アタック・オン・ネイキッド#6

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

（これまでのあらすじ：ダンプに撥ねられて死んだマケグミ男性・ハタケに、にハダカ・ニンジャのソウルが憑依。全裸中年男性ニンジャ・ネイキッドとして蘇った彼は、ハッテン前後の相手を自分と同じ全裸中年男性ニンジャに変えるジツを持っていた）

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

（ニンジャ、モータル関係なく餌食とし、次々と仲間を増やしたネイキッド。ネオサイタマへの『対抗』を望む彼は、ＮＯ貧困デモを性的に乗っ取り、マルノウチ・スゴイタカイビルを性的に襲撃する作戦を極限大決行した。イッキ・ウチコワシのニンジャ・ラプチャーによって、それは阻まれたかに見えた）

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

（ところが、ネイキッドの核となる人格を殺したことにより、全裸中年男性の群れは暴走。対抗を忘れ、ただただ破壊と欲望に走る怪物と化した。記憶喪失の若い娘を連れ、成すすべなく退却するラプチャー。残されるはアビ・インフェルノ。そこにニンジャスレイヤーが高速ダンプ極限大突入し…）

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

（ログ #1→togetter.com/li/939916 #2→togetter.com/li/940087 #3→togetter.com/li/941082 #4→togetter.com/li/941898 #5→togetter.com/li/943789）

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「「「ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。ネイキッドです」」」ダンプに轢かれなかった全裸中年男性のうち数体が、ニンジャスレイヤーを中心に集合し、しめやかにアイサツを返した。 1

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

知性を失い野獣と化したネイキッドにとっても、アイサツは本能に刻まれた絶対の掟である。だが、それだけではない。彼らのソウルは恐れたのである。目の前に現れた死神の、あまりにも威圧的で殺気に満ちた、禍々しきアイサツを。返さざるを得なかった、というのが正解に近かろう。 2

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

オジギ終了からわずかコンマ0.2秒後！どのネイキッドが反応するよりも早く、ニンジャスレイヤーは全裸中年男性のひとりに接近し、脳天にチョップを繰り出していた！「アバーッ！サヨナラ！」全く反応できぬうち、脳を撒き散らし爆発四散するネイキッド！ 3

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

それを見たネイキッド達が一瞬たじろいだのを、死神は見逃さぬ！「イヤーッ！」次の瞬間、赤黒い風が別の全裸中年男性の首に鮮烈なケリを入れていた！「アバーッ！？」断末魔の悲鳴が響くよりも早く、次のネイキッドの胸に穴が！「「サヨナラ！」」ネイキッド、二体まとめて爆発四散！ 4

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「数を増やすだけならばネズミにもできる」爆発を背に、ニンジャスレイヤーは言い放った。「対抗とやらをしてみせよ」「「「ヒヒヒーッ！」」」騒ぎを聞きつけたかのように、新たな全裸中年男性が集結しだす！「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーは…大きく跳躍！ 5

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「イイイヤアアアーッ！」そして死神は空中で高速回転！四方八方へ殺人的速度でスリケンが飛んで行く！「「「アババババーッ！サヨナラ！」」」集まった全裸中年男性達は、全身にスリケンを受け爆発四散！ゴウランガ！奥義ヘルタツマキ！敏捷性が上がろうと、圧倒的物量の前ではひとたまりも無し！ 6

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

これを見た生き残り全裸中年男性の顔に、明らかな焦り、そして恐怖の色が生まれた！思い思いの方向へ極限大逃走を決行する全裸中年男性！「イヤーッ！」ニンジャスレイヤーは決断的にそれを追い始める！全てのネイキッドを、無慈悲に殺すために！ 7

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

おお、それにしてもフジキドは、いかにしてネイキッドの計画を突き止め、ダンプで突撃するに至ったのか？それを語るには、少し時間を遡る必要があろう。あれは、初めてネイキッドを目撃した数時間後のことである…。 8

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「ニンジャスレイヤーに対抗して…チン出すゲイやー！」成果を得られぬまま裏通りの情報屋を後にしたフジキドの前に、ネイキッドは突如現れた。「オヌシは…先程殺したはず」「グフフ、ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。ネイキッドです」フジキドはアイサツを返すと、ネイキッドをスレイした。 9

