階級なんてあなたが気にしても仕方のないことでしょう。パパの職業だって。それとままだ裁かれていない余罪でもあるの?」

2015-07-20 18:38:16
少年院 @en_terrible

@applex002 「そ、そんなのは、ない」少し慌てた調子になりながらも、少年ははっきりと答えた。「いや、ちょっと、びっくりした。俺はアーヴィン。アーヴィンでいい。君のことはシャオちゃんと呼んでもいいか?」

2015-07-20 19:04:02
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「そう、なにも恥じることがないならしゃきっとしていなさいよ」はあ、と呆れながらも相手が名乗ればふわりと微笑み「アーヴィンね、シャオで良いわ。どうせそんなに年齢だって変わらないでしょ」

2015-07-20 19:22:32
少年院 @en_terrible

@applex002 「じゃあ、シャオ」そう言ってアーヴィンは歯を見せてニッと笑った。「ちなみに15歳。相手が君でよかった。大人は怖いから」

2015-07-20 19:31:34
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「あら、じゃあわたしの方が一つお姉さんね」お世辞にも丁寧な対応をした覚えはないのに君で良かったなどと言われてしまえばどうにも虫の居所が悪く「そ、そう。わたしとペアなんだから当たり前よ!運が良かったわね」くるりと前を向くと歩き出した。

2015-07-20 19:58:26
少年院 @en_terrible

@applex002 「あ、待って」先を歩く少女に追いつくと、横に並んで歩き始める。ふうと溜息をついて、何を話すべきか思案しているよう。

2015-07-20 20:11:11
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