2015/07/20 阿弥陀イベント【小伊・少年院】

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シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 少年が隣に並んだ瞬間、くるりと回しながら傘をたたむと、持ち直して肢の方で少年の脛、所謂弁慶の泣き所をひっぱたいた。 「ちょっと、隣を歩いたら許さないって言ったじゃない。もう忘れたの?」

2015-07-20 20:34:17
少年院 @en_terrible

@applex002 「あいたっ!」そう言って少年はうずくまる。そのまま、涙に濡れた目――どこか非難がましい目で相手を見上げる。「っ……ドS……」

2015-07-20 20:41:31
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「ちょっと、天使のような美少女捕まえてドSとはなによドSとは。とにかく早く着替えなさいよ、奴隷を連れて歩いてたって変な噂が立ったらどうしてくれるのよ」言いながら蹲る相手に手を差し伸べ

2015-07-20 20:52:41
少年院 @en_terrible

@applex002 少年はぱっと表情を明るくした。しかしその手を掴もうとして躊躇った。少女の手と顔を見比べている。

2015-07-20 21:02:00
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「?、なによ。地面に座っているのが好きなら置いていくわよ?」 ちらちらと視線を寄越す少年を怪訝そうに見下ろし

2015-07-20 21:07:26
少年院 @en_terrible

@applex002 「違う」少年は首を大きく横に振った。そうして自分の力で立ち上がる。それから困ったように首を傾げて、「手は繋いでもいいの?」

2015-07-20 21:13:37
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「つ、繋ぐとかそういう問題じゃないでしょ今のは!」改めて問われると困ってしまい「……べつに、あなた自身が汚らわしいとか、そういうことを言ってるわけじゃないの。ただわたしと過ごすのだから相応しい格好をなさいってだけよ。わかった?」無駄に偉そうに腰に手を当て

2015-07-20 21:26:41
少年院 @en_terrible

@applex002 少年はしばらくぽかんとしていた。しかしやがて堪えきれなくなったように笑い出す。 「ふ、ふふっ……。君は天使だよ。ふふっ……」

2015-07-20 21:33:33
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「ちょっと!笑いながら言われても全然誠意を感じないわよ!」まったく、と呆れたように溜息を吐き。「もう、面倒になっちゃったじゃない。ちょっと待ってなさい。……ちゃんと待ってなさいよ!」びしっと指さして釘を刺すと小走りにその場を離れていった。

2015-07-20 21:46:51
少年院 @en_terrible

@applex002 「わかった……」 彼は少し驚きながらも、少女の背を黙って見送る。待っている間その辺をふらふらと歩き回り、地面に花が咲いていることに気づくと、しゃがみ込んでそれを摘み取った。

2015-07-20 21:53:57

シャオイー(小伊) @applex002

バン、と扉が開く音がして眠っていた執事は慌てて目を覚ました。それと同時にノックもなしに部屋のドアが開く。『シャオ!?イベントに行ったのでは…?』「行ったわよ!」『あれ、じゃあやっぱりお相手さんに失礼ぶちかまして帰って来ちゃった…ってなんでぼくのクロゼット勝手に開けるんですか!?』

2015-07-20 21:57:54
シャオイー(小伊) @applex002

『ちょ、ちょっと!やめてくださいよ』「なによ、別に大したものなんてないでしょ。いいから寝てなさいよ!」『あぁっ、ちょ、そっちの引き出しは開けないで!』「?、わかったから邪魔しないで頂戴」

2015-07-20 22:00:42

シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 10分か、もう少し長い時間が経った頃合いに少女が走って少年の元に帰ってきた。「っ、……はいっ!」息を切らしながら少女は紙袋を差し出す。中には綺麗にブランドのロゴが襟元に入ったアイロンの効いた白いシャツと、カジュアルめのスラックスが入っている。

2015-07-20 22:10:06
少年院 @en_terrible

@applex002 「ん?ありがと」少年は軽く首を傾げ、中身を確認せずに紙袋を受け取る。それから手に持っていた野花の類を少女に差し出す。 「はい、プレゼント」

2015-07-20 22:18:14
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「ありがとうじゃなくてそれに着替え…、え?」プレゼントと差し出された花をなんとなしに受け取る。何故、花?何故、プレゼント?予想していなかった少年の行動にぽかんとなり「あ……ありがとう?」

2015-07-20 22:28:18
少年院 @en_terrible

@applex002 「どういたしましてー」そう言った時にはすでに彼の興味は紙袋の中身に移っていた。 「うわ、すげー。かっけー。俺がこれ着ていいのか?」その手にシャツをしっかり掴み、目を輝かせる。

2015-07-20 22:35:19
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「え?え、ええ…」渡された花についてすっかり聞きそびれしまい「新品ではないけど、今着てるものよりはマシでしょう。サイズが気にならないものを選んだつもりだから、早く着替えて来なさい」

2015-07-20 22:52:12
少年院 @en_terrible

@applex002 「わかった。あそこでいいかな」少年は辺りを見回して、少し離れたところの繁みを指差した。「少し待っててくれ」と言いながら歩き出す。

2015-07-20 23:02:59
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「ダッシュ!」悠長に歩いていく相手を急かすように後ろから声をかけた。自分はというと、取り敢えず茂みと反対を向く。渡された花を見つめるとほんの少し頬を緩ませ、そっと髪に挿した。

2015-07-20 23:12:33
少年院 @en_terrible

@applex002 少しして、渡された服を完璧に着こなした少年が歩いてくる。服のサイズは彼にぴったり合っているようだった。彼は少しだけ恥ずかしそうに微笑した。「ただいま」

2015-07-20 23:25:32
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 少年の声に振り返る。すっかり着替えた少年は顔立ちの良さもあってか元の服の持ち主よりもずっと完璧に着こなしているように少女には見えた。 「流石わたしの見立てね。よく似合っているじゃない」

2015-07-20 23:34:07
少年院 @en_terrible

@applex002 「そうか?」満更でもなさそうに彼は首を傾げ、相手の髪に留まった花に気づく。「君も素敵だ。つけてくれたのか。ありがとう」

2015-07-21 00:06:04
シャオイー(小伊) @applex002

@en_terrible 「折角頂いたんだもの。その、…こちらこそ、ありがとう」段段と尻すぼみになり最後はもはや聞き取れないほどの声量で礼を言うと、ふうと息を吸い込んで「さぁて!どこに行きましょうか?あなた行きたい場所はある?」自由に外に出られる機会がないというのを思い出し尋ねた

2015-07-21 00:20:42
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