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「無人スシバーに対抗して…粗チン出しバー！」スシを補給するため無人スシバーに立ち寄ろうとしたフジキドの前に、ネイキッドは突如現れた。「オヌシは…先程殺したはず」「グフフ、ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。ネイキッドです」フジキドはアイサツを返すと、ネイキッドをスレイした。 10

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「アパートに対抗して…裸・パーッと！」己の一時的アジトとして借りていたアパートのドアを開けたフジキドの前に、ネイキッドは突如現れた。「オヌシは…先程殺したはず」「「グフフ、ドーモ、ニンジャスレイヤー＝サン。ネイキッドです」フジキドはアイサツを返すと、ネイキッドをスレイした。 11

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「「「枕元に対抗して…出すわモノ！」」」その晩、悪夢から目覚めたフジキドの枕元に三人の全裸中年男性が立っていた。フジキドは流れるように三人をスレイし、考え始めた。（これは一体？）（（（グググ…実際面倒な虫ケラよのう）））思考に応えるように、フジキドの内から声がした。 12

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

それは彼に憑依した邪悪なるニンジャ、ナラク・ニンジャの声である。（（（グググ…奴はハダカ・ニンジャ。身寄りの無い男を集め全裸にし、修行と称し男色に励ませた下劣なるニンジャよ。奴の亡き後、クランはメキシカン・ニンジャとダプン・ニンジャのハバツに分かれ――）））（対策を言え） 13

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

（（（奴は害虫に同じ。根絶やしにせよ。一匹残せば無限に増える！）））ナラクの回答はシンプルであった。それを聞いたフジキドの決断もまた、シンプルなものであった。「全て殺す！」もとよりニンジャは一人たりとも生かす気無し！今までしてきたことと、何も変わりはない！ 14

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

フジキドがヨウカハイネンめいて狂気に呑まれなかった、その理由はひとつ。フジキドは、はじめから狂気の中にいたのだ。たった独りで、全ニンジャを殺す。明らかに常人の発想ではない。フジキドにとって、ネイキッドの対抗に対抗することは、日頃の殺忍行為の延長に過ぎなかったのである！ 15

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

フジキドは、相手が対抗してくることを待ちはしなかった！哀れなるソウカイニンジャが対抗に怯えている間に、無慈悲なる殺戮者は自ら対抗者に対抗していたのである！「ドーモ、ネイキッド＝サン。ニンジャスレイヤーです」フジキドは全裸中年男性に対し、必ず先にアイサツをするようになった。 16

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

最初は自ら姿を現していたネイキッド達が、逆にフジキドの前から姿を消したのは、わずか二日後のことである。彼らの集合意識は恐れたのだ。社会から爪弾きにされたマケグミの狂気を更に上回る、ニンジャへの憎悪という赤黒い狂気を。それでもフジキドは、ネイキッドを決して許しはしない。 17

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

程なくして、ひとりのネイキッドが、自らフジキドの前に現れた。男根をかたどったオリガミ・メールを携えて。教養を感じさせない汚い字でしたためられていたのは、驚くべきことに、停戦を提案する内容であった。二度とそちらに対抗しないので、そちらも自分を殺すのはやめてほしいと。 18

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

「…そちらに二度と手出しはせん。ワシはただ、カチグミに対抗したいだけなんじゃ。カネも職も人脈もあり、休みの日にはスゴイタカイビルで家族連れで優雅にテンプラなど食べながら、マケグミを見下し笑っているカチグミ共を…」 19

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

ニンジャスレイヤーは、オリガミ・メール配達ネイキッドの首を刎ねることで、その返答とした。 20

テキストカラテ・ドージョー @mpb_karate

ネイキッドがマルノウチ・スゴイタカイビルを襲撃したのは、その翌日。つまり今日である。このまま放っておけば、自分達が目的を達成する前に、殺戮者が自分達をネコソギしてしまう。そう判断したネイキッドの、これはいわゆるヤバレカバレであった。 21